日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ジェンティルドンナ牝馬3冠制覇へ死角なし!フェノーメノ右回り克服!

2012年09月18日 | 競馬

16日の夜、オルフェーヴルがフランス遠征初戦のフォア賞を制し、凱旋門賞制覇へ弾みをつけましたが、日本では秋のクラシックに向けた重要なトライアルレースが東西でありました。16日は阪神競馬場で秋華賞トライアルのローズステークス、17日は中山競馬場で菊花賞トライアルのセントライト記念が行われました。



第30回関西テレビ放送賞ローズステークス(GⅡ・芝1800m)は11頭立ての予定でしたが、⑩ハナズゴールが感冒のため出走取消で10頭立てに変更。このレースには桜花賞とオークスを制した⑥ジェンティルドンナが登場。史上4頭目の牝馬3冠に向けての秋初戦は、内容と結果が問われる重要な一戦でした。ルドンナの他にも、桜花&オークス2着の⑦ヴィルシーナ、夏の新潟で力をつけた⑧ラスヴェンチュラス、骨折から復帰した③キャトルフィーユ、④トーセンベニザクラ、公営・愛知から①スズカウインダーなどが秋華賞の切符を目指して参戦しました。
スタートでトーセンベニザクラとスズカウインダーの2頭がタイミングが合わなかったのに対し、⑤サンマルクイーンが好スタートを見せて、先手を取ります。2番手の位置にジェンティルドンナ、3番手にキャトルフィーユ、ヴィルシーナは4番手でルドンナの真後ろにつける。ヴィルの隣の5番手にはラスヴェンチュラス。中団グループには⑨サトノジョリーと②スピークソフトリー、8番手に⑪ニコールバローズ、ベニザクラ9番手、スズカウインダーが最後方追走。
外回り3コーナーに差し掛かり、サンマルクイーンが依然先頭をキープ。ルドンナ、キャトル、ヴェンチュラスの3頭が2番手集団を形成し、ヴィルシーナは5番手追走。残り600mでルドンナが2番手に上がり、ニコールバローズが5,6番手まで進出してきた。最後の直線に入り、ジェンティルドンナがサンマルクをかわして先頭に躍り出た!内からキャトルフィーユ、外からヴィルシーナが2番手に浮上するが、ルドンナがそのまま押し切ってゴールイン!ヴィルシーナはまたしても2着、ラスヴェンチュラスが3着に入り、秋華賞の優先出走権を手にしました。

ジェンティルドンナやっぱり強い!牝馬2冠の貫録を見せつけ、2着に1馬身半差の快勝でローズステークスを制し、牝馬3冠へ視界良好です。道中は2番手に控え、最後の直線で抜け出してからは独走態勢を築きました。今回は前走より12キロ増の472キロでしたが、春よりも体つきに逞しさを増している感じがしました。これでルドンナは重賞4勝目で自身3連勝。秋初戦での快走ぶりを見ると、秋華賞制覇も間違いないでしょう!
2着だったヴィルシーナは、桜花賞・オークスに続いてまたしてもジェンティルドンナの後塵を拝す結果となりました。3戦連続2着となかなか勝ちきれないのでファンの間じゃ「シルバーコレクター」と呼ばれているかもしれません。最後の一冠・秋華賞で悲願のルドンナ越えなるか…。


敬老の日だった17日も競馬が開催され、中山競馬場で第66回セントライト記念(GⅡ・芝2200m)がありました。このレースには日本ダービー2着の⑫フェノーメノが出走。他にも京成杯以来約8か月ぶりのレースとなる①ベストディール、⑨エタンダール、京都新聞杯3着の⑥エキストラエンド、2連勝中の⑮ダノンジェラート、⑤ニューダイナスティといった「ディープインパクト産駒」の馬達が参戦しました。
スタンド前での先行争いで、好スタートを見せたニューダイナスティが押しながらハナを主張するが、⑩ソルレヴァンテが一気に上がって2頭並ぶような態勢でゴール板を通過。フェノーメノは6番手で1コーナーを回りました。
1,2コーナー中間点を過ぎて、ニューダイナスティが先頭、2番手にソルレヴァンテ、3番手にアーデント追走。4番手グループには、③カナロアと⑪ボーイフレンド、フェノーメノは6番手に控えている。7番手のところに⑬サンレイレーザーと②スカイディグニティ、中団の9番手の位置にベストディールとダノンジェラート、11番手集団の中にエタンダールとエキストラエンドがいて、④フジマサエンペラー14番手。後方から⑭ラニカイツヨシと⑨アートサハラが動き出し、⑦クリールカイザーが最後方と言う展開。
残り800mを切ったところで、ダイナスティが先頭をキープし、フェノーメノが3番手に進出。サンレイレーザーも4番手まで上がってきた。3,4コーナー中間点でニューダイナスティ、ソルレヴァンテ、フェノーメノ、サンレイレーザーの4頭が並ぶ。残り400mを通過し、真ん中にいたフェノーメノが早くも抜け出して先頭。ダノンジェラートとスカイディグニティが2番手争いを繰り広げ、ディグニティが2番手からフェノーメノを捉える勢い。しかし、フェノーメノが追撃を抑えて1着でゴールイン。

フェノーメノが1番人気にしっかりと応え、セントライト記念を優勝。同馬は青葉賞以来の重賞2勝目、鞍上の蛯名正義騎手はこの勝利で重賞通算100勝目を達成しました。2着には14番人気の伏兵・スカイディグニティが入り、3着のダノンジェラートまでが菊花賞の優先出走権を獲得しました。フェノーメノは左回りの府中コースに強いというイメージがあり、右回りといっても中山コースでは過去2戦で結果を残していませんでしたが、セントライト記念で苦手を克服できました。このまま菊花賞に向かうのか、それとも天皇賞(秋)に進むのか、今後の動向が気になります。


来週・9月23日は、中山競馬場で産経賞オールカマー、阪神競馬場で神戸新聞杯が行われます。オールカマーにはナカヤマナイト、ルルーシュ、ダコール、マイネルキッツ、コスモファントム、コスモラピュタなどが出走予定。神戸新聞杯には皐月賞馬・ゴールドシップが参戦。他にもマウントシャスタ、ベールドインパクト、ヒストリカルなどが登録しています。



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