日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

箱根駅伝2021 伏兵・創価大学が波乱の往路を制す!

2021年01月02日 | Sports

第97回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)は2日、前半の往路が行われました。今大会の箱根駅伝は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、スタート地点の東京・大手町の読売新聞東京本社前、ゴール・芦ノ湖は無観客。初日の往路は、スタートから波乱が続出しました。



まず1区、スタートしてすぐに駆け引きが始まり、最初の1キロが3分33秒の超スローペースで通過。21チームの集団走は10キロ以上も続いたが、15キロ過ぎに山梨学院、専修、国士舘と次々と脱落。18.8キロで法政・鎌田航生がスパートを仕掛けると、東海大・塩澤稀夕も追撃。しかし、20.4キロで鎌田が突き放し、法政大が鶴見中継所をトップで通過。6秒差の2位に東海、創価大が3位、早稲田5位、前回覇者の青山学院は6位。東洋大9位、国学院12位、全日本王者・駒澤は15位と出遅れた。

エース区間が集う2区は、14位でタスキを受けた東京国際大のイェゴン・ヴィンセントが、5キロで4人を抜くと、6.8キロ過ぎに2位集団の8チームをまとめて抜き去って2位にジャンプアップ。創価のフィリップ・ムルワもついて行き、9.2キロで先頭を行く東海・名取燎太に追いつく。ヴィンセントは13キロ前でムルワを引き離すと、そのまま独走態勢を築く。
戸塚中継所、先頭の東京国際・ヴィンセントが1時間05分49秒の区間新記録でタスキリレー。その後、創価、東海、日本体育大、東洋と続く。駒澤・田澤廉は7人抜きの8位、1区6位の青山学院は13位に後退。1位首位の法政は16位まで大きく順位を下げてしまった。

3区では東海大の1年生・石原翔太郎が先頭の東京国際大を猛追。戸塚中継所での1分01秒差から、7.6キロの藤沢で26秒差まで縮め、11.5キロで首位浮上。その後も快走を続け、平塚中継所をトップでタスキリレー。34秒差の2位に創価大、駒澤は5つ順位を上げて3位。2区首位の東国大は4位に後退。帝京・遠藤大地は8人抜きで6位まで押し上げた。

4区、前回の10区で区間新をマークした創価・嶋津雄大が激走。5.5キロで東海・佐伯陽生をかわして首位に立つ。後半に入ると東海と駒大が2位争いを繰り広げたが、17キロ過ぎに駒澤が単独2位。東海大はその後も東国大にも抜かれてしまう。
往路アンカーの待つ小田原中継所、創価・嶋津が先頭でタスキリレー。1分33秒遅れて駒澤が2位、早稲田3位、東国大4位、東洋5位、東海は6位まで順位を落とす。

山登り区間の5区、東洋と駒澤が激しい2位争い。先頭を行く創価・三上雄太は、さらに2位との差を拡げにかかる。13キロ過ぎに東洋・宮下隼人が引き離すが、駒澤・鈴木芽吹も食らいつく。
創価・三上は最後まで首位の座を守り切り、ゴール・芦ノ湖を先頭でフィニッシュ!出場4回目の創価大学が往路優勝!トップから2分14秒差で東洋が2位、駒澤3位、その後に帝京、東海、東国大、順天堂、神奈川大、国学院、拓殖大と続き、早稲田が11位、青学は12位でゴールしました。




往路 成績
1位 創価大学    5:28:08
2位 東洋大学    5:30:22
3位 駒沢大学    5:30:29
4位 帝京大学    5:30:39
5位 東海大学    5:31:35
6位 東京国際大学  5:32:06
7位 順天堂大学   5:33:31
8位 神奈川大学   5:33:40
9位 国学院大学   5:34:52
10位 拓殖大学   5:35:01
11位 早稲田大学   5:35:12
12位 青山学院大学 5:35:43
13位 城西大学   5:35:44
14位 明治大学   5:36:03
15位 日本体育大学 5:36:38
16位 法政大学   5:37:14
17位 国士舘大学  5:37:48
18位 山梨学院大学 5:38:38
19位 中央大学   5:39:17
20位 専修大学   5:49:56
OP 関東学生連合 5:45:46


今大会の箱根駅伝の往路は、4区まで首位が入れ替わる激戦となりましたが、創価大学が5時間28分08秒のタイムで往路初優勝を果たしました。東洋大学が2位、駒大が3位、帝京大学も5区のランナーが好走して4位フィニッシュ。2年前の覇者・東海大は5位。
前回総合2位の国学院は9位、シード権内の10位には拓殖大学が入り、早稲田と青学は共にシード圏外で往路を終えました。

波乱の往路を制した創価大学は、1区3位のあと、2区と3区で2位、4区で首位に立ち、5区もそのままトップ。を1区の福田悠一選手が3位、2区のムルワ選手が区間6位、3区の葛西潤選手は区間3位。そして、往路優勝の立役者・嶋津雄大も区間2位、5区の三上雄太も区間2位。区間賞ゼロながらも、それぞれ安定した記録を残しての優勝でした。復路も波に乗れば、総合優勝もあり得るかもしれません。
前回優勝の青山学院大学はまさかの往路12位。創価大とは7分36秒差も離れたから総合2連覇はもう絶望。2区で13位に沈むと、その後も順位を挽回できず、5区の竹石尚人選手が脚のけいれんで何度も立ち止まるという大ブレーキを起こしました。留年して挑戦したのに、チームに迷惑をかけてしまった。復路では王者の意地を見せたいところではあるが・・・。