日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

GⅠの中休み。エプソムカップ&マーメイドステークス

2018年06月10日 | 競馬

6週連続GⅠ開催も終わり、上半期のGⅠも宝塚記念を残すのみとなりました。10日は東京競馬場でエプソムカップ、阪神競馬場は牝馬重賞・マーメイドステークスが行われました。秋のGⅠシリーズに向けての戦いは、ここから始まっています。



阪神メイン・第23回マーメイドステークス(GⅢ・芝2000m 15頭立て)は、福島牝馬ステークスを勝った⑥キンショーユキヒメ、メンバー唯一4歳牝馬④ミリッサ、愛知杯覇者⑦エテルナミノル、昨年の中山牝馬S以来の重賞勝ちを狙う⑭トーセンビクトリー、重賞では惜しいレースが続く⑤レイホーロマンス、阪神コースが得意の⑫ミエノサクシード、⑬エマノン、②ルネイションなどが出走しました。
スタートは15頭横一線。先行争いでミリッサ、⑨ティーエスクライ、エマノン、トーセンビクトリーの4頭が先手を主張するが、トーセンビクトリーが先頭で正面スタンド前を通過。ミリッサは4番手、ミエノサクシード5番手、キンショーユキヒメは10番手、レイホーロマンスは後方3番手で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面に入ったところで、トーセンビクトリーが先頭をひた走り、2番手ティーエスクライ、3番手エマノン、4番手ミリッサ、5番手にミエノサクシード、内側6番手に①ワンブレスアウェイ。中団グループには、エテルナミノル・⑧スティルウォーター・③アンドリエッテ・②ルネイションの4頭が固まっている。外側11番手⑪アルジャンテ、12番手にキンショーユキヒメ、その後ろの13番手にレイホーロマンス、14番手⑩ヴァフラーム、最後方に⑮フェイズベロシティが追走。
内回り3コーナーを回り、ビクトリーが依然として先頭だが、ティーエスとエマノンが外から接近。後続からスティル,ミエサク,ミリッサもいて、フェイズが最後方から急浮上。ユキヒメは中団馬群の外側、レイホーはまだ後方のポジション。
15頭が一塊となって4コーナーから直線コースへ。トーセンビクトリーが内で粘るが、エマノンがわずかに先頭。外からミエノサクシードが差を詰め、アンドリエッテが内を突き、さらにはワンブレスアウェイがエマノンとミエサクの間を割って上がって来た。ゴール残り100mを切ってアンドリとワンブレスが抜け出し、2頭の叩き合いとなったが、内側のアンドリエッテが先頭でゴール!ワンブレスアウェイは2着、3着争いはミエノサクシードが有利。


牝馬のハンデ戦・マーメイドステークスは、内から脚を伸ばしたアンドリエッテと、馬群を割ったワンブレスアウェイの競り合いとなりましたが、アンドリがワンブレスを抑えて勝利を収めました。ワンブレスはクビ差の2着。アンドリエッテは単勝で10番人気、ワンブレスアウェイは9番人気でした。
3着には4番人気のミエノサクシードが入り、⑩ヴァフラーム4着。2番人気のミリッサは5着、1番人気のレイホーロマンス6着、3番人気のキンショーユキヒメは7着でした。
勝ったアンドリエッテは、昨年11月の衣笠特別以来となる通算4勝目。3歳時の2015年はチューリップ賞で2着、オークス5着、秋華賞4着でした。その後は成績不振が続きましたが、6歳になって嬉しい重賞初制覇を飾りました。鞍上の国分恭介騎手は、2010年10月の府中牝馬ステークス以来、実に約7年8か月ぶりの重賞勝利。アンドリエッテとは初コンビでしたが、内側からスッと抜け出す好騎乗を見せました。人馬ともに結果を残せてよかったですね。




東京メイン・第35回エプソムカップ(GⅢ・芝1800m 16頭立て)は、得意の府中で重賞初勝利を狙う⑩ダイワキャグニー、府中ステークスで復活勝利を挙げた⑤グリュイエール、2連勝中の上がり馬⑧サーブルオール、重賞2着2回⑯サトノアーサー、2016年の日本ダービー以来2年ぶりのレースとなる⑨スマートオーディン、都大路ステークス2着③エアアンセム、⑬アデイインザライフ、①ブラックスピネル、⑥ハクサンルドルフなどが参戦しました。
スタートでサトノアーサーがタイミングよく飛び出し、アデイインザライフはダッシュつかず。先行争いでブラックスピネル、⑦マイネルフロスト、スマートオーディンの3頭の中から、スマートオーディンが先頭に立つ。マイネルフロストが2番手。⑪シャイニープリンス・②ベルキャニオン・ブラックスピネルが3番手集団を形成し、サトノアーサー6番手。7番手マイネルミラノ、外側8番手グリュイエール、ダイワキャグニーは9番手を追走する。10番手グループンには、内側③トーセンマタコイヤ、真ん中サーブルオール、外側⑭バーディイーグル。直後のグループには、エアアンセム,ハクサンルドルフ,⑮ゴールドサーベラスの3頭が並び、アデイインザライフがしんがり。
縦長の状態で3,4コーナー中間に差し掛かり、オーディンが逃げ、フロストが2番手、最内を走るミラノが3番手に進出。ベルキャニオン4番手。アーサー6番手変わらず、グリュイ8番手、サーブルとキャグニーとハクルドは中団より後ろの位置。
4コーナーを回って最後の直線コースに入っても、スマートオーディンが逃げ続ける。馬場の悪い最内からマイネルミラノ、オーディンの隣のマイネルフロスト、4番手からベルキャニオンがオーディンを捕らえようとする。さらに外からサトノアーサーも脚を伸ばし、サーブルオールも馬群を捌いて追い上げる。ゴール残り200mを切り、アーサーが抜け出し、グリュイエールが2番手に浮上。ゴール前でハクサンルドルフが大外から追い込んできたが、サトノアーサーがそのまま先頭ゴールイン!直線突き抜けたサトノアーサー、道悪をモノともせず快勝です。

重馬場で行われたエプソムカップは、2番人気のサトノアーサーが勝利。大外から追い込んで2着に入ったハクサンルドルフは、道悪巧者ぶりを発揮。3着には5番人気のグリュイエールが入り、3番人気のサーブルオールが4着。2年ぶりの実戦だったスマートオーディンは12着。1番人気のダイワキャグニーは、道悪馬場に泣き14着と大敗。キャグニーにとっては辛くて苦しいレースになってしまいました。
サトノアーサーは重賞6度目の挑戦で初制覇。この日は戸崎圭太騎手とのコンビで参戦し、絶好のスタートを切った後、道中6番手を追走。ゴール残り200mで抜け出し、後続の追撃を抑えました。馬場の良いところから末脚が弾けましたね~。ここから出世の足掛かりとなり、いつかはGⅠ馬になってほしいです。





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