雑記帳

日常の出来事や、読んだ本のあらすじや感想など書いています。

風のマジム

2011-09-10 21:15:42 | 
原田 マハ
講談社
発売日:2010-12-10


原田マハ著"風のマジム"を読みました。
仕事小説です。
実話を基に描かれたサクセス・ストーリーです。
伊波まじむ28歳、派遣で沖縄で琉球アイコム総務部で
働いています。単調な仕事をこなしています。
家はお豆腐屋さんです。おばあとおかあが作って売っています。
まじむが仕事が終わるとおばあと待ち合わせてバーテンの
吾郎がサービスしてくれるカフェバーに寄って飲んで
帰ります。

社内ベンチャーコンクールが催されます。
起業したい仕事を企画しプレゼンして選ばれれば
会社が後押ししてくれて企業できるというものです。
カフェーバーでおいしいラム酒を飲みました。
ラム酒はさとうきびから作ります。
国内産のラムはありません。
まじむは国内産のラムを飲んでみたいと切望します。
沖縄はさとうきびの産地、自分で作ってみようという
気持ちが沸き起こります。
コンクールに向けて資料作りが始まります。
いろんな人を巻き込みコンクールでラム作りは承認されます。
さとうきびは南大東島産を使い工場も島に置きます。
醸造家にフルーツワインの醸造などを手がけ名を知られて
いる瀬那覇を得て製造は開始されます。
まじむというのは真心という意味の沖縄の言葉です。
ラムには「風のまじむ」という名前がつけられました。

本筋が実話だというのがすばらしい。
"沖縄"と"ラム"という言葉で検索すればその会社は知る
ことができます。
こんなことが出来たらとまず発想する。
それを実現するために走り出す。
熱い思いが回りの人を動かします。
助けてくれる人は現れます。
起業したなら今後は地元の産業として根を張りラムに
関わって働く人たちの生活を守るためにも会社を
順調に営業していかなくてはいけません。
たいへんだけど楽しそうです。