3月末のペナントレース開幕に向けてオープン戦を戦っている福岡ソフトバンクホークス。先週末は福岡ヤフオクドームで中日ドラゴンズと対戦。11日の初戦は9回裏に劇的なドラマが生まれ、12日はホークスの若き主砲に待望の一発が生まれました。
2011年に発生した東日本大震災から6年目を迎えた11日は、復活を目指している松坂大輔投手がオープン戦2度目の登板。開幕1軍入りへアピールしたいところでしたが、初回に先頭打者にヒットを許すと、牽制球を悪送球したり、四球を与えて1,3塁のピンチを作り、中日4番・ビジエドの場面で暴投を犯し、先制点を献上。2回と3回は3者凡退に抑えましたが、5回に3つの四死球を与えて満塁のピンチを作ったところで降板。その直後に2番手・笠原大芽が押し出し四球を与えて2点目を許しました。
ホークス打線は、中日先発・大野雄大の前に沈黙。5回までランナーが1人も出ず、6回に本多雄一がセンター前ヒットを放ち、初めてランナーが生まれましたが、後続が倒れて無得点。結局、7回まで大野から1点も奪えませんでした。
試合は9回表に中日が1点を追加し、0-3。これで勝負ありかと思われましたが、9回裏にホークスが反撃を仕掛けます。先頭の明石健志が右中間へ2塁打を放つと、続く曽根海成のセンター前へのタイムリーヒットで1点を返す。さらに中日中堅手・大島洋平の悪送球の間に曽根は3塁まで進む。なおも無死1,3塁で柳田悠岐がライト前タイムリーを打って2-3と1点差に詰め寄る。勢いづいたホークスは、1死1,3塁の場面で、1塁走者・牧原大成が2塁盗塁→中日・杉山翔大捕手の悪送球で3塁走者が生還し、3-3の同点。そして2死2塁で、長谷川勇也が中日4番手・笠原祥太郎投手からセンターオーバーのタイムリー2塁打を放ち勝負あり!9回裏に4点を奪った逆転したホークスが、4-3のサヨナラ勝ちを飾りました!
劇的勝利から一夜明けた12日の試合は、ソフトバンク・東浜巨VS中日・バルデスの先発でスタート。
ホークスは1回に、中村晃の2塁打、今宮健太の四球で無死1,2塁とし、3番・柳田がバルデスの初球を捉え、レフトスタンドへの3ラン本塁打を放ち3点を先行。さらに1死3塁で塚田正義のレフト前タイムリーで1点を追加し、初回で4点を挙げました。2回にも無死1,2塁から中村のセンター前タイムリーヒットで1点を加え、中日先発・バルデスから5点を奪いました。
ホークス先発・東浜は、2回に先頭打者に四球を与えると、中日5番・ゲレーロに2ラン本塁打を打たれて2点を失う。3回もランナーを出したものの無失点に抑え、4回と5回は共に3者凡退。東浜は5回を投げて2失点で終えました。
ホークスは中盤になっても打線が繋がり、6回は今宮のタイムリー2塁打で6点目を挙げる。7回には、無死満塁から上林誠知がライトへの2点タイムリー2塁打を放つと、牧原はレフトへの2点タイムリー2塁打、さらに途中出場・斐紹のセンター前タイムリーで1点追加。無死満塁からの3連続タイムリーで、一挙5得点。試合も11-5で快勝しました。
というわけで、週末の2連戦はホークスが中日に連勝。これでホークスは木曜日の日本ハム戦から3連勝。若手選手がWBC組の穴を埋めるような活躍を見せれば、中村選手、今宮選手、柳田選手の主力陣もチャンスで力を発揮しております。WBC終了後に侍ジャパン+デスパイネ+バンデンハークが合流したら、間違いなく無敵だと思います。
11日に登板した松坂投手は、5回途中まで被安打1・5奪三振・7四死球・2失点。初回に暴投で1点を失った後、4回には四球を2つ与え、5回は四球1個+死球2個。4回と5回の2イニングで5つの四死球…。これでよく2失点で済んだなあって思います。次回は18日の西武戦に登板予定。開幕ローテ入りは次回の結果次第でしょう。正念場を迎えた松坂投手、今年こそ復活なるでしょうか?
柳田選手は右肘痛と右手首の張りの影響で不振に喘いでいましたが、11日の9回裏にタイムリーヒットを放つと、翌日は先制3ラン本塁打。待望の”今季初アーチ”に「単純に嬉しい」と大喜び。2試合連続で打点を挙げて復調の兆しを見せている柳田選手、現在はDH専念ですが、15日にも守備練習に参加するとの情報があります。今後のオープン戦で、柳田選手の豪快な一発が何本飛び出すか?
ホークスの今後の日程ですが、14~16日は読売ジャイアンツと3連戦を戦い、18日~20日は関東遠征を実施。18日はメットライフドーム(西武プリンスドームから名称変更)で埼玉西武ライオンズ戦、19日と20日は横浜DeNAベイスターズと対戦します。開幕1軍&レギュラーを巡るサバイバルは、まだまだ続きます。