日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

魔の9回…。横浜高校勝利目前で悪夢の大炎上&逆転負け。

2011年08月16日 | Sports

阪神甲子園球場で開催中の第93回全国高校野球選手権は、大会10日目の15日から3回戦に突入。ここで勝てばベスト8進出が決まります。第4試合の横浜(神奈川)VS智弁学園(奈良)では、9回に信じられないドラマが起こりました。


試合の方は、横浜高校が序盤から主導権を握り、初回に2つの四球で2死1,3塁と先制のチャンスを作り、樋口龍之介の場面でダブルスチールを敢行。1塁走者・乙坂智がホームインして1点を先制。2回に2死2塁で伊達直紀のセンター前タイムリーで2点目を奪い、3回には斎藤健汰のレフトへのタイムリー2塁打で3点目。3イニング連続で得点を奪った横浜は、5回にも2死2塁で近藤健介がセンター前タイムリーを放って4-0と智弁を突き放します。
一方で智弁は、4回まで横浜先発・柳裕也の前に走者が出ず、5回に死球とヒットで2死1,2塁と反撃のチャンスを得るも、中尾亮太が3塁ゴロに倒れて1点を返せず。4点差とされた6回、大西佑季が2塁打を放つと、2死3塁で青山大紀が柳のストレートを捉えてライト前タイムリーヒット。ようやく1点を返す事に成功。
横浜3点リードで迎えた9回、あと3アウトで準々決勝進出となる横浜は柳が9回も続投。しかし、ここから智弁の猛反撃が始まります。この回先頭の浦野純也がセンター前ヒット。ここで横浜は柳に代えて相馬和磨が2番手として登板。無死1塁で青山がライト前ヒット。連打で無死1,2塁のピンチを背負った相馬は、後続の2人を外野フライに打ち取り2アウトとし、勝利まであと1人。2死となり、崖っぷちを迎えた智弁は、小野耀平のセンター前タイムリーで1点を返して2点差に詰め寄ると、なおも2死1,2塁で横浜直樹が死球で満塁となり、一打出れば同点の大チャンスに、西村竜治を代打で投入し、横浜2番手・相馬の4球目を弾き返し、ライト線へポトリと落ちるタイムリーヒット!3塁走者と2塁走者が生還し、智弁が4-4の同点に追いついた!
土壇場で振り出しに戻し、流れは完全に智弁ペース。なおも2死満塁と一打逆転のチャンスで、大西が横浜3番手・向井正揮の3球目をレフトへ弾き返すタイムリーを放ち、6-4とついに逆転!この後、相手の暴投で1点を追加すると、2死2,3塁で青山がダメ押しとなるレフトオーバーのタイムリー2塁打で2点を追加。智弁はこの回、打者12人の猛攻で一挙8得点。9-4と横浜に5点のリード。
1点でも取り返したい横浜は9回裏、2死1,2塁としましたが、近藤が見逃し三振に倒れてゲームセット。9回に8点を奪った智弁学園が大逆転勝利でベスト8進出を果たしました。


横浜高校は一時は4点をリードし、先発の柳投手が9回まで2失点と好投。相馬投手がピンチを背負いながらも2死まで追い込み、勝利はもう確定かと思われましたが、あと1人のところで、落とし穴が待っていました。満塁のピンチで代打の選手に同点打を浴びれば、向井投手が逆転打を浴び、山内投手が暴投&ダメ押しの2点タイムリーを喰らいました。継投策が失敗し、中継ぎ陣が智弁打線の餌食に遭って大炎上。特に相馬投手は5失点…。柳投手が続投していたら、こんな事が起きずに勝っていたのに…。
渡辺元智監督も試合後の談話で 「こういう形の試合はあまりないだろう」と振り返り、「継投がうまくいかないのは監督の責任だ」と自らの采配ミスを認めるコメントをしました。甲子園で春夏連覇を経験した名監督でもミスはあるんですね…。選手たちも勝利目前からの悲劇に大きな精神的ショックを受けたに違いない。今回の逆転負けがトラウマにならなければいいのですが…。
高校野球の格言で「甲子園には魔物が潜んでいる」と言われており、魔物に取り憑かれたチームは、9回に八幡商業の選手に逆転満塁ホームランを喰らって負けた帝京に次いで2チーム目…。どうして関東の高校ばっかり取り憑かれてるんだ!?



10日目のその他の試合
第1試合:東洋大姫路(兵庫)11-1新湊(富山)
2-1で迎えた8回、東洋大姫路は4連打で5点を奪うと、2死後に3連打&相手のエラーでさらに4点を追加し、一挙9得点の猛攻。東洋大姫路が圧勝で準々決勝1番乗りを果たしました。

第2試合:光星学院(青森)6-5 徳島商業(徳島)
序盤は両チームの点の取り合いとなり、2回に光星学院が2点を先取すると、その裏に徳島商が3点を奪い返して逆転に成功。3回、光星は1死1,2塁で田村龍弘の2点タイムリー3塁打で勝ち越すと、北條史也と金山洸昂の連続2塁打。3連打で4点を奪いました。徳島商はその裏、2死1塁で咲田瑠星がライト前ヒット。光星ライトが後逸し、ボールが転々とする間に1塁走者とバッターが一気に生還して2点を返して1点差に詰め寄ります。
しかし、4回以降は両チームとも得点が奪えず。光星2番手・秋田教良が徳島商に流れを渡さない好リリーフを見せ、光星が1点差を守り切りました。四国勢最後の砦・徳島商が敗退したため、四国勢は全滅です。

第3試合:関西(岡山)7-1明豊(大分)
関西は2回裏、無死満塁で関貴典の犠牲フライで1点を先制すると、1死満塁で連続押し出し&犠牲フライでさらに得点を重ね、無安打で4点を挙げました。関西は4回に2点、5回に1点を追加し、5回まで7-0と大きくリード。対する明豊は6回に佐藤匠のタイムリー2塁打で1点を返します。しかし終盤の7回、8回、9回と3度に渡り満塁のチャンスで無得点…。拙攻に泣いた明豊は3回戦で姿を消し、九州・沖縄勢も全滅…。関西は先発の水原浩登投手が再三のピンチを何とか凌ぎ切りました。


16日は4試合が行われ、習志野(千葉)、作新学院(栃木)、日大三高(西東京)の関東勢3校が登場。習志野は釜田佳直投手を擁する金沢(石川)と対戦し、日大三高は智弁和歌山と戦います。日大三VS智弁和歌山は激しい打ち合いになりそうだなあ。



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