空和心律体

「道」を「楽」しむ極意を探して右往左往

骨董品

2009-04-01 20:24:59 | 古い物好き ~道具・音楽~
去る3月8、わが家の車庫の奥の片隅に眠る「長持(ながもち)」を開けてみました。
亡くなったじいちゃんが管理していたので、親父も何が入っているか良くわからない様子・・・
被せてあった布をはずすとすごい埃です。



それではOPEN・・・





古い新聞に覆われた箱が幾つか・・・

まず新聞の日付を確認・・・昭和40年2月・・・つまり1965年・・・44年ぶりのご開帳?


スバル360


巨人 金田選手

ひとつひとつ丁寧に開きます。
曽祖父まで地元神社の神主を代々務めたので、その関係の物や書類が多くあります。


トランクケース 寅さんみたいでかっこいい


「冠」 もちろん衣装もありました


親父が修学旅行(?)に持って行った鞄

こんな古い道具類も・・・


5つ玉のそろばん 今、使える人いるかな?


百匁秤(象牙らしいが?) 蚕の繭を量った?


バリカン 


んっ?

後は曽祖父の道楽だった「義太夫の台本?」、お宮の札の原版?など・・・

そして、隣に置いてあるじいちゃんが使っていた古いタンスからは・・・
ばあちゃんや曾祖母の着物やたくさんの写真、時計、なぜか僕達の卒業証書が出てきました。

そんな中に木箱に入った湯呑らしき物が・・・

「湯呑を使わずにとっておいて・・・しょうがないなぁ・・・」

と木箱の底をみると・・・僕の名前が!

「そうだ、思い出した!」
高校の修学旅行のお土産でじいちゃんに買ってきた萩焼の湯呑でした。
使わずにとってあったんですね。ちょっと胸が熱くなりました。


これからは僕が使うことにします。

さらにこんなものが・・・



僕の入院日誌です。
小学2年生の時、3か月間入院した時に祖父母が交替で付き添ってくれました。
その時の食事内容、体温、血圧、薬、お見舞い、僕の様子・・・が細かく記されています。
親でも出来ないことを・・・本当に愛されていたのだと改めて感じました・・・ありがとう。


結局、骨董価値のあるお宝は、予想通り何一つありませんでした。(我が家は代々機能重視、使い潰す派?)
しかし、自分と血の繋がった先祖が確かにここで生活していたという事実とそれを手に出来た感覚は、大袈裟かもしれませんが浪漫を感じます。当時はどんな気持ちでこれらを使っていたのかなぁ?・・・そう考えるとワクワクしますが、まさか僕のような子孫が手にするとは思いもしなかったでしょう。

さて、自分は子孫にどんな風に思われるんだろう?


・・・どこからともなく・・・・

「しょうがない道楽親父」に決っているじゃん!

・・・という声が・・・

道楽親父」・・・あぁ、なんと素敵な響。