熱戦が続いている「FIFAロシアワールドカップ」。日本時間18日深夜は、前回王者のドイツとサッカー王国・ブラジルが初戦を戦いました。ともに優勝候補と言われていますが、初戦から厳しい戦いになりました。
メキシコ1-0ドイツ@モスクワ・ルジニキスタジアム
4年前のブラジルW杯で優勝し、今大会連覇を目指すドイツは、初戦でメキシコと対戦。W杯連覇へ幸先良いスタートを切りたいところでした。
前半3分にドイツは、右サイドのスルーパス→抜け出したFWベルナーがシュートを放つが、枠を捉えられず。8分にはCKからDFフンメルスがシュートを狙うもGKの正面。
対するメキシコも前半10分にDFエレーラがミドルシュートを放つも、ドイツGKノイアーにキャッチされる。14分には右サイドのFKにDFモレノが飛び込むも合わせられず。
そして前半35分、メキシコは自陣でボールを奪ってからカウンターに持ち込む。FWエルナンデスのワンツーから、左サイドへパスを送る。ボールを受けたFWロサノがペナルティエリア内で相手DFを1人かわし、右足シュートを決めてメキシコが先制点を奪う!
1点ビハインドのドイツは、37分にPA手前のFKをMFクロースが狙うもクロスバーに当たる。後半20分には右サイドのDFボアテングのクロス→DFキミッヒのオーバーヘッドキックはわずかにバーの上。23分には右サイドクロス→ファーサイドにいたベルナーのシュートも決まらず。後半26分にはFWロイスのシュートも決まらず。後半32分には途中出場のドラクスラーシュートを放つもDFに阻まれる。
メキシコはその直後、MFラジュンが一人でドリブルで持ち込み、シュートを放つも枠外。37分にもカウンターからチャンスを作ったが、ラジュンのシュートはダメ。
ドイツは後半44分、PA左からFWロイス→FWマリオ・ゴメスのシュートはミス。さらにMFブラントが強烈な右足ミドルシュートを打ったが、わずかに枠外。最後はGKノイアーも攻撃に参加するも、最後まで1点を奪えず試合終了。王者ドイツが、メキシコに0-1で敗れました!
ブラジル1-1スイス@ロストフ・アリーナ
16年ぶりの世界一を目指すブラジル。初戦はFIFAランク6位のスイスと戦いました。
前半11分、ブラジルはFWネイマールがPA左で、MFコウチーニョとのパス交換からグラウンダーのクロスを入れ、ゴール前でMFパウリーニョがシュートを放つも、ゴール右に外れる。前半20分、左サイドでDFマルセロのクロスは相手DFに当たるも、こぼれ球を拾ったコウチーニョが右足シュートをゴールに突き刺し、ブラジルが先制点。
しかし後半5分、スイスは右CKのチャンスを掴む。MFシャキリが左足でセンタリング→MFツバーのヘディングシュートが決まり、1-1の同点に追いつきます。
勝ち越し点が欲しいブラジルは、後半13分にモイネロのパスを受けたネイマールが、PA左からシュートを打つも、DFに当たった後にサイドネット。後半25分にはコウチーニョが胸で落としてから右足を振り抜くも、シュートは右に外れる。後半終了間際にはネイマールのFKから途中出場のフィルミーノが頭で合わせるも、スイスGKに防がれる。さらにアディショナルタイムに左のショートコーナーから、DFミランダが右足を叩きつけるも、ゴール枠内に飛ばせず。試合は1-1のまま終了。ブラジルも初戦で勝ちきれませんでした。
優勝候補の注目の初戦は、ドイツがメキシコに痛恨の敗戦、ブラジルはスイスに引き分けに終わりました。アルゼンチンも格下のアイスランドに引き分けており、強豪国が軒並み勝てないという波乱の展開になっています。今回のグループステージは何が起こるかわかりませんね。
ドイツは初戦で25本のシュートを放ったんですが、最後までゴールを奪うことができず。大金星を挙げたメキシコは、前半からカウンターで再三チャンスを作り、前半35分にロサノ選手が値千金の決勝ゴール。ドイツDF陣も翻弄されまくりでしたなぁ。
ドイツがグループリーグ初戦で黒星を喫したのは、西ドイツ時代の1982年スペイン大会以来、実に36年ぶりの屈辱。GL首位通過は確実だろうといわれていましたが、いきなり窮地に追い込まれてしまいました。ただ、ドイツは地力があるから、残り2戦で挽回はできると思う。次のスウェーデン戦は勝利が絶対条件だ。
ブラジルは先制しながらも、後半にセットプレーで失点。その後は決定的なチャンスを作ったけど、1点が遠かったです。ネイマール選手は、この試合で10回もファウルを受け、後半途中に足を気にするところがありました。4年前のブラジル大会では、背中に膝蹴りを受けて途中離脱。今大会もケガの影響で途中離脱してしまわないか心配です。