「EURO2012」はグループリーグも佳境を迎えました。現地時間13日はグループCの第3戦が行われました。前回王者のスペイン、古豪・イタリアはベスト8入りなるか?
イタリアVSアイルランド@スタディオン・ミエィスキ
2試合連続ドローのイタリアは、既に敗退が決まっているアイルランドと対戦。ベスト8入りのためには勝つしかないこの試合、スペイン戦で先制ゴールを挙げたディナターレが先発出場しました。
試合は開始1分、ディナターレが右サイドでクロス→デ・ロッシがペナルティエリア手前から左足ボレーシュートを放ちますが、左に外れます。17分には右ショートコーナー→バルザレッティのミドルシュートは決まらず。30分、ディナターレが反転してから右足を振り抜き、ボールは相手DFに当たるもハンドの判定は無し。迎えた前半35分、ピルロの右CKをカッサーノが頭で合わせてゴールイン。アイルランドから1点を先制します。
後半3分、左サイドの折り返し→カッサーノが右足で狙うも決まらず。後半6分にはデロッシのミドルも枠を外します。後半9分、カウンターからチャンスが生まれ、スルーパスに抜け出したディナターレのシュートはGKに阻まれます。しかしイタリアにアクシデントが発生し、後半12分にDFのキエッリーニが負傷交代。
後半15分、アイルランドはアンドリュースが中央からミドルを放つも、GK・ブッフォンの正面。イタリアは後半24分にピルロがFKを蹴るも決められません。残り15分を切り、ディナターレ→バロテッリを投入。アイルランドは後半30分、左サイドのクロス→ダンなどが飛び込むも、ゴールネットを揺らす事が出来ず。33分にはゴール中央でのFKをアンドリュースがグラウンダーで狙うも、ブッフォンのセーブに阻まれて同点ならず。
イタリア1点リードのまま迎えた後半44分、アイルランドのアンドリュースが2枚目の警告で退場処分。その1分後の45分、ピルロの右CKをバロテッリのボレーシュートが決まって勝負あり。イタリアが2-0で勝利し、貴重な勝ち点3を獲得しました。
クロアチアVSスペイン@バルティック・アリーナ(グダニスク)
共に1勝1分け・勝ち点4で並ぶ両チームが1位通過をかけて直接対決。負ければ敗退というグループCの天王山は白熱した攻防となりました。
スペインは前半11分、ダビド・シルバのパスに反応したイニエスタがダイレクトでシュートを狙うもGKに押さえられ、22分には前節2得点のフェルナンド・トーレスが右サイドを突破してシュートを打つもGKの足に阻まれ無得点。さらにセルヒオ・ラモス、ピケと立て続けにミドルを打って行くもゴールを割る事ができません。クロアチアは25分、縦パスに反応したプラニッチのシュートはスペインGK・カシージャスにキャッチされ、その1分後には右サイドの折り返し→マンジュキッチがシュートも枠外。前半は両チームとも決め手を欠き、0-0で終了。
後半7分、スペインはイニエスタのスルーパスにトーレスが抜け出すも、パスが長すぎでシュート打てず。対するクロアチアは14分、右サイド・モドリッチのクロス→フリーの位置からラキティッチがダイビングヘッド。しかし、カシージャスが間一髪でセーブ!クロアチア、絶好のチャンスを逃してしまう。
スペインは後半16分にヘスス・ナバス、後半28分にはセスク・ファブレガスを投入。対するクロアチアもペリシッチとイェラビッチを立て続けに投入します。後半33分、クロアチアはカウンターから左サイドにいたマンジュキッチのクロスをペリシッチが胸で落としてからボレーを打つもGKに阻まれる。対するスペインも38分にセスク→イニエスタのシュートは決まらず。
このまま0-0のスコアレスドローで終わるかと思われた後半42分、セスクが前線へ浮き球のパスを入れ、DFラインに抜け出したイニエスタ→最後はナバスが押し込み、ようやく均衡を破ります。結局、ナバスのゴールが決勝点となり、スペインが1-0でクロアチアを破り、2勝1分け・勝ち点7でグループC首位通過を決めました。
というわけで、グループCの第3戦は、イタリアがCKから2点を奪い、3試合目にして初勝利を手にし、クロアチアVSスペインの首位攻防戦は、スペインが薄氷の勝利を収めました。この結果、スペインが勝ち点7で1位、イタリアが勝ち点5で2位で決勝トーナメント進出。クロアチアは1点が遠く、勝ち点4で3位敗退。アイルランドは3戦全敗の最下位でした。
イタリアはカッサーノとバロテッリのFWコンビが活躍し、カッサーノが先制ゴールを叩きこめば、途中出場のバロテッリは後半終了間際に鮮やかな左足ボレーを披露。後ろ向きの状態から決めてくる辺りは凄いとしか言えん。身体能力高いですね!ゴール後にチームメイトに口元を押さえられるシーンがありました。恐らく「俺をスタメンで使え!」と訴えたかったんでしょうか?
スペインは負ければ敗退の可能性もありましたが、守護神・カシージャスがファインセーブを見せれば、途中出場のナバスが決勝ゴール。苦しみながらもクロアチアに勝ちました。連覇へ向けまずは最初の関門を突破、準々決勝ではD組2位のチームと対戦します。