日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

オルフェーヴル産駒がGⅠ初制覇!ラッキーライラックが無敗で2歳牝馬の頂点に立つ!

2017年12月10日 | 競馬

今週から2歳馬によるGⅠレースが相次いで開催。10日は阪神競馬場で2歳女王決定戦・第69回阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ・芝1600m 18頭立て)が行われました。今年の阪神JFは、今年種牡馬デビューしたオルフェーヴル産駒の⑱ロックディスタウンと⑪ラッキーライラックの2頭が直接対決。東のロックディスタウンは札幌2歳ステークスを勝ち、西のラッキーライラックはアルテミスステークスで勝利。両者ともにデビュー2戦2勝、この一戦で勝利を挙げるのはどの馬か?
オルフェ産駒の2頭以外にも、ブエナビスタの子⑫ソシアルクラブ、ロードカナロア産駒の③グリエルマ、2013年桜花賞馬・アユサンの妹④マウレア、白菊賞から中1週で挑む⑦リリーノーブル、重賞で2戦連続2着⑰コーディエライト、アルテミス2着①サヤカチャンなどが参戦しました。


単勝のオッズは、1番人気ロックディスタウン(3.1倍)、ラッキーライラックが2番人気(4.1倍)、3番人気リリーノーブル(5.5倍)。4番人気以降はマウレア(9.1倍)、ソシアルクラブ(9.5倍)、コーディエライト、⑧トーセンブレス、サヤカチャン、②ラテュロスと続きました。

スタートで⑬トーセンアンバーと⑮ナディアが出遅れ、ロックディスタウンもまずまずのスタート。外回り3コーナーに向かっての先行争いで、⑤ラスエモーショネスが先頭に立つ。コーディエライトがラテュロスをかわして2番手に上がり、ラテュロス3番手。その後ろではロックディスタウンが4番手まで押し上げ、内側5番手にサヤカチャン。6,7番手の位置に⑥マドモアゼルとリリーノーブルが並ぶ。中団8番手のところにラッキーライラック、マウレアは9番手、10番手集団にはグリエルマ・⑩ハイヒール・⑯モルトアレグロの3頭が並ぶ。その外からナディアが捲るようにポジションを上げる。ソシアルクラブは14番手を追走し、トーセンブレスとトーセンアンバーが15,16番手で並走。17番手⑭ノーブルアース、最後方に⑨レグルドールという展開。
外回り3,4コーナー中間を過ぎ、先頭を行くラスエモは前半800mを47.7秒で通過。コーディエが2番手につけ、ロックディスは早くも3番手。リリーは外側6番手、マウレアとライラックは中団待機。ソシアルは4コーナーで大外に持ち出した。
最後の直線コースに差し掛かり、ラスエモーショネスが先頭を守り、馬場の真ん中からロックディスタウンが迫って来た。ラテュロスが最内を突けば、リリーノーブルとラッキーライラックが外から追い込み、後続からはマウレアも上がってきた。ゴール残り200mを切り、今度はリリーが先頭に躍り出て、ライラックが外から接近し、マウレアが3番手。ロックディスは馬群に沈んでいく。そしてラスト100mでライラックがリリーを捕らえると、そのまま抜け出してゴールイン!ラッキーライラックが3連勝で阪神JF制覇!オルフェーヴル産駒からいきなりGⅠ馬誕生です!


阪神ジュベナイルフィリーズ 全着順&払戻金
1着⑪ラッキーライラック  1分34秒3
2着⑦リリーノーブル     3/4馬身
3着④マウレア        1/2馬身
4着⑧トーセンブレス     2馬身1/2
5着⑯モルトアレグロ     3/4馬身
6着②ラテュロス
7着③グリエルマ
8着⑫ソシアルクラブ
9着⑱ロックディスタウン
10着⑥マドモアゼル
11着⑭ノーブルアース
12着⑬トーセンアンバー
13着⑰コーディエライト
14着①サヤカチャン
15着⑨レグルドール
16着⑩ハイヒール
17着⑤ラスエモーショネス
18着⑮ナディア

単勝 ⑪ 410円
複勝 ⑪ 140円 ⑦ 180円 ④ 240円
枠連 4⃣-6⃣  720円
馬連 ⑦-⑪  920円
馬単 ⑪-⑦ 1,820円
ワイド ⑦-⑪ 390円 ④-⑪ 560円 ④-⑦ 800円
3連複 ④-⑦-⑪ 2,160円
3連単 ⑪-⑦-④ 8,560円



2018年の牝馬クラシック戦線を占う一戦は、ラッキーライラックがリリーノーブルとのマッチレースを制して優勝。デビュー3連勝で今年の2歳女王の座に就きました。昨年のソウルスターリングに続き、今年も無敗の女王が生まれました。リリーノーブルは一旦は先頭に立ったけど、3/4馬身差の2着。こちらも2連勝の実力を見せたのではないかと。3着にはマウレアが入りました。5番人気のソシアルクラブは8着。祖母・ビワハイジ、母・ブエナビスタに続く、同一GⅠ親子3代制覇の偉業はならず。
1番人気だったロックディスタウンは9着。上手く折り合っていたライラックに対し、ロックディスは掛かりっぱなし。その分直線で沈んでしまいました。大外枠だったこと、前走から3カ月以上の休み明けも影響したし、それに距離が短かったのかもしれん。来年の春の巻き返しはあるでしょうか。
3連勝でGⅠ馬となったラッキーライラックは、父・オルフェーヴル、母・ライラックスアンドレースという血統。お母さんは現役時代、アメリカのGⅠ競走を勝った経験があります。鞍上の石橋脩騎手は、2012年の春の天皇賞以来となるGⅠ競走2勝目。5年前の春天の時は、ビートブラックでオルフェを破る大金星を挙げ、あれから5年経って、今度はオルフェの子でGⅠを勝ちました。ライラックを管理する松永幹夫調教師は、同レース初勝利で、2009年秋華賞のレッドディザイア以来となるJRA平地GⅠ制覇を成し遂げました。「牝馬の松永」ここにあり!
ラッキーライラックのこれまでの戦績を振り返ると、8月20日の新潟での新馬戦は、残り400mで早々と抜け出して1着。2戦目のアルテミスステークスでは、4番手で控えてから、直線突き抜けて快勝。今回は関西初参戦&右回り初体験でしたが、外から追い込んで差し切り勝ちを収めました。マイル戦で全勝だから、チューリップ賞&桜花賞も1番人気になるでしょう。父のオルフェーヴルはGⅠで6勝を挙げましたが、ライラックはこの先GⅠタイトルを何個獲得できるか楽しみですね。



来週は2歳牡馬マイル王決定戦・朝日杯フューチュリティステークスがあります。京成杯2歳ステークスを勝ったタワーオブロンドン、小倉2歳ステークス覇者・アサクサゲンキ、函館2歳ステークス覇者・カシアス、新潟2歳ステークス覇者・フロンティア、サウジアラビアロイヤルカップ覇者・ダノンプレミアム、ステルヴィオ、ダブルシャープ、ファストアプローチ、ダノンスマッシュ、ケイアイノーテックなどが登録しています。朝日杯もいいメンバーが揃っており、面白いレースになりそうだ。






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