雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

占い師はお昼寝中

2011-09-02 21:00:00 | 

倉知淳著"占い師はお昼寝中"を読みました。
大学生になった美代子の三十半ばの叔父さんは
占い師です。
仕事場を訪れてすっかり気にいってしまいむりやり
占い師の助手となります。
叔父さんは仕事に不熱心でいつも寝ています。
大学が近くなのでしょっちゅう寄って叔父さんを起こす
毎日です。
連作短編集です。ミステリーに分類されるものです。
叔父さんが推理力を発揮します。

"三度狐"
ゴルフ場へ着いてバックの中をみたら1本クラブが
消えていた。
本を三冊買って枕元に置いて寝たところ3冊ともが
消えてしまった。
会社の書類が消えてしまった。
と三つの物がが消えた会社員が叔父さんの元を
訪れました。
たちどころに真実を見抜いて狐のせいにして探す
場所を教えてやります。

"水溶霊"
ポルダーガイストのように部屋がめちゃくちゃに
なっている不思議の真実は。

"写りたがりの幽霊"
友人と旅行に行って写真を撮ってもらったらその写真
には幽霊が写っていた。

"ゆきだるまロンド"
結婚25年になる主婦が自分が二人いるようだと
やってきます。
有名な宝石店から手袋を忘れていったと連絡があります。
いった覚えがありませんが自分の名前で買い物が
されています。
楽しみにしていた町内会の婦人会の旅行を断った
自分がいるらしい。

"占い師は外出中"
叔父さんが出かけている間にお客さんが来て美代子が
代役を務めます。
家に血みどろの幽霊がでるから除霊して欲しいという
お年寄りのお客さんです。

"壁抜け大入道"
中学生の男の子がお客さんです。
小さな工場でお父さんが一人で残業していました。
あくる日に金庫に入れておいた200万円がなくなっている
ことがわかりお父さんが疑われています。
夜食を届けに行った少年はお父さんと入れ違いになりましたが
工場で大入道が壁を抜けるのを見ました。

現象とそれをいとも簡単に解く叔父さんでその部分だけを
とると興味深い話なのですが、その前後の文章を読むのが
めんどうです。8/19