日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ヴィクトワールピサ世界制覇!ドバイWCで日本馬が1,2フィニッシュ!

2011年03月28日 | 競馬

世界最大級の競馬の祭典「ドバイミーティング」が、日本時間27日深夜、ドバイ(アラブ首長国連邦)のメイダン競馬場にて行われました。この祭典のメインレース、世界最高峰の国際GI競走「ドバイワールドカップ」には、昨年の年度代表馬・⑬ブエナビスタ、グランプリホース・⑥ヴィクトワールピサ、ダートGI2勝を誇る⑨トランセンドの3頭が参戦。日本を代表する芝とダートのトップホースが、世界一の名誉と賞金600万ドルのビッグマネー獲得を目指してドバイを駆け抜けました!


14頭立てで争われた今年のドバイWC、ヴィクトワールは6番ゲート、トランセンド9番ゲート、そしてブエナは13番ゲートからスタート。海外勢からは⑤ジオポンティ(米国)、④ケープブランコ(アイルランド)、⑫トワイスオーバー(イギリス)、⑧ジターノエルナンド(英国)などが出走しました。
スタートはややばらつき、スタンド前での先行争いでトランセンドが鼻を奪い、2番手にケープブランコが追走。ジターノエルナンドと②モンテロッソが3番手争い。ブエナビスタは後方2番手、ヴィクトワールピサは最後方で1コーナーをカーブします。世界の強豪馬を相手にマイペースで逃げるトランセンドは、先頭で向正面に入り、ケープブランコが依然として2番手。エルナンド3番手、ジオポンティは6番手、7番手に⑩ポエッツボイス、トワイスオーバーは8,9番手と中団の後ろ。ブエナビスタは後方待機で末脚にかけ、ヴィクトワールピサは最後方から外を通り、一気にトランセンドに並びかける。
3コーナーを回り、トランセンドとヴィクトワールの2頭が先頭を争い、真ん中からケープブランコとジターノエルナンドが好位置まで接近。さらに内から⑦ムシールが迫る。ブエナはまだ後方で4コーナーから最後の直線へ。残り400mを切ってトランセンドがわずかに先頭だが、残り300mの辺りでヴィクトワールピサが先頭に躍り出る!大外からジオポンティ、後ろからケープブランコが猛追するが、日本馬が粘り続けている!残り100mでヴィクトワールが抜け出し、他馬の猛追を抑えて先頭でゴールイン!ヴィクトワールピサ、そして日本競馬が世界を制した!トランセンドが2着を確保し、日本勢が上位独占です!


最終成績
1着⑥ヴィクトワールピサ(JPN)  2:05.94
2着⑨トランセンド(JPN)       1/2
3着②モンテロッソ(GB)       1/4
4着④ケープブランコ(IRE)     1/4
5着⑤ジオポンティ(USA)      4/3
6着⑧ジターノエルナンド(GB)   1
7着⑦ムシール(AUS)       1/2
8着⑬ブエナビスタ(JPN)     1/2
9着⑫トワイスオーバー(GB)   11/4
10着③プリンスビショップ(IRE)   1/4
11着⑭ゴールデンソード(GB)    21/4
12着⑪リチャーズキッド(USA)    1/2
13着①フライダウン(USA)     12馬身(大差)
14着⑩ポエッツボイス(GB)     11/4


日本競馬にとって長年の夢であった「世界一」が、ドバイでついに実現しました!1996年のライブリマウントが日本馬で初めてドバイW杯に挑み、97年のホクトベガがドバイの夜に散り、2001年にトゥザヴィクトリーが2着に入り世界一まであと一歩と迫りました。その後アジュディミツオー、カネヒキリ、ヴァーミリアン、カジノドライヴ、レッドディザイアが参戦するも、いずれも世界の壁に跳ね返されました。そして16回目の2011年にその悲願が成就!ここまで来るのに本当に長かった…。
ヴィクトワールピサが日本馬として史上初のドバイワールドカップ制覇、トランセンドが2着と健闘し、日本勢1,2フィニッシュという結果になりました!トランセンドが積極的に逃げ、ヴィクトワールが海外の強豪馬の追い上げを振り切って勝利。芝とダートのトップが上位を独占し、日本競馬のレベルの高さを改めて証明しました。日本馬は強いんですっ!!
歴史的快挙を成し遂げたヴィクトワールピサは、日本国内でGI2勝、海外GIはもちろん初勝利で通算3勝目。騎乗していたデムーロ騎手はW杯初制覇。勝利インタビューで「日本人のために勝ちたいと祈っていた。日本を愛しています」と涙ながらに語っており、鞍上で日の丸を掲げていました。毎年短期免許で来日し、日本のビッグレースで嬉し涙を流すデムーロ騎手は、外国人ジョッキーの中で一番の親日家だと思います。角居勝彦調教師は4頭目の海外GI馬を輩出。角居厩舎の先輩・ウオッカが果たせなかった夢を後輩が叶えました。
ヴィクトワールの偉業もすごかったけど、トランセンドと藤田伸二騎手の強気の攻めの走りも良かった。ライバル達を尻目にレースを引っ張り、直線で失速するかと思ったら最後まで粘りました。ダートでの強さはもう知っているけど、オールウェザーでここまで走れるとは思わなかった。今度はAWの本場・アメリカのブリーダーズカップにも挑戦してもらいたい。もちろん藤田騎手とのコンビでね。
もう1頭の日本馬・ブエナビスタは見せ場なく8着という結果に終わりました。昨年のドバイシーマクラシックで2着と健闘し、日本勢の中で一番期待されていた馬だったのですが、まさかの惨敗。キャリア18戦で自己ワーストの成績となってしまいました。①オールウェザーに対応できなかったという事、②AWを経験させる&馬場の相性を確かめるという意味合いで前哨戦のレースを使わず、ぶっつけ本番でWCに臨んだ事、③ムーア騎手との息が合わなかったのが敗因じゃないかと思います。
日本馬がドバイ制覇で世界一、未曾有の大震災で心が傷ついた競馬ファンに夢と感動を与え、生きる勇気を貰った人もいるでしょう。この出来事が復興のきっかけとなり、競馬ブームが再来する事を期待せずにはいられません。次は凱旋門賞かブリーダーズカップクラシックを制する馬が出るといいですね。ヴィクトワールピサはこの後、香港の「クイーンエリザベス2世カップ」に参戦予定。凱旋帰国後の6月には宝塚記念にも出るかもしれません。香港と日本で世界一の実力を見せてほしい。今まではブエナが日本のエースだったけど、これからはヴィクトワールが日本競馬を引っ張ります。マジで世界制覇おめでと~う!!


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