ベトナムで開催中の「AFC女子アジアカップ2014」は18日、グループAの第3戦が行われました。ここまで2試合戦って1勝1分・勝ち点4でA組首位の女子日本代表(なでしこJAPAN)は、「ビンズンスタジアム」でA組最下位のヨルダンと対戦。引き分け以上なら準決勝進出&来年カナダで開催される女子W杯の出場がきまるこの一戦で、なでしこが怒涛のゴールラッシュを見せました!
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[日本女子代表]
GK 18 海堀あゆみ
DF 19 宇津木瑠美
DF 23 高畑志帆
DF 22 乗松瑠華
DF 4 小原由梨愛
MF 12 中島依美
MF 6 阪口夢穂
MF 16 猶本光
FW 13 高瀬愛実
FW 11 吉良知夏
FW 25 後藤三知
この日は若手主体で臨み、MF猶本、DF小原、FW後藤、センターバックの高畑と乗松は代表初スタメン。宮間選手に代わり、阪口がゲームキャプテンを務めました。
ヨルダンのキックオフで始まったこの試合、日本が開始早々から決定的シーンを連発します。開始1分、宇津木のロングパス→吉良が抜け出したが、左足シュートはヨルダンGKのセーブに阻まれる。4分には高瀬がDFをかわしてシュートを打つもゴール右に逸れる。さらに8分、猶本がゴール正面、ペナルティエリア手前の位置からミドルシュートを狙ったが、惜しくもGKの正面。18分には後藤が左サイドを突破し、折り返しを中島が飛び込んでシュートするも、ゴールネットを揺らせず。
迎えた前半25分、左サイドで宇津木が左足でふわりとクロスを上げ、ゴール前でフリーになっていた吉良が頭で合わせ、ゴール左に吸い込まれる。日本がようやく先制点を奪います。1点を追うヨルダンは29分、CKからジべーラがヘディングシュート。しかし、GK海堀のセーブに阻まれゴールならず。前半終了間際の45分、ペナルティエリア内で阪口の左足シュートがポスト右直撃→こぼれ球を中島がダイレクトに右足ズドン!中島の一撃で2-0とリードを拡げます。
後半に入り、日本は3分に猶本のクロス→高瀬が胸で落とし、阪口が右足を振り抜き、ゴール左隅に決めて3点目。後半23分には右サイドを抜け出した中島がグラウンダーでクロス、これがヨルダンDFアルシャサトの足に当たり、オウンゴールで4点目。ヨルダンこれはつらい。
この後、澤穂希&大儀見優季の主力2人が登場し、後半31分にPA手前でFKを獲得。ゴールやや右寄りのFKを中島が左足で直接決めて5点目。さらに37分、左サイドのFKを阪口がヘディングで合わせて6点目。そして後半アディショナルタイム、CKのこぼれ球を途中出場の杉田亜未がミドルシュート→ゴール前にいた吉良が右足でコースを変えてゴールイン。ヨルダンにトドメを刺す7点目。7-0でヨルダンに圧勝した日本、2連勝で準決勝進出を決めるとともに、W杯出場を決めました。
いやぁ~本当にドバドバ出しまくりましたなあ。前回のベトナム戦に続いてのゴールラッシュですよ。立ち上がりから惜しい場面が何度も続きましたが、前半25分に先制点が生まれ、後半は一挙5得点の猛攻。ヨルダンに力の差を見せつけ、カナダ行きの切符を手にしました。とりあえずひとまずの目標はクリアしたけど、あくまでも通過点。狙うは当然アジアの頂点です。
この日は中島選手が4点に絡む大活躍。前半終了間際に右足の豪快なシュートで2点目のゴールを奪い、後半には自らのグラウンダークロスでオウンゴールを誘うと、後半31分に決めたFKは、クロスバーに当たってからゴールに吸い込まれて行きました。その後、阪口選手の6点目のゴールをアシストし、2ゴール1アシストを記録しました。
中島選手だけでなく、キャプテンを務めた阪口選手と、吉良選手がともに2得点。吉良選手に至っては、初戦のオーストラリア戦で前半に交代させられる屈辱を味わいましたが、この日はスタメン起用にしっかりと応え、先制ヘッド&ダメ押しゴールを奪いました。大儀見選手不在の準決勝以降は、吉良選手にかかる期待が大きくなると思います。ぜひともベトナムの地でヒーローになってほしいと思います。
さて、日本戦と同時刻で行われたベトナムVSオーストラリア戦は、オーストラリアが2-0で勝利。この結果、A組1位の日本と2位の豪州が女子W杯の出場権を獲得。勝ち点3で3位のベトナムがB組3位との5位決定戦に進みます。日本は22日の準決勝でB組2位のチームと対戦します。B組の方は既に中国と韓国がW杯出場を決めており、19日の直接対決で日本の相手が決まります。アジアカップ初優勝まであと2勝、なでしこの挑戦は続く。