巨人が３連敗から３連勝でCS制覇！日本シリーズ2012は巨人VS日本ハム！

「プロ野球クライマックスシリーズ」のファイナルステージは、パリーグは北海道日本ハムファイターズが福岡ソフトバンクホークスに３連勝して日本シリーズ出場決定。一方、セリーグの読売ジャイアンツVS中日ドラゴンズ（＠東京ドーム）は、巨人１勝のアドバンテージで始まりましたが、中日が３連勝で先に王手をかけます。しかし、第４戦で巨人が勝利すると、続く第５戦は石井義人選手が９回にサヨナラタイムリーヒットを放ち、劇的勝利。巨人が逆王手をかけ、対戦成績も３勝３敗の五分に戻しました。22日はセリーグFSの第６戦が行われました。この試合、巨人は引き分け以上、中日は勝てば日本シリーズ出場が決まります。最終決戦を制するのはセリーグ王者・巨人か？それとも中日が３年連続出場なるか？



両チームのスタメンはこちら
　　巨人　　　　　　　　　中日
１（右）長野久義　　　　（中）大島洋平
２（中）松本哲也　　　　（二）荒木雅博
３（遊）坂本勇人　　　　（遊）井端弘和
４（捕）阿部慎之助 　　（一）ブランコ
５（左）高橋由伸　　　　（左）和田一浩
６（三）村田修一　　　　（三）森野将彦
７（一）古城茂幸　　　　（右）平田良介
８（二）寺内崇幸　　　　（捕）谷繁元信
９（投）ホールトン　　　 （投）伊藤準規
最終戦の先発は、巨人がホールトン、中日は伊藤準規。両者は第２戦で投げ合い、ホールトンが４回途中３失点でKOされたのに対し、伊藤は８回途中まで巨人打線を４安打２失点に抑えて勝利投手になりました。


中日は初回、先頭の大島が四球を選んで出塁すると、荒木犠打の後、井端が四球で１死１,２塁と無安打で先制のチャンスを作ります。しかし、ブランコが巨人先発・ホールトンのストレートの前に見逃し三振に倒れ、続く和田はスライダーの前に空振り三振。ホールトンが１死１,２塁のピンチを凌ぎ、中日に先制点を許しません。
両チーム０－０で迎えた２回裏、巨人は先頭の高橋がレフト前ヒットを放つと、続く村田もレフト前ヒット、さらに古城もレフト前ヒットを打ち、３連打で無死満塁と先制のチャンスを作ります。そして寺内が中日先発・伊藤の４球目のフォークを捉え、左中間の前に落ちるタイムリーヒット！３塁走者・高橋、２塁走者・村田が生還し、４連打で２点を先制します！この後、ホールトンの犠打で１死２,３塁と追加点のチャンス。１番・長野が伊藤のスライダーを合わせ、打球は１塁手・ブランコの頭上を越えてライト前へ。古城がホームインして３点目。巨人はこの回、２本のタイムリーで３点を奪い、中日先発・伊藤をKOしました。
３点リードの巨人は、３回に阿部の四球、村田の２塁打、寺内の敬遠で２死満塁と追加点のチャンスでしたが、ホールトンが三振に倒れ３者残塁。ホールトンは３回まで毎回ランナーを出しながらも中日に得点を与えず、粘りのピッチングで５回まで中日打線を無失点に抑えます。迎えた５回裏、村田が中日４番手・山井大介の２球目のスライダーを振り抜き、センターへの大きな当たりはバックスクリーン左へ飛び込みます。村田のソロ本塁打で４点目が入り、中日を突き放します。
４点ビハインドの中日は６回、１死からブランコが巨人２番手・沢村拓一からレフトへの２塁打を放ち、さらに沢村の暴投もあり１死３塁。反撃のチャンスで和田が遊撃ゴロに打ち取られますが、ブランコが生還して１点を返します。７回には２死から大島と荒木が連続ヒットを放ち、１,２塁とホームランが出れば同点の場面でしたが、井端がライトフライに倒れ２者残塁。投げては６回から５番手で登板した大野雄大が７回と８回に巨人打線を３者凡退に退け、３イニングで無失点の好投。
巨人３点リードでいよいよ９回、巨人は守護神・西村健太朗が４番手で登板。中日は先頭の堂上直倫が西村の初球を弾き返し、左中間への２塁打で出塁。続く谷繁が内野ゴロに倒れるも、堂上は３塁に進みます（その後英智が代走で登場）。堂上剛裕２塁ライナーで２アウトの後、大島が低めの直球を捉えてレフト前へのタイムリーヒット。１点返して２点差に詰め寄り、なんとか意地を見せましたが、中日の反撃はこれまで。最後は荒木が３塁ゴロに倒れて試合終了。巨人が４－２で中日を下しました。


試合結果
セリーグ・クライマックスシリーズ　ファイナルステージ　2012/10/22（月）
巨　人－中　日　6回戦　
（巨人4勝3敗、東京ドーム、18:01、44351人）
D　０００　００１　００１　　２
G　０３０　０１０　００ｘ　　４
【投手】
（中）伊藤、武藤、三瀬、山井、大野－谷繁
（巨）ホールトン、沢村、山口、西村－阿部
【責任投手】
（勝）ホールトン2試合1勝1敗
（Ｓ）西村4試合1敗2Ｓ
（敗）伊藤2試合1勝1敗
【本塁打】
（巨）村田2号ソロ（5回、山井）


日本シリーズの切符を懸けたセリーグ最終決戦は巨人に軍配が上がり、対戦成績４勝３敗でクライマックスシリーズ制覇。巨人は３年ぶり33度目の日本シリーズ出場となります。１勝のアドバンテージを持ちながらも３連敗を喫して崖っぷちに立たされましたが、そこから這い上がって３連勝を果たしました。今シリーズのMVPには石井義人選手が選ばれました。第５戦でのサヨナラ打が大きく評価されての受賞。あの一打はシリーズの流れを大きく変えました。石井選手は昨季西武ライオンズを戦力外となり、今季巨人に入団したプロ16年目のベテラン選手。一振りでMVP獲れるなんて凄いですな。苦労人が日シリでも「ラッキーボーイ」となれるかどうか…。
この日の先発のホールトン投手は、５回まで被安打２・４奪三振・３与四球・無失点という内容で勝利投手に。立ち上がりに２つの四球を与えてしまいましたが、ブランコと和田選手を連続三振。その後は徐々に調子を上げて中日打線を相手に０点に抑え続けました。打線の方は、村田選手が３安打１打点の猛打賞と大活躍。５回には山井投手から一発を放ちました。この日も伏兵が存在感を見せ、寺内選手が２回に無死満塁の場面で先制の２点タイムリーヒットを打ちました。
３年連続日本シリーズ出場を逃した中日は、大島選手が２安打と気を吐き、大野投手が３イニングで無失点の好リリーフを見せましたが、初回に１死１,２塁のチャンスで無得点、先発の伊藤投手が２回に４連打を浴びるなど５安打４失点でKO。３連勝した時はこのまま決まるかと思われましたが、まさかの３連敗…。第５戦でのサヨナラ負けが大きく響きました。

これで今年の日本シリーズは「巨人VS日本ハム」というセリーグ＆パリーグの王者同士の組み合わせに決定。両チームが日本シリーズで顔を合わせるのは、2009年以来３年ぶり。その時は巨人が４勝２敗で日本一に。今季の交流戦では、４試合で２勝２敗の五分でした。試合日程は27日と28日に東京ドームで２連戦、30日～11月１日までは札幌ドームでの３連戦、11月３日と４日に東京ドームで行われます。