日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

現役最強の座は渡さない!アーモンドアイが天皇賞秋を完勝!

2019年10月27日 | 競馬

天皇陛下御即位慶祝第160回天皇賞・秋(GⅠ・芝2000m 16頭立て)が27日、東京競馬場で行われました。令和最初の秋天は、GⅠ5勝の現役最強馬②アーモンドアイと、今年の皐月賞を無敗で制した⑩サートゥルナーリアの2頭が初対決。さらには、2018年ダービー馬⑭ワグネリアン、安田記念最下位からの巻き返しを狙う⑨ダノンプレミアム、④スワーヴリチャード&⑯アルアインの「大阪杯優勝コンビ」、香港GⅠ馬⑮ウインブライト、⑤アエロリット&③ケイアイノーテックの「歴代NHKマイルカップ優勝馬」、2016年ダービー馬⑧マカヒキと国内外のGⅠ馬が10頭も参戦しました。


単勝の上位人気は、アーモンドアイが1.6倍で断然1番人気。サートゥルナーリアは3.4倍で2番人気。3番人気のダノンプレミアム(9.5倍)までが10倍以下。その後はワグネリアン、スワーヴリチャード、アエロリット、⑥ユーキャンスマイル、マカヒキと続きました。

1コーナー奥のスタート地点で、アーモンドアイは絶好のスタートを決めたのに対し、サートゥルナーリアはわずかに遅れ気味。2コーナーから向正面に向かっての先行争いで、アエロリットが先手を奪い、⑦スティッフェリオが2番手につけ、サートゥルナーリアは4番手に上がり、アーモンドアイ5番手、ダノンプレミアム6番手あたり、ワグネリアンとスワーヴリチャードは中団につけた。
向正面に入り、アエロリットが単独先頭、2番手にスティッフェリオ、サートゥルナーリアは3番手を追走し、4番手⑫ドレッドノータス、5番手にダノンプレミアム、外からアルアインが6番手まで浮上し、アーモンドアイは内側の7番手に控えている。中団勢は8番手ウインブライト、9番手スワーヴリチャード、10番手に⑬ランフォザローゼス。ワグネリアンは11番手につけ、12番手⑪ゴーフォザサミット、13番手にユーキャンスマイル、14番手マカヒキ、15番手ケイアイノーテック、カデナが最後方という展開。
3コーナーを通過し、先頭のアエロは前半1000mを59.0で通過。スティッフェ2番手、サートゥル3番手、ダノプレ4番手、アルアイン6番手、アーモンドは最内を走っている。ウインブラとスワーヴとワグネリはまだ中団馬群。ユーキャンとマカヒキは中団より後ろの位置で4コーナーへ。
最後の直線コースに差し掛かり、アエロリットが先頭だが、2番手争いは内からサートゥルナーリア,スティッフェリオ,ダノンプレミアムの3頭が並び、最内からアーモンドアイが追ってくる。残り400mを切ってダノプレとアーモンドがアエロとサートゥルを捕らえると、残り200mでアーモンドが抜け出して先頭。ダノプレも2番手で頑張るが、アーモンドがどんどん差を拡げる。アエロが3番手で粘って、サートゥルは後退。完全に突き放したアーモンドアイ、ゴール前でルメール騎手が後ろを確認する余裕を見せ1着ゴール!3歳世代のトップも、同世代の牡馬も蹴散らしたアーモンドアイ、秋の天皇賞を圧勝で飾りました!



【天皇賞(秋)全着順】
1着②アーモンドアイ   1分56秒2
2着⑨ダノンプレミアム   3馬身
3着⑤アエロリット     クビ差
4着⑥ユーキャンスマイル  クビ差
5着⑭ワグネリアン     クビ差
6着⑩サートゥルナーリア
7着④スワーヴリチャード
8着⑮ウインブライト
9着③ケイアイノーテック
10着⑧マカヒキ
11着⑪ゴーフォザサミット
12着⑦スティッフェリオ
13着①カデナ
14着⑯アルアイン
15着⑬ランフォザローゼス
16着⑫ドレッドノータス

【払戻金】 
単勝 ② 160円
複勝 ② 110円 ⑨ 260円 ⑤ 270円
枠連 ⑴-⑸  220円
馬連 ②-⑨  920円
馬単 ②-⑨ 1,170円
3連複 ②-⑤-⑨ 3,210円
3連単 ②-⑨-⑤ 8,860円
ワイド ②-⑨ 400円  ②-⑤ 400円  ⑤-⑨ 1,740円


天皇即位のメモリアルレースに相応しい超豪華メンバーが揃った秋の天皇賞は、アーモンドアイの圧勝で幕を下ろしました。牝馬の秋天制覇は、2010年のブエナビスタ以来となります。2着のダノンプレミアムも一瞬だけ先頭に立ったけれど、アーモンドについて行けませんでしたねえ。安田記念でスタート直後に不利を受けた2頭が、秋天でワンツーを独占です。
序盤からマイペースで逃げたアエロリットは、直線も粘って3着と好走。4着のユーキャンスマイルは、上がり3ハロンが33.7秒とアーモンド(33.8秒)より速いタイムを出しました。4番人気のワグネリアンも5着と掲示板を確保。2番人気のサートゥルナーリアは、道中3番手を追走しながらも、ラスト100mで脚が止まって6着。ハイペースで最後バテたのもあるけど、単純に左回りが苦手なのかもしれない。
アーモンドアイは今年3月のドバイターフ以来の勝利で、GⅠ競走は通算6勝目。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、昨年のレイデオロに続いての秋天2連覇。さらに今年春のフィエールマンを含めると、天皇賞は3連勝となります。武豊騎手の「3元号菊花賞制覇」も素晴らしいけど、ルメール騎手の「平成最後と令和最初の天皇賞制覇」も競馬界の偉業のひとつと言えよう。
前走から約4か月ぶりのレースとなった今回、バッチリとスタートを決めたあと、最内でサートゥルナーリアをマークし続けました。直線では最内から突き抜け、最後は3馬身差をつけてフィニッシュ。勝ちタイム1分56秒2は、トーセンジョーダンのコースレコードに0.1秒迫る好タイムでした。
今年のGⅠ2勝目を挙げ、2年連続の年度代表馬へ視界良好。12月の香港カップに"一応"登録しているけど、今の香港はデモ長期化で非常に危険だから、無理して行かない方が良いかと。だいたいやけど、「香港国際競走」は実施できるのだろうか?香港情勢が変わらないなら、ジャパンカップしか選択肢がないでしょうね。