札幌での3連戦を1勝2敗で終え、9連戦も6試合終えて3勝3敗の五分としている福岡ソフトバンクホークスは、17日・月曜日から福岡ヤフードームで埼玉西武ライオンズとの3連戦がスタート。17日の初戦は台風16号の接近に伴い開催が危ぶまれていましたが、予定通り開催されました。この日はソフトバンク・攝津正、西武・岸孝之が先発でした。
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1(三)明石健志
2(二)本多雄一
3(左)内川聖一
4(指)ペーニャ
5(一)小久保裕紀
6(中)長谷川勇也
7(右)多村仁志
8(遊)今宮健太
9(捕)細川 亨
(投)攝津 正
この日は明石と本多の打順が入れ替わり、明石が1番、本多が2番降格。
今季16勝目を狙う攝津は、初回に西武先頭の浅村栄斗を相手にに11球を投じ、最後は3塁ゴロに打ち取ります。続く秋山翔吾にはレフト前ヒットを許しますが、中島裕之をレフトフライ、中村剛也の場面で盗塁を仕掛けた秋山が2塁でアウト。ランナーを出しながらも無失点の立ち上がり。2回は2アウトからヘルマンに内野安打と盗塁を許し、2死2塁とされましたが、高山久を空振り三振に仕留め無得点。
西武先発・岸を攻略したいホークス打線は、1回に2死から内川が右中間を破る2塁打を放ちますが、続くペーニャが3塁ゴロに倒れて無得点。2回、先頭の小久保がセンター前ヒットで出塁すると、長谷川が犠打を決めて1死2塁。再び得点圏にランナーを置いて、多村が岸の6球目のストレートを振り抜き、センターへの大きな打球はバックスクリーン左へ飛び込んだ!多村の2ラン本塁打でホークスが2点を先制します!
2点の援護を貰った攝津ですが、3回に1死から斉藤彰吾にレフトフェンス直撃の2塁打を浴び、2死後に秋山にストレートを弾き返され、センター前タイムリーで1点を返されます。さらに中島の内野安打で1,2塁と同点のピンチを迎えますが、おかわり中村をカーブで空振り三振に斬って取り、反撃を1点に留めます。
中盤に差し掛かり、攝津が4回と5回に西武打線を3者凡退に抑え、6回には四球の走者を出しながらもカーターを投手ゴロに打ち取り0点で切り抜けます。一方、打線は4回に小久保がヒットで出塁するも、長谷川が併殺打。6回には内川の2塁打などで2死1,3塁と追加点のチャンスを作るも、多村が遊撃ゴロで無得点…。
7回、攝津が先頭打者のヘルマンに内野安打を許し、犠打で1死2塁とされます。何とか凌ぎたい場面で、上本達之をシンカーで空振り三振を奪い、2死3塁の場面で斉藤をストレートで空振り三振に仕留め、ピンチ脱出で同点阻止。試合はその後、8回に柳瀬明宏→森福允彦、9回に岡島秀樹が登板し、西武の反撃を抑えて試合終了。ホークスが2-1で逃げ切り、3連戦の初戦を白星で飾りました。
試合結果 パ・リーグ 2012/09/17(月)
ソフトバンク-西 武 22回戦
(ソフトバンク12勝10敗、ヤフードーム、18:00、33788人)
L 001 000 000 1
H 020 000 00x 2
【投手】
(西)岸、十亀、ウィリアムス-炭谷、上本
(ソ)摂津、柳瀬、森福、岡島-細川
【責任投手】
(勝)摂津25試合16勝5敗
(S)岡島52試合1敗7S
(敗)岸23試合10勝10敗
【本塁打】
(ソ)多村4号2ラン(2回、岸)
9連戦最後の3連戦の初戦は、攝津投手が7回まで投げ抜き、多村選手の一発が生まれ、1点差を守りきって西武に勝利しました。これで2位・西武とは2ゲーム差、首位・日ハムとは3.5ゲーム差となりました。もし18日と19日の試合で連勝すれば、2位タイになります。こりゃ3タテするしかないでしょう。
先発の攝津投手は、7回まで27人の打者と対戦して120球を投じ、被安打6・8奪三振・1与四死球・1失点という内容で今季16勝目。序盤は苦しいピッチングが続き、立ち上がりからランナーを出し、3回には秋山選手にタイムリーを打たれて1点を失いましたが、中盤からリズムを取り戻し、西武打線を捻じ伏せました。特に7回に斉藤選手を三振に仕留めた時は、珍しく叫ぶシーンがありました。両リーグトップの16勝目を挙げ、パリーグの最多勝もほぼ確実。ここまで来たら沢村賞を獲得してほしい。
打線の方はチーム全体で7安打。2回に決勝2ランを放った多村選手は、8月24日のロッテ戦以来の一発。秋山監督も「素晴らしいホームランだった」と絶賛しておりました。多村選手以外で、内川選手は2塁打を2本放ち、打率も.294まで上昇。シーズン終了までに3割到達なるか?前日の試合で打のヒーローとなった長谷川選手は、4回に併殺打、8回にチャンスの場面で三振に倒れたりと無安打に終わり、一転してブレーキ。長時間の移動の疲れが出ていたのでしょうか?
18日・火曜日の予告先発は、西武が菊池雄星、対するソフトバンクは二保旭(にほあきら)。本来ならば山田投手が投げる予定でしたが、熱発のため登板回避。代わって二保投手が先発に抜擢されました。二保投手は今年7月末に支配下選手登録された育成出身の選手で、これまで中継ぎとして2試合登板し、いずれも無失点。一軍生き残りをかけた登板で先発の役目を果たせられるか?