ブエノスアイレスで開かれているIOC総会は、日本時間8日未明に東京が2020年夏季五輪の開催地に決定しましたが、9日深夜には東京五輪で実施される追加競技を決める投票が行われました。
「残り1枠」を巡って、ロンドン五輪以降種目から外れている野球・ソフトボール、、今年2月のIOC理事会で除外勧告を受けたレスリング、空手、ローラースポーツ(インラインスケート)、スポーツクライミング、スカッシュ、ウェークボード、カンフーの8種目が候補に挙がっていました。今年5月の理事会では、レスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3種目が最終候補に残りました。
今回の総会では、3つの競技団体のプレゼンテーションと理事による投票が行われ、投票の結果、有効票数95票のうち、レスリングが49票、野球・ソフトボールが24票、スカッシュが22票。過半数を獲得したレスリングが追加競技に選ばれました。
この結果を受け、3大会連続金メダリストの吉田沙保里選手は、「2月に除外されてから7カ月、長いようで、あっという間だった。本当にたくさんの人たちのご支援、声援をいただいて、残ることができてうれしい」と感謝の意を述べると、「私も東京五輪まで頑張りたい気持ちになった。日本のみなさんにも生で見てほしい」と2020年まで現役続行を宣言。伊調馨選手も「7年後自分が何をしているかわかりませんが、リングに立っているかもしれない」と現役続行を示唆する発言も。浜口京子選手は父のアニマル浜口さん(元プロレスラー)と共に運命の瞬間を見守り、レスリング残留が決まると親子で喜び合い、アニマルさんは「レスリング大好きだ!」と叫んでおりました。ロンドン五輪男子フリースタイル66キロ級金メダリスト・米満達弘選手も「皆さんの協力のおかげです。本王にありがとうございました」と話しました。
レスリング存続の理由について、IOCプログラム委員会のカラーロ委員長は「組織改革を進めるなど、国際レスリング連盟が改革を行った結果の『新しいレスリング』が認められたと思う」と会見でコメント。国際レスリング連盟は五輪存続に向けてルールを見直し、試合時間を「2分3ピリオド制」から「3分2ピリオド制」に変更し、判定勝ちをポイント制で決めるなど、テレビ中継を意識したルールに変更。それに選手達による存続運動、熱心なロビー活動がに五輪残留に繋がったのではないかと思われます。
一方、最終選考から落選したスカッシュと野球・ソフトボールの選手たちはショックを隠しきれず。スカッシュの松井千夏選手は、落選が決まると悔しさのあまり泣き崩れ、一夜明けた会見で「「落選の瞬間が忘れられない。3度目のチャレンジで、三度目の正直にならなくて悔しい。」と語りました。スカッシュはこれまで正式競技入りに2度挑戦しましたが、2012年のロンドン五輪、2016年のリオデジャネイロ五輪で採用されず。3度目の挑戦も実りませんでした。スカッシュが五輪の正式種目になれないのは、テニスに似ているところがあるし、ルールがよくわからない、競技人口の少なさ、知名度と注目度の低さにあると思います。やはりスカッシュはマイナースポーツのままでしょうか?
北京五輪以来の復活が消えた野球・ソフトボールは、全日本野球協会・鈴木義信副会長が国際野球連盟がメジャーリーグ側の完全協力を得られなかった事を挙げ、長嶋茂雄氏も「今回の決定はとても残念です」とコメントを出しました。ソフトボールの上野由岐子投手は「一言で残念。寂しいというか、無念感の方が今は大きい」とガックリ。野球・ソフトボール側は2024年大会の復帰を目指す考えを示しているとのことです。
一度は五輪から除外の危機に立たされていたレスリングが、大差の圧勝で残留決定。日本のお家芸が残って一安心なところもあるし、歴史と伝統を持つオリンピックにレスリングが必要であることが改めて証明された感じです。吉田選手は五輪招致の時に「東京招致できたら、止められても出ます!」という公約を掲げておりました。現在30歳の吉田選手は、2020年の時は37歳になっています。東京五輪で吉田選手の勇姿を見てみたいけど、絶対女王を脅かす若手のライバル(後継者)が出て来ないかなという気持ちもあります。7年後はレスリングで何個メダルを獲得できるか期待したいところです。
「残り1枠」を巡って、ロンドン五輪以降種目から外れている野球・ソフトボール、、今年2月のIOC理事会で除外勧告を受けたレスリング、空手、ローラースポーツ(インラインスケート)、スポーツクライミング、スカッシュ、ウェークボード、カンフーの8種目が候補に挙がっていました。今年5月の理事会では、レスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3種目が最終候補に残りました。
今回の総会では、3つの競技団体のプレゼンテーションと理事による投票が行われ、投票の結果、有効票数95票のうち、レスリングが49票、野球・ソフトボールが24票、スカッシュが22票。過半数を獲得したレスリングが追加競技に選ばれました。
この結果を受け、3大会連続金メダリストの吉田沙保里選手は、「2月に除外されてから7カ月、長いようで、あっという間だった。本当にたくさんの人たちのご支援、声援をいただいて、残ることができてうれしい」と感謝の意を述べると、「私も東京五輪まで頑張りたい気持ちになった。日本のみなさんにも生で見てほしい」と2020年まで現役続行を宣言。伊調馨選手も「7年後自分が何をしているかわかりませんが、リングに立っているかもしれない」と現役続行を示唆する発言も。浜口京子選手は父のアニマル浜口さん(元プロレスラー)と共に運命の瞬間を見守り、レスリング残留が決まると親子で喜び合い、アニマルさんは「レスリング大好きだ!」と叫んでおりました。ロンドン五輪男子フリースタイル66キロ級金メダリスト・米満達弘選手も「皆さんの協力のおかげです。本王にありがとうございました」と話しました。
レスリング存続の理由について、IOCプログラム委員会のカラーロ委員長は「組織改革を進めるなど、国際レスリング連盟が改革を行った結果の『新しいレスリング』が認められたと思う」と会見でコメント。国際レスリング連盟は五輪存続に向けてルールを見直し、試合時間を「2分3ピリオド制」から「3分2ピリオド制」に変更し、判定勝ちをポイント制で決めるなど、テレビ中継を意識したルールに変更。それに選手達による存続運動、熱心なロビー活動がに五輪残留に繋がったのではないかと思われます。
一方、最終選考から落選したスカッシュと野球・ソフトボールの選手たちはショックを隠しきれず。スカッシュの松井千夏選手は、落選が決まると悔しさのあまり泣き崩れ、一夜明けた会見で「「落選の瞬間が忘れられない。3度目のチャレンジで、三度目の正直にならなくて悔しい。」と語りました。スカッシュはこれまで正式競技入りに2度挑戦しましたが、2012年のロンドン五輪、2016年のリオデジャネイロ五輪で採用されず。3度目の挑戦も実りませんでした。スカッシュが五輪の正式種目になれないのは、テニスに似ているところがあるし、ルールがよくわからない、競技人口の少なさ、知名度と注目度の低さにあると思います。やはりスカッシュはマイナースポーツのままでしょうか?
北京五輪以来の復活が消えた野球・ソフトボールは、全日本野球協会・鈴木義信副会長が国際野球連盟がメジャーリーグ側の完全協力を得られなかった事を挙げ、長嶋茂雄氏も「今回の決定はとても残念です」とコメントを出しました。ソフトボールの上野由岐子投手は「一言で残念。寂しいというか、無念感の方が今は大きい」とガックリ。野球・ソフトボール側は2024年大会の復帰を目指す考えを示しているとのことです。
一度は五輪から除外の危機に立たされていたレスリングが、大差の圧勝で残留決定。日本のお家芸が残って一安心なところもあるし、歴史と伝統を持つオリンピックにレスリングが必要であることが改めて証明された感じです。吉田選手は五輪招致の時に「東京招致できたら、止められても出ます!」という公約を掲げておりました。現在30歳の吉田選手は、2020年の時は37歳になっています。東京五輪で吉田選手の勇姿を見てみたいけど、絶対女王を脅かす若手のライバル(後継者)が出て来ないかなという気持ちもあります。7年後はレスリングで何個メダルを獲得できるか期待したいところです。