ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ブラザーサンタ』

2007-11-17 09:32:01 | 新作映画
(原題:Fred Claus)

-----『ブラザーサンタ』って、
つまりサンタクロースの兄弟ってこと?
「うん。そういうこと。
サンタクロースって、あらゆるおとぎ話の中でも
子供がいちばん自分に近く感じて、しかも早く知るお話だよね。
でも、ある程度の年になると
それが嘘だってすぐに分かってしまう。
そういう意味では、ファンタジー離れを起こさせる罪深いお話でもあるわけだ」

----えっ?嘘って分かるってどういうこと?
「だって、たった一人しかいないサンタクロースが
全世界の子供たちに一晩でプレゼントを届けるなんて
どう考えたってありえないじゃない。
この映画では、そのサンタが普段はどこに誰と住んでいるかが描かれる」

-----そうか、一緒に住んでいるのがこの兄弟……。
「いや、それが違うんだ。
この映画の主人公、兄貴のフレッド(ビンス・ボーン)は
その昔、弟ニコラス(ポール・ジアマッティ)が産まれたとき、
いい兄になろうと努力するものの、
弟が完璧すぎて彼ばかりが持ち上げられたことから
すっかりやさぐれてしまう。
一方、善行を積み重ねたニコラスは聖人となり、
サンタクロースとして家族やエルフたちと一緒に
年をとらないまま北極に暮らしている。
そんな中、都会で暮らすフレッドは新事業(?)の資金調達を
兄のニコラスに頼もうとする。
弟思いのニコラスは妻(ミランダ・リチャードソン)の反対を押し切って
お金を貸す代わりに、
北極まで来てクリスマス用のオモチャ作りを手伝うことを
フレッドに条件として飲ませるんだ」

----ふうん。意外とオモシロそうだニャあ。
フォーンは、物語が都会の街中で進んでいくと思っていたから少しビックリ。
これはファンタジーなんだね。
「うん。しかもサスペンスもある。
その名もノースカット(ケビン・スペイシー)なる男が現れて
採算の悪い北極でのオモチャ工場は閉鎖して
南極で外注するという本部の意向を告げにやってくる。
北極に滞在してミスをチェックするノースカットに、
ニコラスはハラハラ…」

-----ケビン・スペイシーまで出ているんだ。
「うん。あと兄弟のお母さんにキャシー・ベイツ。
また、フレッドの恋人としてレイチェル・ワイズ。
ほんとうに豪華な布陣だ」

----でもこの映画、知らなかったニャ。
急に公開されたって感じ。
「そうだね。クリスマス・シーズンになると、
こういう急遽公開のクリスマス・ムービーが
必ずと言っていいくらい現れるよね。
話としては、ノースカットの過去も含めて
エピソードが巧く絡み合っていてオモシロいけど、
最初に話した“一晩で全世界の子供にプレゼント”が
どうしても引っかかってしまう。
それを“画”で見せちゃうから、
余計に嘘っぽくなくなる。
まあ、ファンタジーだから気にすることはないんだけどね。
でも、いつかここをクリアするサンタ・ムービーできないかなあ」


         (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「フォーンもサンタさんに何かもらいたいニャ」もう寝る


※エルフたちのミュージカルもある度

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画像はアメリカ・オフィシャル・ダウンロードサイトより。