日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

K-1ワールドグランプリ開幕戦

2008年09月28日 | Sports

K-1無差別級世界一決定戦・「K-1 WORLD GP」が今年も開幕。開幕戦は昨年と同じくソウルで行われました。4連覇に挑むセーム・シュルト、バダ・ハリVSチェ・ホンマン、極真空手世界王者・テイシェイラ、澤屋敷純一&武蔵の日本勢が登場した開幕戦は、波乱とアップセットと色々ありました。


※一応オンエア順です
○ジェロム・レ・バンナ(判定)澤屋敷純一×
澤屋敷がバンナから2つのダウンを奪い大金星を上げた昨年3月の横浜大会以来、1年半ぶりの再戦。バンナは序盤からペースを握り、2ラウンド終了直前にハイキックからのパンチ連打でダウンを奪います。澤屋敷もローキック、カウンター攻撃を見せるも反撃はここまで。3-0の判定でバンナが澤屋敷にリベンジ。
○ルスラン・カラエフ(2R 2:30 KO)ハリッド・ディ・ファウスト×
試合開始のゴングから、スピード感ある激しい打ち合いを見せる両者。打ち合いを制したカラエフは膝蹴りとスピンキックでハリッドを攻め立てるが、ハリッドの右カウンターを喰らいダウン。「最初は優勢に進め、最後はKO負けで終わる」というパターンがよくあるカラエフですが、今回は違いました。2ラウンドにハリッドのパンチで鼻血を出すも、アッパーでダウンを奪うと、ヒザ→パンチで2度目のダウン、最後はラッシュでKO勝ち。
○エロール・ジマーマン(判定)グラウベ・フェイトーザ×
35歳のフェイトーザVS21歳のジマーマン。第1ラウンドはフェイトーザが蹴り技で相手を圧倒しますが、ジマーマンのミドルから流れが変わり、パンチの連打でダウンを奪います。2ラウンドもジマーマンの勢いは変わらず。フェイトーザをロープに追い詰めると、パンチ連打で2つ目のダウン。KO寸前まで追い詰められたフェイトーザは3ラウンド終了1分前にボディーと右ストレートで反撃するも、ゴングが鳴って試合終了。3-0の判定ででジマーマンがフェイトーザを降しました。敗れたフェイトーザは4年連続の決勝トーナメント進出ならず。
○バダ・ハリ(TKO)チェ・ホンマン×
K-1ヘビー級王者バダ・ハリと兵役&脳腫瘍で試合から遠ざかっていたチェ・ホンマンの対戦は、今大会注目のカード(フジテレビ的に言えば)。第1ラウンドは一回り小さいバダハリがボディーとローで攻め立てると、終了間際にジャンピングパンチでホンマンの顔を捉えて優勢に進めます。しかし第2ラウンド、バダハリの左フックをホンマンが右のカウンターで返してダウンを奪う。ホンマンが第2ラウンドを取ります。後が無くなったバダハリは、第3ラウンドに左ボディの攻撃に集中。これが功を奏したのか、ホンマンの動きが止まり終了。判定の結果、最初のジャッジはホンマンを支持しますが、残り2人は28-28で延長戦に突入。ここでホンマンサイドに異変が発生。ホンマンが肋骨骨折の疑いがありタオル投入。バダハリTKOで準々決勝進出を決めました。
○ピーター・アーツ(判定)セーム・シュルト×
2年連続の決勝カードが開幕戦で実現。最初はアーツが突進を仕掛けるも、シュルトがジャブで距離を置く。2ラウンドもアーツが前に出ると、パンチでシュルトのマウスピースを出させる。劣勢気味のシュルトはクリンチで相手の攻撃を止め続けます。最終ラウンド、アーツの左右のフックが決まると、連打でシュルトを後退させました。シュルトはクリンチを続けたことでレフェリーから注意が与えられた。そして判定の結果、2-0でアーツがベスト8進出。最凶王者シュルトが開幕戦で敗退!
○エヴェルトン・テイシェイラ(判定)武蔵×
極真VS正道の空手対決。1ラウンドは両者とも決定的な攻撃が見られなかったものの、2ラウンドにテイシェイラが武蔵に圧力をかけると、左右のストレートが決まりだす。終了直前には武蔵をダウン寸前まで追い詰めてこのラウンドを取ります。最終ラウンド、武蔵のパンチがテイシェイラの顔面を捉える場面もありましたが、テイシェイラは全く効いていない。最後は打ち合いとなり試合終了。3-0の判定でテイシェイラが、準優勝2回の武蔵に勝利して横浜行きの切符を獲得。

その他の試合(ハイライト&TV無し)
○レミー・ボンヤスキー(判定)ポール・スロウィンスキー×
○グーカン・サキ(延長判定)レイ・セフォー×
ボンヤスキーはアーネスト・ホーストの弟子に苦戦しながらも判定勝ち。トルコのグーカン・サキは、ベテランのレイ・セフォーを延長の末降してアップセット。

今回の開幕戦は、オランダの3選手がベスト8進出したのに対し、澤屋敷と武蔵の日本勢2人は揃って初戦敗退。澤屋敷は飛躍を遂げた昨年から一転、苦悩の2008年となりました。K-1にも2年目のジンクスが存在するんです。オランダの名門・『ゴールデン・グローリージム』はセーム・シュルト、ハリッド“ディ・ファウスト”が敗退するも、ジマーマンが全滅を阻止。世代交代を印象付けた試合もあれば、バンナ、アーツといったK-1を支え続けたベテラン組が意地を見せるといった場面があった開幕戦でした。
テイシェイラは試合する度に強くなってますね。さすが「極真最強の男」といった感じです。バダ・ハリはアンラッキーなダウンがありましたが、試合はバダハリペースで進み、最後はチェ・ホンマンの右肋骨を骨折させました。体格では劣っていたものの、気持ちの面では上回っていたと思います。
全試合終了後に決勝トーナメントの組み合わせ抽選が行われ、準々決勝第1試合にピーター・アーツVSバダ・ハリ、第2試合にジマーマンVSテイシェイラ、第3試合にグーカン・サキVSカラエフ、第4試合にボンヤスキーVSバンナという組み合わせが決定。もしかしたら、準決勝でバダハリVSテイシェイラが実現するかもしれません。K-1好きな人達もこの2人の直接対決が見てみたいですよね?12月6日の決勝トーナメントでは、若手選手が優勝して世代交代を完全なるものとしてもらいたいものです。



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