ここでなきゃ意味が無い・・

家族葬のお客様には計画停電で迷惑をかけます

ここは、水のタンクからポンプで圧送する設備なので

電気が無いと水も止まります

家族葬の利用の方にはご不便をかけますので

停電でも水の供給可能な施設をお勧めしております

ところが、今回のお客様は

「ここで無ければ意味が無い」とおっっしゃられました

ここでとお決めの上での「家族葬」の申し出でありました

ここ以外なら、意味が無い・・・

多少の不便を超えたところに

家族の方の故人や家族に対する想いが伝わってきます

事前に見学の上決めて居られたようです

しかるには

停電時にも不便さも最小限にとあれこれ工夫を致しまして

ここで家族葬をして良かった・・・と思われることに

努めた次第であります

停電時には

ほの暗さと静寂さが

道順庵を覆いましたが

日当たりの良い和室に案内を致しまして

しばしのくつろぎを・・・

そこで、いつものN女史が

岩手の南部鉄瓶のお湯にて

抹茶などを召し上がっていただき

静かに、想い出をすすりながら

ひと時をすごしていただきました

最愛の人を送るとき

こんなに時間がゆったりと流れいく感覚は

今まで私にも感じたことはありませんでした

ゆっくりとお別れのときを・・・

とは、ゆったりとした気持ちになれる

こころの状態のことなのでしょう・・・





停電がもたらすことのなかに

時の豊かな過ごし方を学んだ一日でした。

畳みに火鉢

計画停電は９時半から始まりました

しかし、一時間ほどで解除されました

寒いと困りますから

火鉢に炭を熾し暖をとることに・・・

まぁ～ここは日当たりが良いものですから

無くても寒くは無いのですが

たまには良いものです

畳みに火鉢・・・は・・

それにしても、計画停電のために

葬儀の時間を遅らせていただきましたのに

二時間も早く解除ということは

故人様とのお別れもゆっくりと・・・

そう考えればいいのでしょう・・

事前の予定が確定すれば（火葬場の時間、葬儀帯の時間）

後の変更が出来なくなることが

計画停電の「はっきりしない」難しさです




点けては

消しての

ランプの灯

明るい話題になりませぬ・・・