7月23日から17日間にわたる熱戦が続いた「2020東京オリンピック」も8日に最終日。この日は男子マラソンで大迫傑選手が6位入賞と大健闘
女子バスケットボールでは、初めての決勝進出を果たした日本がアメリカと対戦して銀メダル。自転車女子オムニアムで梶原悠未選手が銀メダルを獲得しました。
コロナ禍での開催となった今大会、競技会場のほとんどが無観客で行われた異例の大会でしたが、日本は金メダル27個、銀メダル14個、銅メダル17個、総数58個を獲得。金メダル数も総数も歴代最多記録でした。国別の金メダルランキングでも全体の3位、獲得数でも5番目の数字です。連日のように日本人の金メダリストが生まれたから、見ていて大満足でした。
今大会は新競技&新種目のメダリストが多く生まれ、スケートボードでは「ストリート」で堀米雄斗選手と西矢椛選手が金メダルを獲得すると、「女子パーク」では四十住さくら選手が金メダル、開心那選手が銀メダルを獲得。13歳10カ月で金メダルを獲得した西矢選手は「日本人最年少金メダリスト」、12歳11カ月の開選手は「日本人史上最年少出場記録」を打ち立てただけでなく「日本新史上最年少メダリスト」となりました。
サーフィンは男子の五十嵐カノア選手が銀メダル、女子でも都筑有夢路選手が銅メダル。空手は形と組手で明暗が分かれ、形では男子の喜友名諒選手が金、女子の清水希容選手が銀を獲得。組手では日本人選手の予選敗退が相次ぎ、男子75キロ超級の荒賀龍太郎選手の銅メダル1個のみに終わりました。
あと、男女混合種目も多く行われ、卓球の男女混合ダブルスで水谷隼&伊藤美誠ペアが中国ペアを破り、日本卓球初の金メダル。バドミントン混合ダブルスで渡辺勇大&東野有紗ペアが銅メダル。柔道混合団体は金メダルが期待されましたが、フランスに敗れて銀メダル。
日本のお家芸と言われている種目では、柔道が個人戦で男女合わせて9個の金メダル、レスリングも男女合わせて5個の金を獲得。体操では橋本大輝選手が個人総合と種目別の鉄棒の2冠を獲得すれば、女子の村上茉愛選手が「種目別ゆか」で銅メダルを手にしました。
その一方で、メダル量産が期待されていた競泳は、大橋悠衣選手が400m&200m個人メドレーの2冠、男子の本多灯選手が200mバタフライで銀メダル。瀬戸大也選手が400mメドレーで予選落ちした時から悪い流れが続きました。バドミントンも金メダルが期待されていた桃田賢斗選手が予選リーグ敗退、女子ダブルスのフクヒロペア&ナガマツペアもメダル獲得ならず。
陸上競技は中長距離の種目で入賞者が相次ぎましたが、男子400mリレーでまさかのバトンミスで失格。それ以前に100mと200mの個人戦で予選落ちばかりだったなぁ。
史上初の出来事も多く、柔道の阿部一二三選手と詩選手が「兄妹同時金メダル」、レスリングの川井梨紗子&友香子姉妹が「日本初の姉妹金メダル」を達成。さらにはフェンシング男子エペ団体で日本初の金メダル、ボクシングで入江聖奈選手が日本女子ボクシング初の金メダルを獲得。ゴルフ競技も稲見萌寧選手が優勝争いを演じ、最後はリディア・コ選手との「2位決定プレーオフ」の末に銀メダル。自転車の梶原選手は女子選手初のメダリストとなりました。
新型コロナの影響で1年延期され、感染拡大のニュースが出るたびに「本当にできるのかな?」と心配でしたが、無事に開催できて本当によかった。柔道の金メダルラッシュから始まり、ソフトボールと侍JAPAN、サッカーU-24代表の戦いにハラハラドキドキしたし、スケボーやサーフィンといった新競技も見ていて面白かった。オリンピックは毎回見ているけど、今までで一番ガッツリ見たんじゃないかなって思います。良いモノが見れて良かったけれど、無観客は寂しかった。コロナさえなければ、多くの会場が超満員で盛り上がっていたはずなのに。
東京オリンピックは閉幕し、24日からは障害者スポーツの祭典「東京パラリンピック」が始まります。さらに半年後には北京冬季五輪もあるんです。パラリンピックも今の感染状況からして無観客は確実。冬の北京も厳しいんじゃないかな。2024年のパリ五輪までにはコロナが収束してほしい。最後に一言、選手の皆さん本当にありがとうございました!