日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

無観客の夏競馬開幕。ラジニケもCBCも逃げ切り決着。

2020年07月05日 | 競馬

上半期のGⅠシリーズが終わり、今週から夏競馬が本格スタート。しかし、無観客競馬はまだまだ継続。今週開幕の福島競馬場は、3歳馬の重賞・ラジオNIKKEI賞、今年末から始まる京都競馬場の改修工事による振替開催の阪神競馬場はサマースプリントシリーズの第2戦・CBC賞が行われました。


第56回CBC賞(GⅢ・芝1200m 16頭立て)は、高松宮記念で1位入線しながらも走行妨害で4着降着⑦クリノガウディー、ここ4戦で3勝の⑨タイセイアベニール、昨年のCBC賞を制した②レッドアンシェル、阪神コースで3勝⑧ロケット、3連勝中の上がり馬⑬ミッキースピリット、シルクロードステークス覇者⑪アウィルアウェイ、⑭ディメンシオン、④グランドロワなどが参戦。
スタートでポンと飛び出した③ラブカンプーが先手を奪い、2番手争いは⑥アンヴァル,ロケット,⑫ダイシンバルカン,ミッキースピリット,ディメンシオンと混戦模様。レッドアンシェルは7番手、⑩ショウナンアンセム8番手。中団グループには⑯ジョイフル,クリノガウディー,④グランドロワと固まり、タイセイアベニールは12番手。後方勢は13番手①ナインテイルズ、14番手アウィルアウェイ、15番手⑤エイシンデネブ、最後方に⑮ノーワン。
内回り3,4コーナー中間を過ぎ、カンプーが逃げ、バルカン2番手、ディメンシオン3番手、アンヴァル4番手、ロケットは5番手。アンシェルとミキスピは6,7番手、ガウディーは中団馬群、タイアベは12番手。
4コーナーから最後の直線に入ってもラブカンプーがまだ逃げる。アンヴァルが最内突いて2番手に上がるが、カンプーとはまだ差がある。残り200mを切ったところでレッドアンシェルが3番手に浮上し、さらに後続からタイセイアベニール,エイシンデネブも追い込むが、前がまったく止まらず、ラブカンプーそのまま1着でゴール!アンヴァルが2着、アンシェル3着入線。

9年ぶりの阪神開催となったCBC賞は、ラブカンプーが逃げ切り勝ち。直前の単勝オッズでは93.1倍の13番人気でしたが、低評価を覆す激走でした。2着のアンヴァルも11番人気。どちらも2ケタ人気の5歳牝馬が大波乱を起こしました。3番人気のレッドアンシェルが3着に入り、3連単「③-⑥-②」で2,444,630円の高配当。2番人気のタイセイアベニールは、アンシェルにハナ差の4着。1番人気のクリノガウディーは全く見せ場なく12着惨敗に終わっています。
勝ったラブカンプーは2018年2月のかささぎ賞(@小倉)以来、約2年5が月ぶりの勝利で通算3勝目。3歳時代は重賞レースで常に2着か3着と好走し、スプリンターズステークスではクビ差の2着惜敗。いつかは重賞初制覇も期待されましたが、古馬になってからは2ケタ着順続き。前走の韋駄天ステークスでは7着でした。この日は絶好のスタートから単騎の逃げを打ち、直線に入っても先頭を守り切り、名前の通り後続勢を完封しました。
ラブカンプーを復活に導いた斎藤新騎手は、デビュー2年目で重賞初勝利。ルーキーイヤーの昨年は42勝を挙げ、「JRA賞最多勝利新人騎手」を受賞。今年も現在まで20勝をマークし、今回のCBC賞で2019年デビュー組の重賞ウィナー一番乗りを果たしました。いつかはGⅠ初勝利を期待したいですね。




第69回ラジオNIKKEI賞(GⅢ・芝1800m 12頭立て)は、デビュー2戦2勝⑧グレイトオーサー、ルーラーシップ産駒の牝馬⑨パラスアテナ、キズナ産駒⑫ルリアン、⑤サクラトゥジュール、③アルサトワ、②ディープキング、⑪パンサラッサなど今後の活躍が期待される3歳馬たちが集結しました。
12頭横一線のスタートで始まったこのレース、スタンド前の先行争いで、①バビット、アルサトワ、パンサラッサの3頭の競り合いから、バビットがわずかに前に出る。グレイトオーサーは4番手につけるが、掛かり気味か。ディープキングは6番手集団、ルリアン9番手、パラスアテナは10番手で1コーナーを回る。
2コーナーから向正面に入るところで、バビットが単独先頭、外からグレイトオーサーが2番手につける。3,4番手にはアルサトワとパンサラッサの「ゴドルフィン組」、その後ろの5番手グループに⑦ベレヌス,⑩コスモインペリウム,ルリアンの3頭が並んでいる。8番手④コンドゥクシオン、9番手ディープキング、その後ろの10番手の位置にパラスアテナ、11番手⑥アールクインダム、サクラトゥジュールがしんがりを追走。
3コーナーを通過し、バビットがペースを握り、オーサー2番手、パンサ3番手、ルリアンが4番手に浮上。アルサトワ内側5番手、パラスが外から捲ってきた。4コーナー手前でオーサーが後退。
4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、バビットがラストスパートを仕掛け、パンサラッサが2番手で追いかけるも、残り100mでバビットが突き放す。ディープキングが3番手に上がり、パラスアテナは外に持ち出すも伸びきれず。そんな中、バビットが独走で1着ゴールイン。2着争いはパンサとディーキンが並び、パラスは4番手まで。

夏の福島の開幕を告げる一戦は、単勝8番人気のバビットが逃げ切って優勝。序盤から先頭でレースを進めると、最後の直線で後続を引き離し、2着のパンサラッサに5馬身差の圧勝を飾りました。2着争いは7番人気のパンサラッサが制し、ディープキングはアタマ差の3着。
1番人気のパラスアテナは4着敗戦。1992年のシンコウラブリイ以来となる牝馬でのラジオNIKKEI賞制覇とはならず。3番人気のルリアンが5着、2番人気のグレイトオーサーは10着。オーサーは1コーナーで掛かった分、後半で失速してしまいました。
バビットは新馬戦と2戦目はともに2着でしたが、今年4月の未勝利戦で初勝利を挙げると、前走の早苗賞(@新潟)でも1着。今回のラジオNIKKEI賞で3連勝を挙げ、重賞初制覇となりました。通算でも5戦3勝、2着2回と連対率100%。秋の菊花賞トライアルの結果次第では、無敗2冠馬・コントレイルの対抗候補になるかも。
鞍上の内田博幸騎手は今年の重賞2勝目で、同レース2勝目。当初は団野大成騎手が乗る予定でしたが、7レースで落馬して骨盤を骨折し、内田騎手が代打を務めることになりました。団野騎手も不運とはいえ悔しいだろうと思います。






この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 天は私を味方にした!道悪巧... | トップ | そっちのファラオかい!2020... »
最新の画像もっと見る

競馬」カテゴリの最新記事