昨日、福島県の浜通りから来ている納棺師のKさんは
実家に全く連絡が取れず
安否が心配で、テレビのニュースを見ては
「多分・・お家・・が・・ない・・・」と
大粒の涙を流しながら・・
通夜の方のための納棺作業をしておりました
原発の問題もあり
帰りたくても帰れない・・・
お客様の前ではそんな話しも出来ないし
顔にも出さず、健気に仕事をしておりました
同郷のことでもあり
そんな心中を思えば
ことばがありませんでした
そして
業務が終了して彼女は社に帰りました
しばらくして
「田舎に連絡が取れ、無事を確認できました」とのこと
そりゃよかった・・・
で、家は・・・?
「家は・・・ない・・・」
「でも・・・みんな生きていたから・・・」
「それが一番だから・・」
こんなときでも明るく答えてくれた声に
電気がどうの
水がどうの・・・とかの話しは、
現場の状況を思えば
私たちは
たいていのことは我慢できそうです・・・・