ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ドリームシップ エピソード1/2』

2006-07-15 23:13:22 | 新作映画
----またまた変なタイトルだね。
『1/2』なんて付いていると
『裸の銃を持つ男』を思い出すよね。
結局これはパロディ映画ってことかニャあ?
「そういうこと。しかもマニアックな映画のパロディではなく、
『スター・ウォーズ』『スター・トレック』など、
だれもが知っている映画ばかり。
こんな映画を作っちゃったのは
ナンセンス・パロディ・ウエスタン『マニトの靴』を手がけた
ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ。
彼自らからバルカン星人、スパック役(笑)で出演している」

----どんなお話なの?
「西暦2304年。地球は火星植民地の反乱軍の猛攻を受け、
人類滅亡の危機に瀕していた。
美しきメタファ女王を擁する元老院は、
宇宙船ドリームシップ号の乗組員たちに最後の望みをかける。
それは、タイムマシンで300年前のアメリカのネバダ州<エリア51>に向かい、
そこに不時着するUFOを破壊するというもの。
このときの遭遇さえなければ、人類が火星に行く知識を得ることもなく、
反乱も起こらないはずという理屈だ」

----ふうん。オモシロそうじゃニャい?
「確かに。映画のバカバカしさを容認できる人にはたまらない。
さてこの映画、
ストーリーばかりではなく、
その映像もふざけている。
元老院は『スター・ウォーズ』そっくり。
反乱軍の指揮者ジェンズ・モールは
ダース・ベーダーをひ弱くしたような感じで、
気管支でも痛めたの?と突っ込みたくなる。
まるで赤塚不二夫漫画のイヤミのような音を発するんだ。
さらに言えばタイムマシンはソファー(笑)。
でも、こんなマシンがまともに作動するはずもなく、
最初に彼らが到着するのは1304年の騎士の時代。
と言ってもここのノリは『ロック・ユー』。
やっとネバダに着いたと思ったら、
そこはまだ西部の開拓時代。
あっ、言い忘れたけど、
このミッションを遂行する乗組員たちが
宇宙最強のオカマ・トリオ。
彼らはミス・ワイキキ・コンテスト出場のため
歌と踊りの練習をしている(笑)」

----ニャんだか、バカバカしくなってきたなあ。
「だろう?
ところがこの映画、なんと
製作国のドイツで
9週間連続興行成績No.1&観客動員オープニング新記録を樹立。
乗組員と一緒に旅するタクシードライバーとして
ドイツの人気俳優、
ティル・シュワイガーまで出演しているんだから、
あきれちゃうよね」

----日本でそのバカバカしさに対抗できるとしたら
だれだろう?叶井俊太郎くらいかニャ?
「じゃあ。明日はその線でいこうかな」

               (byえいwithフォーン)


※オカマが地球の運命を変える度
人気blogランキングもよろしく

☆「CINEMA INDEX」☆「ラムの大通り」タイトル索引
(他のタイトルはこちらをクリック→)index orange
猫ニュー