

秋のマイル王決定戦・第26回マイルチャンピオンシップ(GI)が22日、京都競馬場で行われました。淀千六にフルゲート18頭で争われた今年は、前走の秋の天皇賞で悲願のGI初制覇を果たした④カンパニーが登場。マイルCSで引退→府牡馬入りをを発表しているカンパニー、現役最後のレースを勝利で飾れるか?他にも⑨キャプテントゥーレ、⑥ファイングレイン、⑤スマイルジャック、⑦アブソリュート、⑪ザレマ、⑫ヒカルオオゾラ、⑯サンカルロや⑧フィフスペトルといった3歳世代が出走。そして海外からフランスの⑮サプレザ、イギリスの①エヴァズリクエストが参戦してきました。(ちなみに外国馬2頭とも4歳牝馬だそうです)
直前のオッズでは、1番人気はカンパニー(2.3倍)、2番人気にはサプレザ(8.7倍)、キャプテントゥーレが3番人気(8.8倍)。その後にスマイルジャック、ザレマと続きました。
スタートで③マルカシェンクと②トレノジュビリーが出遅れたが、他は揃ったスタートを見せる。キャプテントゥーレ、ヒカルオオゾラ、⑬マイネルファルケの3頭による先行争いは、マイネルファルケが僅かに先頭、トゥーレは2番手。オオゾラ3番手、その後ではザレマが4番手、外側の5番手にサプレザがつける。カンパニーは中段の位置にいて、10番手のところでフィフスペトルと並走している。後方ではスマイルジャックとファイングレインが競り合い、サンカルロが14番手、アブソリュートは15番手集団の中、⑩スズカコーズウェイが後方2番手、マルカシェンクは最後方で3コーナーに入ります。
外回り3コーナーに入り、先頭を行くファルケは、キャプテンとの差を2馬身に拡げ、前半800mを46秒台で通過。ヒカルオオゾラの隣にエヴァズリクエストが内側につけ、サプレザとザレマの牝馬2頭が5番手争い。カンパニーは8番手の位置で坂を下り、フィフスペトルとスマイルジャックはまだ中段、外側から⑱サンダルフォンがじわじわ進出して来た。4コーナーから直線に入り、マイネルファルケがまだ逃げ粘り、キャプテントゥーレが外に持ち出す。2頭の間からオオゾラとエヴァがいる。そしてカンパニーは5,6番手から内側に入り、残り200mでオオゾラを抜いて3番手、100mを切ったところで逃げるファルケを抜き、そのまま先頭でゴール!カンパニーがラストランを有終の美で飾りました!そして2番手争いはキャプテン、サプレザ、ファルケの3頭が並んだが、僅かにファルケが2着確保しました。
最終成績&払戻金
1④カンパニー 1:33.2
2⑬マイネルファルケ 1.1/4
3⑮サプレザ クビ
4⑨キャプテントゥーレ ハナ
5⑦アブソリュート 3/4
6⑤スマイルジャック クビ
7⑫ヒカルオオゾラ ハナ
8⑧フィフスペトル 1/2
9⑰ライブコンサート ハナ
10①エヴァズリクエスト クビ
11⑪ザレマ クビ
12⑯サンカルロ ハナ
13②トレノジュビリー クビ
14⑭ストロングガルーダ 1.1/2
15⑥ファイングレイン 1/2
16⑩スズカコーズウェイ 1/2
17⑱サンダルフォン 1
18③マルカシェンク 1.3/4
単勝 4 230円
複勝 4 120円 13 690円 15 290円
枠連 2-7 890円
馬連 4-13 6,690円
馬単 4-13 9,640円
ワイド 4-13 1,960円 4-15 550円 13-15 5,890円
3連複 4-13-15 20,730円
3連単 4-13-15 106,680円
カンパニーが1番人気の期待に応えてマイルチャンピオンシップを制覇、現役最後のレースを勝利で飾り、自らの引退に華を添えました。残り100mまで逃げていた伏兵のマイネルファルケが2着、3着には2番人気のサプレザが入り、3連単は10万円を超えました。3番人気のキャプテントゥーレが4着、スマイルジャックは6着、ザレマは11着、もう1頭の外国馬・エヴァズリクエストは10着に終わりました。
カンパニーは秋の天皇賞に続いてGI2連勝、毎日王冠を含めるとこの秋は3連勝。秋天&マイルCSの2冠は、2007年のダイワメジャー以来史上3頭目です。騎乗した横山典弘騎手は今年GI3勝目、マイルCSでは12年ぶり3勝目、かつてはトロットサンダー、タイキシャトルとのコンビで制しています。そしてこの勝利で横山騎手は自身9度目の年間100勝を達成。ホントに何かを持ってますわ。ダブル来週のジャパンカップではロジユニヴァースに騎乗予定なので、2週連続のGI勝利も期待できそうですね。
記録より記憶に残る8歳馬が、最高の形でターフを去る事になりました。デビューした時は、3歳になったばかりの2004年1月と他の馬に比べて遅く、新馬戦で勝った後に3勝を挙げ、GI初挑戦の菊花賞で9着。その後は2着はあったもののなかなか勝ち切れず、2005年の京阪杯で1年半ぶりの勝利で重賞初制覇。5歳以降になるとGⅡクラスでの勝利を重ね、GIにも積極的に参加するんですが、あと一歩及ばず。
年が経つにつれて同世代や下の世代のスターホースが続々と引退する中、カンパニーは8歳を迎えた今年、中山記念で勝利し、安田記念・宝塚記念で4着だったものの掲示板確保、秋に入り現役最強馬・ウオッカを2度破り、天皇賞で悲願のGI初制覇、そして引退レースでも優勝し、3連勝で現役生活にピリオドを打ちました。通算成績35戦12勝、重賞勝ち9度・GI2勝の輝かしい成績を残しました。今年は7戦4勝、まさしく全盛期ともいえるような好成績だったと思います。普通の馬なら体力が落ちて行くのに、カンパニーは8歳で進化を遂げているかのようでした。
カンパニーへの感謝の言葉があり、横山騎手が「本当に素晴らしい馬だ」、音無調教師が「本当にありがとう」と語りました。今後は社台スタリオンステーションで種牡馬になり、余生を過ごすつもりです。いつかカンパニーの子供たちが父を上回る活躍を見せられるか楽しみだ。6年間お疲れ様でした、これからは種牡馬として素晴らしい子供を育ててください。
来週は東京競馬場でジャパンカップが行われます。今年はウオッカ、ロジユニヴァース、レッドディザイア、リーチザクラウン、スクリーンヒーロー、イコピコ、マイネルキッツなどが出走を予定。海外勢からはブリーダーズカップターフを制したコンデュイット(凱旋門賞2着)が来日。コンデュイットはJCがラストランだそうです。今年も日本勢が勝つか、それとも外国勢が4年ぶりに勝つのか?今思えば、シーザスターズにも日本に来て欲しかったなあ。凱旋門賞を制した後に引退を表明、世界最強馬の走りがもう見られないのは残念としか言えません。




