雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

サム・ホーソーンの事件簿Ⅵ

2011-09-30 22:15:20 | 
エドワード・D・ホック
東京創元社
発売日:2009-11-30


エドワード・D・ホック著"サム・ホーソーンの事件簿Ⅵ"を
読みました。
図書館の棚にあるのをたまたま見つけました。
Ⅴまでは読みました。Ⅵが出ていることを知らなくて
これは読まなくてはと借りました。
Ⅴがあまりおもしろかったとは言えなかったのでこれは
どうなんだろうと思っていましたが、Ⅵはよかったです。
ただ物語りの時代は第二次世界大戦の時です。
アメリカの本土に残っている人々の口から日本に対する
感情が語られたりします。
ただおもしろいとばかりはいえない複雑な心境です。
ノースモンドで診療所を開業しているサム・ホーソン医師が
主人公です。
友人のレンズ保安官とともに12件の不可能犯罪を解決する
連作短編集です。

ホーソン医師が年取って昔の物語を語るという形式を
取っています。
この本でホーソンは44歳で動物病院を経営している獣医の
アナベルと結婚しています。
そして女の子を持ち孫も出来ます。
レンズ保安官は7期の保安官生活のあと最後の保安官
の選出選挙に出ています。
ホーソンとレンズの組み合わせがずっと続いてきたので
レンズの保安官生活が最後ということはこのお話も
終わりなのかと感じていました。
ほんの裏表紙に最終巻と明記されていました。
これが最後の巻です。

一つ一つの事件は区切られていますがサムやアナベル、
レンズなどの生活は全体を通じて連続しているので
事件以外の部分でも楽しめます。

事件数が多いので一つ一つ書いていては日が暮れますので
書きません。
ほとんどが密室物です。
小さな町みたいなのにこんなに多く殺人事件が起きる
なんて物騒な所ですね。
レンズ保安官が選挙がらみで相手参謀を殺したと疑われる
事件も起きます。
中にはきっとこういうことなんだろうと半分ぐらい
わかってしまう事件もあります。
それでもサム・ホーソン医師とレンズ保安官の事件物
のお話好きです。9/18