雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

江戸の検視官 闇女

2011-09-23 21:00:00 | 
川田 弥一郎
講談社
発売日:2000-11


川田弥一郎著"江戸の検視官 闇女"を読みました。
連作短編集かと思っていたら長編でした。
定町廻り同心北沢彦太郎が主人公で検視官の仕事を
しています。
医師の古谷玄海と絵師のお月がサポートしています。
最初においねとの出会いの場面があります。
おいねは行方不明になった姉を探しに江戸に出てきました。
江戸に連れてきてくれた男に宿で襲われましたが、
男は突然に死んでしまいました。
おいねが殺したのではないかと疑われましたが、
彦太郎たちが病死と判断して家に連れ帰ります。
おいねは昼は医師玄海のところで働き、時間がある時は
姉を探すことになります。
ここまでは前置きのような話です。

長屋で一人暮らしの出会い茶屋勤めの女が殺されました。
その家に小間物商としておいねの姉お袖が出入りしていました。
岡っ引きの鶴次郎が殺されます。
女師匠が殺されます。
蝋燭屋の大和屋が捜査の対象となります。
女房のお里、妾のお継が次々と殺されていきます。

読むのが止められなくてどんどん読んでいきましたが
立ち止まるとこの話はどんな内容だったかさっぱり
わからないという状態になります。
いったい殺されたのはどんな繋がりのある人で今登場
している人はいつどこから出てきたのか、あれどうだった
のだろうという感じです。
突然登場してきて突然殺されたみたいな気になります。
事件の方はともかく主要登場人物は個性的で好感が
もてる人たちです。

新聞に掲載された小説だそうです。
その日その日に興味を引くよう書いていかなくては
いけないので続けて読むとなんだかわからなくなって
しまうのかなぁと思います。
検視や医学に詳しいのでもしかしてと思ったらやはり
作者はお医者さんだそうです。9/13