ハブ ア ナイス doi!

いつまで続くのかコロナとの戦い。
全て解放されて、もっと、もっと
心から楽しまないとねえ。

思いを込めて地蔵盆

2016年08月28日 20時41分28秒 | 最近の出来事

23日は地蔵盆の日である。
村人が一日地蔵にかかわって
いろんな作業をする
地蔵盆の行事が行われた。



我が村はずれにある5体の地蔵は、
これまでのあちこち歩きの様子からみれば、
やはりこれは村境界のお守り地蔵やろねえ。

我が村の北の端で
昔から和気道沿いに
じっと立っていたんだろう。

そしてそんな地蔵を崇める
村人の動きは、こうして一年に
一度の地蔵講を通じて
伝わってきたんだろう。

doironが子供のころから
この地蔵講でおにぎりを配っているし、
長老に聞けば、
その人が子供のころからも
ずっとそうだった
ということなので、
もういつから始まっているのかって
想像もつかないくらい
古くて長いしきたりだ。

なので村の連中はこの日も
仕事をしている人さえ一日休み、
朝からずっと夜の講参りに備えて、
てきぱきと動き回ることになる。

まず午前中は地蔵周りの
敷地整理とテント張り。

女性陣はたくわんの整理など
午後から握るおにぎりの用意をする。

そして午後からは大勢が
公民館に集まって
おにぎりを握るのだ。

昔は外でチンチロリンでコメを炊いて
ご飯作りをするところからやったんやろが、
いまは男性数人で給食会社に
炊き上がったコメを取りに行くのだ。



炊き上がり白米190kgである。

そうして公民館に運び込まれたコメは、
大体15人くらいの女性が握る担当で、
残りはパック詰めや米配布などの
役割をしながら握られていく。

男性は数の見守りと、
休憩などの準備
(毎年最後のお疲れ休憩には、
果物屋さんの特大包丁
でしか切れない超大型スイカを2個用意します)。



そしてあとは地蔵に備えた
お供え物の見張りなどに分かれる。

今年握ったおにぎりは
全部で2006個。
目標は2000個だから
ほぼ思惑通りの個数となった。

doironは休憩時に残りの計算をし、
今の大きさのペースでお願いします~
とか、ちょっと小さめでお願いします~
などという指示を飛ばす役。

なので、この結果は超上出来である。

そうして出来上がった
おにぎりを眺めながら、
地蔵講のメンバーの
いよいよ宴会が始まるのである。

いつも決まりの店から
お弁当をとって、ワイワイと始める。

「だれだれはイカが好物やから、
歯のあかん人は回したってやあ」

「あの人はピーマンあかんで、
周りの人間が取ったり~」

「あの人はビールより酒やで」
と細かい声が飛び交う。

また、話の話題は先日あった自殺騒ぎや
doironたちが行ってる麻雀騒動、競馬騒動。
だれだれの息子の就職のはなしや
娘が新たに始めた喫茶店のはなし
など内容は尽きない。

こうして村の人々の結束は
固まっていくんやねえ。

宴会で程よく出来上がったころに、
おにぎりを地蔵さん近くの配布所に運び、
六時半からお寺さんとともに納経が始まる。

これまであまり聞いていなかったが、
おお~挙げているのは四国でいつも唱える
「般若心経」ではないですか。

え~と覚えている3行だけ
一緒に唱えました。

そしてお経が終わったら、
おにぎり配布です。

ふと気が付いたら地蔵の周りに
村の連中が大勢集まっています。

これがまた大騒ぎ。

「だれだれさん、
おじいちゃんの分も持って帰りや」

「隣のOOさん来てないから預かったり~」

とかいいながら渡していきます。

そしてその配布がすんだら、
配るおさがりの配布です。

みんなからいろんなお菓子や
ジュースが地蔵さんに供えられるので、
それを分けて講の人の数だけ作成します。

doironは今年はこれを備えましたあ。



そのあとテントを片付け、
仏さんの周りも整理して
村の地蔵盆はようやく終了です。

村のはずれに立っている5体の地蔵さん。

こんなに熱い村の連中の
思いが込められて、
生まれたときからいつもそこで
我々を見つめておられるのです。

さて、台風が近づいてきている明日。
doiron達は初めて一泊で
四国詣でに行ってきます。

今月は11寺回ってきますから
行かなかったら、来月までに
自分たちでいかねばなりませんからね。
悪天候でもバスに揺られて
いかねばならんのです。
また向こうで簡単ブログすることにします~