クラブW杯もいよいよ最終決戦!今年も「欧州VS南米」の対決となった決勝戦は、バルセロナVSエストゥディアンデスという組み合わせ。バルサは準決勝でブスケツ・メッシ・ペドロのゴールで快勝、アンデスは浦項に2-1で勝利。決勝ではメッシVSベロンの「アルゼンチン対決」が実現。約30万のクラブの頂点を決める一戦、最後に笑うのは…?
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エストゥディアンデス バルセロナ
GK 25 アルビル GK 1 バルデス
DF 2 デサバト DF 2 アウベス
DF 3 セジャイ DF 3 ピケ
DF 13 ディアス DF 5 プジョル
DF 16 ヘルマン・レ DF 22 アビダル
DF 30 ロドリゲス MF 6 シャビ
MF 8 ペレス MF 15 ケイタ
MF 11 ベロン MF 16 ブスケツ
MF 22 ブラーニャ FW 9 イブラヒモビッチ
MF 23 ベニテス FW 10 メッシ
FW 17 ボセッリ FW 14 アンリ
アンデスはヌニェスに代えてセジャイが先発。対するバルサは前回よりメンバーを入れ替えてきました。中盤のイニエスタが足を痛めて決勝は欠場。その代わりにケイタが入る。FWはイブラヒモビッチ、メッシ、アンリの3トップ。最強トリオがアンデスゴールを襲いかかる!ペドロとボージャンはベンチスタート。
決勝はバルサボールでキックオフ!まずアンデスは中盤でベロンがパスを出すが、GKがキャッチした。バルサは敵陣で回した後、イブラヒモビッチにボールが渡るもシュートには持ち込めない。2分、バルサは敵陣のペナルティエリア前で攻め込むもチャンスに至らず。アンデスは3分、ベロンのパスにペレスが抜け出すが、GKが飛び出して防いだ。バルセロナはケイタが倒れていたが、何とか復帰しました。7分、バルサはイブラヒモビッチのパスを受けたシャビがエリア内に侵入、アンリにパスを出そうとしたが、合いませんでした。ここはシュートを打つべきだろ!9分、アンデスは右CKをベロンが蹴るもダメだった。11分、イブラヒモビッチが左サイドでクロス、中央のアンリの頭上を越えた。
15分が経過してまだ両チーム無得点。それどころか両者ともシュートが1本もない。16分、メッシが右サイドでドリブルを仕掛けるが、ベロンがボールを奪った。ここまでは互角の展開、アンデスはボセッリがボールを持ち込むもバルサ守備陣を崩せず。21分、バルサはメッシが中央でドリブルの後にシュートを放つが、相手DFがブロック。ようやくファーストシュート…。23分、メッシがベロンに倒されるが、シミュレーションで警告を取られる。25分、アンリが倒れている間、アンデスは左サイドからロングパスを出すが、プジョルがクリアしてCK。CKのこぼれ球をベロンが胸で落とした後に右足シュート。ボールはポスト左に外れた。
前半30分が経ち、この時間帯はややアンデスが支配しているか?すると33分、バルサはパスを受けたシャビが抜け出して決定的チャンス、エリア内で倒されるもファウル無し。35分、アンリが左サイドでクロスも相手に当たってCK。CKはアンデスDFがクリア。そして37分、左サイドのクロスにボセッリのヘディングが決まりアンデスが先制!さあバルサは反撃しないとまずい。
41分、アンリがクロスもメッシに届かず。42分、右サイドでFKを獲得したバルサは、イブラヒモビッチがテコンドーシュートを試みるが、足に当たらず。44分、なぜかイブラヒモビッチにファウルが取られる。今日の主審はバルサの選手に厳しい。前半ロスタイム、アンデスは左サイドでFKを獲得したが、クリアされた。終了間際、バルサがCKのチャンスを得るも決まらず。前半はアンデスが1-0でリード。バルサはシュートがわずか1本のみ。こんなに何もかも上手くいかないバルセロナは初めてだ。後半の45分間、バルサの逆襲はあるのか?
後半開始前、バルセロナはケイタを下げてペドロを投入。攻撃の層を厚くしてきた。開始1分、ペドロにボールが渡るも相手がクリアしてCK。右サイドでのCKをペドロ合わせるもベロンクリア。2分、逆サイドからパスを受けたイブラヒモビッチのシュートはポスト右。このシュートで流れを変えられる?アンデスは5分に左サイドのFKをベロンが蹴るもGKが押さえた。今度はアンリがクレメンテに倒されてバルサにFK。しかし決定的にはならず。その後イブラヒモビッチ→アンリシュート。6分、イブラヒモビッチがエリアに入るが、飛び出したアンデスGKが足で止めた。8分、もう一度アンリがクロスもGK押さえた。今度は中盤でボールを奪い、イブラヒモビッチ→アウベスもアンデスDFがスライディングで阻止。
後半10分経過、バルサのリズムが徐々に取り戻しつつある。エストゥディアンデスは11分、FKをベニテスが蹴るもプジョルクリア。14分、メッシのドリブルからチャンスを作り、アンリのクロスにペドロが飛び込むも合いません。16分、イブラヒモビッチの浮き球パスにペドロが出るも決まらない。19分、アウベスが右サイドを突破してクロスもクリアされる。21分、CKをピケやイブラヒモビッチの所に落ちるが、アンデスDF陣がクリア。23分にはアンリがシュート打てず。25分、ペドロが相手を交わしてシュート放つも、GKが足でセーブ。
残り20分を切り、まだアンデスが1点リード。ブスケツがドリブルを見せた後、相手に倒されるもノーホイッスル。後半28分にCKをベロンがクリア。31分、クロスにピケが押し込むも、GKが何とか防ぐ。アンデスは1人目の選手交代でサンチェス投入。直後に速攻を仕掛けるも、バルサ守備陣が守り切る。33分、右サイドのクロスにイブラヒモビッチがヘディングを見せるも形が悪かった。34分、バルサはブスケツ→トゥーレ・ヤヤ、アンデスはペレス→ヌニェスに交代。
試合も残り10分。36分にトゥーレが突破してシュートもダメ。37分にアンリがシミュレーションで警告。そしえバルサは38分、アンリを代えてジェフレが入る。ジェフレって誰だ?38分、右サイドでCKを獲得したバルサだが、またもアンデスに阻まれる。ピケのパスにメッシが合わせるもクリアされた。アンデスは40分、速攻を仕掛けるも失敗。攻め続けるバルサ、同点ゴールを奪えぬまま終わってしまうのか?ジェフレが左サイドで突破してクロス、イブラヒモビッチ合わせられない。そして43分、ペドロが頭で押し込んで同点ゴール!!ついにバルサにゴールが生まれたぁ!ペドロ起死回生の同点弾!
さあロスタイム、なおもバルサの逆襲が続くか?アンデスはどうも動きが鈍ってきた。アンデスはロスタイムでロホが入る。延長戦を見据えてか?47分、自陣でサンチェスが倒れるも復帰。90分終了。1-1の同点で延長戦に入ります!
今大会初の延長戦となった決勝戦。過去5年で一番白熱したファイナルといっても過言ではない。延長戦キックオフ。アンデスはベロンが足をつるもすぐに立ち上がる。開始1分、ペドロが狙うもアンデスDF陣守り切る。ペドロは2分にも飛び込んだが…。3分、中央でメッシが倒されてFK獲得。メッシが直接狙ったが、惜しくもバーの上。アンデスも反撃を試みるが、パスが通らなくなった。5分、メッシがドリブル突破、アウベスのクロスにイブラヒモビッチが足を伸ばすも届かない。6分、メッシ→イブラヒモビッチ→メッシシュートも決まらず。メッシは延長戦でも元気だ!ベロンも負けじとパスを出すが、ピケがクリア。
延長8分、左サイドでジェフレが倒されてFK。イブラヒモビッチのシュートは壁に直撃。10分、ジェフレが左サイドを突破、トゥーレが狙うもアンデスDFがブロック。11分、ジェフレンのスルーパスにイブラヒモビッチが狙うが、バーの上。13分、FKをアウベスが放つも壁に当たる。バルサは短いパスを出し続ける。アンデスはベロンのパスにボセッリが受けるもハンド。延長前半が終わっても均衡破れず。勝負は残り15分!
延長後半開始。勝負は決着つくのか?立ち上がりもバルサペース。CKはファウルを取られた。延長後半5分、右サイドのクロスにメッシが飛び込んでゴール!!!胸で決めたよぉ~~~!バルサついに逆転!逆転されたアンデスは反撃するも、プジョルがブロック。8分、イブラヒモビッチがドリブルで持ち込んで、相手に倒されるもファウル無し。アンデスはパワープレーを仕掛けるが、同点に追いつけない。
後半10分。残り5分を切った。ベロンが個人技で相手を交わすところも。アンデスの反撃は続くが、プジョルが必死に守る。CKはこぼれ球をヘッドで押しこむもオフサイド。ここでバルサGK・バルデスが遅延行為で警告。延長後半13分、右サイドのスローインからクロス、メッシがもう一度飛び込むもGKがセーブ。延長後半15分、アンデスラストチャンスのFK!ベロンが最後に見せてくれるか?ベロンのセンタリングにデサバトが飛び込むもポスト左。そしてタイムアップ!バルセロナが逆転勝利でクラブW杯優勝!3度目の挑戦で悲願の世界一になりました!
バルセロナがクラブ創設110年目で初のクラブ世界一!名門でも世界一を経験してない事にも意外だと感じる人も多いかもしれません。バルサは年間6冠を達成、この記録は史上最多の快挙です。グラウディオラ監督は就任してわずか1年、38歳の若さで名監督の域に達しました。2014年のW杯では、スペインの代表監督を務めることもあり得そう…。
前半はアンデスDF陣の前に攻撃が封じられると、先制点を許してしまって苦しい展開。後半は猛反撃を仕掛けるも1点が遠く時間だけが過ぎていきました。このまま終わって世界一の夢がまた潰えるのかと思ったら、ペドロのゴールで同点に追いつき、延長後半5分にメッシが胸で押し込んで逆転ゴール。2-1で死闘を制したのでした。もし0-1で負けていたら、「イニエスタの欠場が大きかった」と言われていたと思います。
延長戦でゴールを決めたメッシは、2試合連続ゴールで今大会2得点。文句無しの大会MVPに選ばれるでしょう。それにペドロも2試合連続だしね。カンテラ(下部組織)出身の若手選手が大活躍を見せました。他にも準決勝でゴールを決めたブスケツ、プジョル、シャビ、イニエスタもカンテラOBなんです。生え抜きの選手たちがチームを支えているから、バルサは強いんですね。
いやぁ~最後まで起きててよかった…。真夜中に熱い試合が見れて本当に最高です。ペドロがロスタイムでの同点ゴール、メッシがエースの意地を見せたゴール、ベロンが限界に達しながらも諦めずにプレーを続けた事…、今回の決勝はクラブW杯史上最高の試合になるでしょう。来年の大会にはJリーグのクラブチームが出場できること、そして素晴らしい試合を期待します。