暑い、暑い。
そう思いながら進んでいきます。
ちょっと陰を作るような木があれば、
よって休憩もできるのですが
そういう日陰もありません。
大きな橋の下が唯一の日蔭です。
そこでしばらくたっていますと、
おっ、草と草の間に
小さな橋の姿が見えます。
あれが「流れ橋」かなあ、
とおもって河川敷を進んでいきますと、
あれ?
それっぽく見える橋が通行止め?
まさかあ、
もうみんな流れるから
怖くなって通らなくなったのかなあ?
大金かけて修理したのに
これじゃやるせないやろなあ。
実はこの時doironの頭の中には、
流れ橋は大きな橋の少し下流
という記憶しかなかったので、
てっきりこの位置あたりだと
勘違いしていたのです。
でもなあ、こういう栄枯盛衰は
よくあることだしなあ、
通行止めになっても
おかしくないよなあ、
なんて思いながら念のため
さらに下流を目指して
歩いてみることにしました。
暑~い中ですが、
ぜひとも見たいという
doironの思いが足を進めたのでしょう。
この辺りは「茶畑道」と
呼んでいるのですねえ。
さわやかな雰囲気が流れます。
そして大きな橋をまた一つ越えたところで、
あれ?前方に通行止めの
看板が見えるよ。
これはもうますます違うかなあ、
戻ろうかなあと思いつつ
見渡してみると、
草の間に
ああ~、なんか橋が見えますよ。
その映像と事前に仕入れていた情報と
照らし合わせたら、
あれがどうやら「流れ橋」のようです。
どうもすぐそばにあると
記憶していた大きな橋は
もう一つ上流の端だったんですねえ。
そこにある説明版によると、
この橋は長さ356.5mで
幅は3.3mの日本で最も長い木造橋。
昭和28年3月にかけられて以来
平成9年7月までに
15回流れたとかかれてありますが、
新聞では昨年までに
4年連続で流れたと書かれてあり、
これまで少なくとも
19回は流れていることになる。
工事により、もうかなり
流れにくくなったといわれているそうだ。
はしの面はこんな感じ。
板を何枚も渡してある。
板の木の幅が15cmだとすると
2000枚以上並んでいることになる。
探偵ナイトスクープでは
この板の数が数えるたびに
違っているとのお題だったかなあ。
探偵が枚数を数えていく
というお話だった。
結論は覚えていないなあ。
ではまあかぞえることはせずに
doironもわたってみましょう。
この長さだと速足で渡って
3分はかかるなあ。
とちゅう、こんな写真を撮ったりしながら
しばらく遊んでみた。
この日、この橋を渡りに来ていた人は
5組くらいいましたねえ。
なかには河原に降りて、
下を見上げたりしながら
遊んでいる人もいたよ。
堤防の上にはこんな石もありました。
そんなところから眺めた
この橋の遠景がこれ。
フムフム中々なものです。
さあ、これで今回の目的は果たしました。
さてどうして車まで
帰りましょうかと考えたところ、
近くに「四季彩館」という
地元施設があるようなので
とりあえずそこに行くと、
おお~八幡駅までのバスがあるとのことです。
ではこれに乗って帰りましょうと
時刻表を見たら、
次はちょうど1時間先までありません。
一瞬歩こうかと思いましたが、
あまりに熱いのでめげてしまいました。
この中をさらに歩いて帰ったら、
本日の走行距離は20kmほどになります。
仕方ないのでバスを
待つことにしましたが、
じっとしていることはありません。
その施設の資料室のようなところに入って、
橋が大水で流出する
映像ビデオをみたりしながら過ごしました。
一時間後、やってきたバスで
八幡まで行き、まだ回り切れていなかった
「飛行神社」などをゆっくりと尋ねながら、
あちこち流れ流れて
たどり着いた木津川「流れ橋」の旅、
酷暑の中トータル合計12キロほどを歩いて、
これにて終了です。