日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

天は私を味方にした!道悪巧者・クロノジェネシスが6馬身差の圧勝でGⅠ2勝目!

2020年06月28日 | 競馬

2020年の中央競馬の上半期ラストGⅠ・第61回宝塚記念(GⅠ・芝2200m 18頭立て)が28日、阪神競馬場で行われました。大阪杯でワンツーを決めた⑪ラッキーライラックと⑯クロノジェネシスの牝馬2頭、昨年の皐月賞馬⑤サートゥルナーリア、昨年の香港ヴァーズ覇者③グローリーヴェイズ、2018年有馬記念覇者⑱ブラストワンピース、惜敗が続くダービー馬⑦ワグネリアン、昨年の宝塚で2着⑭キセキ、マイルGⅠ馬②ペルシアンナイトとGⅠ馬8頭が参戦。さらには大阪杯4着⑰カデナ、春の天皇賞ではあと一歩だった⑮スティッフェリオ、日経新春杯優勝⑫モズベッロなども出走しました。


単勝のオッズは、1番人気がサートゥルナーリア(2.4倍)、2番人気クロノジェネシス(4.4倍)、3番人気ラッキーライラック(4.9倍)、4番人気ブラストワンピース(9.9倍)までが10倍以下で、その後はグローリーヴェイズ、キセキ、ワグネリアン、スティッフェリオ、カデナと続きました。

正面スタンド前のスタートで、グローリーヴェイズとキセキが少しタイミングが遅れ気味。サートゥルナーリア、クロノジェネシス、ラッキーライラックは好スタート。最初の先行争いで、⑥トーセンスーリヤ、ワグネリアン、ラッキーライラック、⑬ダンビュライトの4頭の競り合いから、トーセンスーリヤが先頭、ワグネリアンが2番手、ラッキーライラックは4番手から。クロノジェネシスとブラストワンピースも前に位置付けた。サートゥルナーリアは中団に控え、グローリーヴェイズとキセキは後方でゴール板を通過。
1、2コーナーを回って向正面に入り、トーセンスーリヤ先頭、2番手ワグネリアン、ペルシアンナイトとダンビュライトが3,4番手で並び、ラッキーライラックは5番手。外側6番手ブラストワンピース、内側7番手④アフリカンゴールド、8番手スティッフェリオ、外側9番手にクロノジェネシス。中団グループにサートゥルナーリア・モズベッロ・⑧レッドジェニアルの3頭が固まるが。外からキセキが捲るように上昇。14番手グローリーヴェイズ、後方勢は①トーセンカンビーナ、⑨アドマイヤアルバ、⑩メイショウテンゲンの3頭が並び、カデナが最後方。
内回り3コーナー残り600mのところで、先頭集団に変化。ライラックとクロジェネが逃げるスーリアをかわすと、キセキも先頭集団に加わり、ワグネリも含めて5頭が先頭集団を形成する。中団より前のグループではヴェイズも外から追い上げ、ベッロも控えている。サートゥルとブラワンは中団馬群の外側。
4コーナーを回って最後の直線に差し掛かったところで、先頭争いはラッキーライラック・クロノジェネシス・キセキの3頭に絞られるが、クロジェネが一気に抜け出し単独先頭。キセキが2番手に上がるが、残り200mでクロジェネが突き放す。ライラックが3番手に下がり、サートゥルナーリアは大外から追い込むが苦しい走りだ。残り100mでクロジェネが独走態勢を築き、後続に大差を拡げて堂々先頭ゴール!キセキが2着、モズベッロが3着に入り、サートゥルは4着に沈みました。





【宝塚記念 全着順】
1着⑯クロノジェネシス   2分13秒5
2着⑭キセキ        6馬身
3着⑫モズベッロ       5馬身
4着⑤サートゥルナーリア  1馬身3/4
5着⑩メイショウテンゲン   クビ差
6着⑪ラッキーライラック
7着⑤トーセンスーリヤ
8着①トーセンカンビーナ
9着⑬ダンビュライト
10着⑧レッドジェニアル
11着⑮スティッフェリオ
12着⑰カデナ
13着⑦ワグネリアン
14着⑨アドマイヤアルバ
15着②ペルシアンナイト
16着⑱ブラストワンピース
17着③グローリーヴェイズ
18着④アフリカンゴールド

【払戻金】
単勝 ⑯ 410円
複勝 ⑯ 180円  ⑭ 370円  ⑫ 1,280円
枠連 7⃣-8⃣ 1,180円
馬連 ⑭-⑯ 3,410円
馬単 ⑯-⑭ 5,350円
ワイド ⑭-⑯ 790円  ⑫-⑯ 3,910円  ⑫-⑭ 12,070円
3連複 ⑫-⑭-⑯  51,240円
3連単 ⑯-⑭-⑫ 183,870円


2020年の上半期のグランプリレースは、単勝2番人気のクロノジェネシスが直線早めに抜け出すと、一気に後続を突き放し、最後は2着のキセキに6馬身差をつけての圧勝を飾りました。昨年に続いての2着だったキセキは後方で上手く折り合いをつけられたのが良かったのか?キセキから5馬身差の3着争いは、単勝12番人気のモズベッロが入りました。
1番人気のサートゥルナーリアは直線伸びきれず4着。ルメール騎手も「2200mは重い馬場だと長すぎる」とコメント。道悪の馬場が初めてだったからねぇ。3番人気のラッキーライラックも6着に沈みました。4番人気のブラストワンピースは16着。グローリーヴェイズも長期休養とスタートの出遅れが響きブービーの17着惨敗。
クロノジェネシスは昨年の秋華賞以来となるGⅠ2勝目。デビューからコンビを組んでいる鞍上の北村友一騎手と、クロジェネを管理している斉藤崇史調教師は宝塚記念初勝利。ちなみに、斉藤厩舎はラウダシオンがNHKマイルカップで優勝し、この春のGⅠで2勝を挙げています。
クロジェネはこの勝利で通算6勝目となりましたが、道悪だと4戦4勝と負け知らず。新馬戦の時は稍重、初めてGⅠを勝った秋華賞も稍重、重馬場の京都記念の時は2馬身半の完勝でした。今回の宝塚記念では、レース直前に雨が降り出し、馬場コンディションも「良」から「稍重」に変更。道悪巧者のクロジェネにとっては恵みの雨でした。ゴール前でのぶっちぎりは、昨年の有馬記念のリスグラシューを思い出しますね。
過去には1994年にビワハヤヒデが5馬身差をつけて勝ちましたが、今回クロノジェネシスが6馬身差で勝ったので、宝塚記念史上最大着差を更新しました。
この秋の予定は現時点で未定ですが、「7冠牝馬」アーモンドアイ、「無敗2冠牝馬」デアリングタクトとの対決が見てみたいなって思います。


2020年上半期のGⅠシリーズも終わり、3歳路線はコントレイルとデアリングタクトが共に無敗での2冠を達成。古馬路線では、高松宮記念でモズスーパーフレア、大阪杯でラッキーライラック、安田記念のグランアレグリア、宝塚でのクロノジェネシスと牝馬勢が勝ちまくり。アーモンドアイもヴィクトリアマイルで芝GⅠ7勝目を手にしました。
新型コロナウイルス感染拡大防止による無観客開催が3か月以上続いているから、さすがに慣れているところもある半面、歓声が恋しいという部分もあります。無観客開催は7月19日まで継続し、秋競馬が開幕するまでには客入れを再開する予定だそうです。一日でも早くファンの歓声が戻ってきますように。

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