競馬ファンの皆様、あけましておめでとうございます。今年も馬たちの熱き戦いを皆さんで楽しめれば幸いでございます。2010年も5日が経ち、仕事始めで正月気分を抜けようと努力されている方も多いと思います。そんな中、1月5日は今年の中央競馬がスタート!開幕戦は恒例の東西金杯で、中山競馬場では「第59回日刊スポーツ賞中山金杯」、京都競馬場は「第48回スポーツニッポン賞京都金杯」が行われました。
中山メインの「中山金杯」には、鳴尾記念の勝ち馬④アクシオン、古馬重賞が欲しい⑧ヒカルカザブエ、⑫トウショウシロッコ、2008年のセントライト記念以降未勝利の⑥ダイワワイルドボア、福島記念優勝馬⑮サニーサンデー、昨年クラシックに挑戦した⑩シェーンヴァルト、約7か月ぶりに復帰した⑭デルフォイなど16頭が出走しました。
スタート後の先行争いでは、サニーサンデーが先頭に立ち、①マイネルグラシューが2番手、デルフォイも前からのレース。中段にはヒカルカザブエ、アクシオン、トウショウシロッコの有力馬がいる。2コーナー~向正面に入り、サニーサンデーがペースを握り、⑨トウショウウェイヴが2番手。②ホッコーパドゥシャが7番手、⑤ゴールデンダリア、アクシオン、シロッコが9番手集団を形成すると、後方からシェーンヴァルトが一気に上昇。後方ではカザブエとワイルドボアが追走し、⑪ワンモアチャッターが最後方。
残り600mでサニーサンデーとシェーンヴァルトが先頭争い、ゴールデンダリアが外に持ち出し、アクシオンは中段の内側につけて最後の直線に入る。サニーサンデー、ヴァルト、デルフォイの3頭が追い比べると、アクシオンが外に出して猛追。カザブエが真ん中から突っ込むも届かない、大外からはシロッコとウェイブの「トウショウコンビ」が伸びてきて、前段が大混戦の状態でゴール!真ん中にいたアクシオンがクビ差で抜け出し1着、激戦の2着争いはトウショウシロッコが制しました。2番人気のヒカルカザブエは7着、3番人気・ゴールデンダリアは11着に終わりました。
7歳馬のアクシオンが中山金杯を制し、2010年最初の重賞ウィナーに輝きました。これで自身3連勝、重賞2連勝と絶好調です。通算7勝中4勝が藤田伸二騎手とのコンビ。相性は抜群ですな。昨年は7戦して3勝、2着2回と安定した成績を残し、前走の鳴尾記念で重賞初勝利を挙げました。左前浅屈腱炎で2年以上も休養したという「遅咲きの上がり馬」がようやく才能開花、今年春のGI戦線では主役に躍り出るか?
京都金杯は中山版より距離の短いマイル重賞。当初は16頭の予定でしたが、⑪ブラボーデイジーが右肩跛行のため出走取消で15頭になりました。このレースには、ここ5戦で2着4回の⑤スマートギアが1番人気に支持され、マイルチャンピオンシップ2着の⑫マイネルファルケが2番人気。3番人気以降は⑭ドラゴンファング、②ティアップゴールド、⑦ライブコンサートでした。
スタートはややばらつき、マイネルファルケと⑮マイネルレーニアの「マイネル対決」の先行争いは、レーニアが鼻に立ち、ファルケが2番手。ドラゴンファングが3番手、4番手に⑨アーリーロブストがつける。昨年の勝ち馬⑬タマモサポートが5番手、その後ろにティアップゴールドが追走。後方ではライブコンサートがかかり気味、スマートギアは最後方からの競馬となります。
外回り3コーナーから下り坂に入り、レーニアとファルケのマイネル勢が逃げ続けるが、4コーナー手前で3番手以降との差が詰まる。最後の直線でファルケが先頭に立って差を引き離しにかかり、混戦の2番手争いは⑧レインダンスが上昇。さらに大外からスマートギアが伸びてくる。このままファルケが逃げ切りVかと思ったら、真ん中からライブコンサートが突き抜け、マイネルファルケをかわして先頭でゴール!そして2番手争いは大外強襲のスマートギアが、レインダンスを抜いて2着。でもライブコンサートには僅かに届かなかった…。
ライブコンサートが8度目の重賞挑戦でようやく初勝利、実に8か月ぶりの勝ち星を挙げました。1番人気のスマートギアはまたしても2着惜敗。いつになったら重賞制覇できるのか?2番人気・マイネルファルケは脚色が鈍って5着という結果になりました。13番人気のレインダンスが3着に入った事により、3連単は19万円を超える万馬券決着。中山金杯では3連単で約25万円だったので、東西金杯はともに波乱決着となりました。的中された方は「大きなお年玉」貰えた気分になったんじゃないかと思います。
金杯が終わると9~11日の3日連続開催が控えています。10日は京都でシンザン記念、11日は中山でフェアリーステークスが開催されます。シンザン記念にはキョウエイアシュラ、レト、エスカーダ、ガルボなどが出走予定。フェアリーステークスはカホマックス、テイラーバートンが登録されています。2日連続で3歳馬の重賞レース、新たにクラシック候補に名乗りを上げる馬は出てくるのか?