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暑すぎてつらい。

フィギュア男子シングルは日本勢4大会連続でメダル獲得!羽生結弦の4回転半の挑戦は続く?

2022年02月10日 | Sports

「2022北京冬季オリンピック」大会7日目の10日は、フィギュアスケート男子シングルのフリースケーティングが行われました。8日のショートプログラムでは、ネイサン・チェン選手(米国)が113.97点で首位、鍵山優真選手が108.12点で2位、宇野昌磨選手が105.90点で3位につけました。一方、五輪3連覇がかかっている羽生結弦選手は、4回転サルコウの失敗が響き、95.15点で8位と出遅れ。フリー演技ではどこまで巻き返せたのか?




まずは羽生結弦が17番目に登場。フリーでは4回転アクセル(4回転半ジャンプ)に挑戦。過去2度の五輪で劇的な名シーンを作った羽生が、北京で人類初の4回転半成功となるか?
「天と地と」の曲に乗せて演じる羽生、いきなり4回転アクセルを仕掛ける。片足は着いたが、尻餅をついてしまい成功ならず。すぐさま立て直すも、続く4回転サルコウも転倒。いきなりミスを連発した羽生だが、ここから金メダリストの意地を見せます。トリプルアクセル&ダブルトーループのコンビネーション、3回転フリップを続けて着氷、ドーナツスピン、ステップで会場を魅了させる。後半に入ると、4回転トーループ→トリプルトーループ、4回転トーループ→シングルオイラー→3回転サルコーの3連続ジャンプ、トリプルアクセルと難易度の高いジャンプを次々と着氷。終盤は様々なスピン技でフィニッシュ。
4回転半ジャンプの成功こそならなかったものの、五輪王者としての誇りを示した羽生結弦。フリーの得点は188.06点、SPとの合計で283.21点を記録し、17人を終えて暫定首位。


21人を終えた時点で羽生が暫定首位。残り3人の結果次第では羽生のメダルの可能性が残されている。
22番目に宇野昌磨が登場。個人SPでは自己ベストを更新し、フリーでは4回転を5本取り入れる構成で臨む。全て着氷させて、後続の鍵山とネイサンにプレッシャーを掛けたいところだ。
冒頭の4回転トーループをしっかり決めると、4回転サルコウも着氷。しかし、4回転フリップでバランスを崩して転倒、コンビネーションに持ち込めず。その後のトリプルアクセルは成功し、フライングキャメルスピンを決めて後半へ。コレオシークエンスからの4回転トーループ、4回転トーループ&ダブルトーループのコンビを見せた後、トリプルアクセルからの3連続ジャンプは3本目にシングルとなる。その後はフライング足替えコンビネーションスピン、コンビネーションのシットスピン、躍動感あるステップを見せてフィニッシュ。
魂のこもったボレロを披露した宇野昌磨の得点は、187.10点。羽生のフリーの得点は下回ったものの、総合では293.00点をマーク。この時点で首位に立ち、2人残してメダルを確定。同時に羽生の五輪3連覇は消滅。


23番目にSP2位の鍵山優真が登場。団体戦フリーでは世界3位となる「208.94点」を叩き出して世界に衝撃を与えたが、個人フリーでもその記録を上回れるか?
映画「グラディエーター」に乗せて滑る鍵山、最初の4回転サルコウを綺麗に着氷、続く4回転ループでは片手をつく。さらにこの後、4回転トーループ、トリプルアクセルからの2回転トーループを次々と成功させた。ステップシークエンスで優雅に舞うと、4回転トーループ→シングル→2回転サルコウの3連続ジャンプ、フリップ&ループの連続3回転、最後のトリプルアクセルと次々と着氷。最後はスピード感あるコレオシークエンスからの、シットスピン、ビールマン、キャメルからのドーナツスピン、フライング足替えコンビネーションスピンなどを見せてフィニッシュ。18歳の若武者・鍵山優真、グラディエーターの如く、最後まで勇敢に滑り切った!
宇野の得点を上回れば銀メダル以上確定となる鍵山のフリーの得点は、201.93点。団体戦での得点には及ばなかったが、SPとの合計は310.05点と300点オーバー!宇野に17点差をつけ、こちらも表彰台確定!これで日本はメダル2個は確実。


最終演技者はSP首位のネイサン・チェン。世界選手権3連覇中の王者が男子シングルの大トリを務める。
いきなり4回転フリップ&3回転トーループのコンビネーションを成功すると、4回転フリップ、4回転サルコウも余裕で決める。足替えキャメルスピンの後、4回転ルッツも完璧。力強いステップから、4回転トーループを着氷させ、それからシングル→シングルとつなぐ。その後はトリプルアクセル、3回転ルッツ&3回転トーループのコンビネーションもしっかり決めてガッツポーズ。終盤はコンビネーションスピンとアップテンポのステップで場内を沸かす。
最後はまさにネイサンの独壇場。ノーミスの演技で終え、安堵の笑顔。得点は218.63点、総合でも332.60点で金メダルを確定させました。



フィギュアスケート 男子シングル 最終結果
金メダル:ネイサン・チェン(米国)
銀メダル:鍵山優真(日本)
銅メダル:宇野昌磨(日本)
4位:羽生結弦(日本)


男子フィギュアスケートは、ネイサン・チェン選手が前半のショートプログラム、後半のフリースケーティングともに全体トップの成績を残して圧勝。18歳の鍵山優真選手が銀メダル、銅メダルの宇野昌磨選手は2大会連続でメダルを獲得しました。羽生結弦選手はSP8位から巻き返して4位で北京五輪を終えました。
男子シングルで日本は2010年のバンクーバー五輪から4大会連続でメダル獲得となりました。前回の平昌五輪では羽生選手が金、宇野選手が銀でしたが、今大会も複数メダルです。五輪初出場の鍵山選手は、団体戦で銅メダルに貢献し、個人戦でも堂々の演技で銀メダル。父・正和コーチとの二人三脚で臨み、親子2代の悲願を成就してみせました。今季はグランプリシリーズで2連勝し、全日本フィギュアで準優勝、五輪でも日本人最上位に入り、新たなエース誕生を印象付けました。
宇野選手は冬季五輪で通算3個目のメダル獲得。フィギュアスケートでは日本人最多となります。一時期はスランプに陥りながらも、ステファン・ランビエール氏に弟子入りして復活しました。北京でも好調を維持し、SPで2度も自己ベスト更新しました。
羽生選手は表彰台こそ逃しましたが、4回転アクセルのチャレンジに世界中が称賛。転倒して回転不足と判定されたけど、ISU(国際スケート連盟)公認大会では初めて「4回転半」が認定されました。今回の五輪は右足の違和感を抱えての戦い、リンクにできた穴にはまってジャンプ失敗の不運もありましたが、羽生選手なりに魅せてくれたんじゃないかと思います。羽生選手の今後の進退はわからないけど、4回転半ジャンプを成功させるまでは終われないはず。



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