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死体から見た葬儀社さん その⑤

2008-10-09 11:18:03 | お別れのエピソード
遺影のはなしのつづき・・

死体の私は、昔、こんな遺影を頼まれたことを

思い出しました、なんと、海パン姿の男性の写真です

なるほど、これは驚きましたが、なるほど、その人らしいのかなとも、

昔は必ず、女性も男性も「正装」の着物や羽織はかまのいでたちでした

晴れ着・・「一生一度の舞台衣装」的な考えで、ずぅ~っと残るものだからこそ

きちんとした正装だったのでしょう、

そんな昔の話を思い出していたら、やはりビールと作務衣はじめは

そんな印象で生きてきたから、「それでお願いします」と身内の

お願いでした、その晩は棺に納められそうで、窮屈な一晩を

箱の中で過ごさなければいけない私は、

思わず、「びぃ~るがほしい・・」と喉を鳴らしてしまいました。

やがて、身内が数人と葬儀社さんと湯灌をする業者の方たちが

そろったようで、いよいよ「さっぱりできる」湯灌たいむです、

髭も伸びたし、風呂にも入っていない私にとっては

「湯灌は選んでくれてよかった」と思いました

布団の横に湯船らしきFRP仕立ての桶が置かれ、パイプで

ぬるま湯が注がれ、身体にかけられます、身動きは出来ませんが

「これで、温泉が出れば尚いいのに」「硫黄泉がすきだなぁ」などと

もそもそ話してはみたものの、相変わらず、冷たいからだと

白い顔面はまるで「死体」みたいでした・・・

そして湯灌やさんに、「下は触るなよ」などと言っても見ました

湯灌のなさる方はほとんど女性なのです、また、今日はなぜか「美人」

体の反応が無ければよいのですが・・・

などと、死体の身でありながら、現世への未練をポロリともらし、

気のせいか紅潮気味に見えた「我が顔を」上からのぞいておりました。

又の機会につづく・・・



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