日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2017年最初の2歳重賞&サマーマイルシリーズ開幕戦!

2017年07月23日 | 競馬

夏の福島・中京・函館開催もいよいよフィナーレ。最終日の23日は、函館競馬場で今年最初の2歳馬の重賞競走「函館2歳ステークス」、中京競馬場ではサマーマイルシリーズ開幕戦「中京記念」が行われました。



函館のメイン競走・第49回函館2歳ステークス(GⅢ・芝1200m)は、16頭立てのところ、⑭モルトアレグロが出走取消のため、15頭で争われました。キンシャサノキセキ産駒⑫カシアス、ルーラーシップ産駒②ナンヨープランタン、ルメール騎手が乗る⑤ベイビーキャズ、福島デビュー④パッセ、新種牡馬・ロードカナロア産駒の⑬スズカマンサク、道営所属⑨ヤマノファイト、⑩ダンツクレイオー、⑫リンガラポップスなどが参戦しました。
スタート後の先行争いで、パッセと⑧ウインジェルベーラの2頭が競り合い、ダンツクレイオーが3番手につける。4,5番手のところに③デルマキセキとスズカマンサクが並ぶ。6番手グループには、①サンダベンポート・ベイビーキャズ・カシアス・⑮キタノユウキの4頭が固まる。その後ろの10番手集団には、⑦アリア・⑥ガウラミディ・⑯ジェッシージェニーの3頭が並ぶ。13番手リンガラポップス。ナンヨープランタンは集団から離れた14番手、ヤマノファイトがポツンと最後方。
3,4コーナー中間を過ぎ、パッセが先頭、ジェルベーラ2番手、クレイオー3番手。カシアスは5番手から前を追う。マンサクとアリアとキャズは中団追走、プランタンは一番外から捲るように押し上げる。
直線コースに入ったところで、ウインジェルベーラが先頭に立ち、カシアス,パッセ,デルマキセキ,ダンツクレイオ-、大外からアリアが追いかける。ゴール残り100mを切り、ジェルベーラが押し切るかと思いきや、カシアスが2番手から脚を伸ばし、最後はカシアスとジェルベーラ並んでゴール!大外から追い込んだアリアは3番手。

今年の2歳世代の最初の重賞ウィナーを決める戦いは、1番人気だったカシアスが接戦を制して優勝しました。アタマ差で敗れたウインジェルベーラは、単勝で12番人気。3着のアリアは4番人気。2番人気だったナンヨープランタンは6着。ただ、ラスト3ハロンのタイムは、メンバー最速の34.4秒をマーク。3番人気のベイビーキャズは12着と惨敗しました。
勝ったカシアスは清水久詞厩舎所属で、父・キンシャサノキセキ、母・ラブディランという血統。父の馬名がキンシャサノキセキ、その息子の馬名がカシアス、どちらも「モハメド・アリ(本名カシアス・クレイ)」に関連してますな。鞍上の浜中俊騎手は、函館2歳ステークス初勝利というより、函館の重賞競走初制覇であります。
カシアスは6月18日の新馬戦でナンヨープランタンの2着に敗れ、2戦目の未勝利戦では2着に3馬身半差をつけての圧勝。3走目の今回は、前走の圧勝が評価されて1番人気に支持されました。序盤は中団を追走すると、3,4コーナーで5番手に上がり、ゴール手前でウインジェルベーラを捕らえました。ラスト100mを切った辺りからの末脚はキレ味がありましたね。函館2歳王者になったけど、今後も更なる成長と活躍を期待したいです。




中京メイン・第65回トヨタ賞中京記念(GⅢ・芝1600m 16頭立て)は、③ウインガニオン・⑥グランシルクの「パラダイスステークス組」、⑮ブラックムーン・⑭グァンチャーレ・④ピンポンの「米子ステークス組」、さらには元ダービー馬⑦ワンアンドオンリー、ヴィクトリアマイルに参戦した⑧アスカビレン、昨年2着⑤ピークトラム、⑪マイネルアウラート、⑩ダノンリバティなどが出走しました。
揃ったスタートで始まったこのレース、⑫トウショウピストが先手を奪い、内から馬なりで上がってきたウインガニオンが2番手追走。3番手⑨スーサンジョイ、4番手にマイネルアウラート、内側5番手ピークトラム、真ん中6番手アスカビレン、外側7番手⑬ムーンクレスト。中団の8,9番手の位置に①レッドレイヴンとグランシルクが並び、その後ろの10,11番手に②ケントオーとグァンチャーレ、12番手にダノンリバティが控える。13番手ピンポン、14番手⑯サンライズメジャー、15番手ワンアンドオンリー、ブラックムーンはしんがり追走。
3コーナーを回り、ピストが果敢な逃げを見せるが、2番手からガニオンが差を詰める。4番手からアウラートが外に回し、ビレンとグラシルは中団馬群、ダノリバとブラムーは後方。
最後の直線に入り、今度はウインガニオンが先頭に躍り出ると、後続を引き離しにかかる。最後方にいたブラックムーンが最内を突いて追い上げる。真ん中でスーサンジョイが粘るが、外からグランシルクが伸びてきた。しかし、ガニオンが後続を振り切り先頭でゴールイン!2着争いでは外のグラシルがブラムーをかわし、ブラムーは3着。

サマーマイルシリーズ開幕戦を制したのは、単勝5番人気のウインガニオンでした。スタートから2番手につけると、4コーナーで逃げたトウショウピストをかわし、最後の直線コースで後続に差を拡げ、2着に2馬身半差をつけての快勝でした。2着には2番人気のグランシルク。先月のパラダイスステークスでも、ガニオン1着、グラシルが2着でした。しかも2頭ともステイゴールド産駒…。やはりステイゴールド産駒は道悪の馬場に強い。1番人気のブラックムーンは最内を突いたけど3着まで。
ウインガニオンは谷川岳ステークス、パラダイスSに続いての3連勝で重賞初制覇。津村明秀騎手は2016年の新潟大賞典以来の重賞勝ちを果たしました。ガニオンは今回の勝利で通算8勝目ですが、うち7勝が左回りコース。中京では3戦3勝です。中京巧者というか左回り巧者ですやん。今の調子なら関屋記念も勝ちそうな気もするけど、逆に今回の激走の反動で惨敗する可能性もあると思う。


来週からは新潟・札幌・小倉の3場開催がスタート。7月30日は新潟競馬場で直線1000mの重賞競走・アイビスサマーダッシュ、札幌競馬場では牝馬重賞・クイーンステークスが行われます。
アイビスSDには、昨年2着のネロ、CBC賞3着のアクティブミノル、春の「韋駄天ステークス」に出走したフィドゥーシア・シンボリディスコ・レッドラウダ・ラインミーティア、駿風ステークスを勝ったプレイズエターナル、昨年秋のルミエールオータムダッシュを制したラインスピリットなどが登録しています。
クイーンステークスには、この春のGⅠを勝った2頭が登場。NHKマイルカップ覇者・アエロリット、ヴィクトリアマイル覇者・アドマイヤリードが札幌で直接対決です。この2頭の他にも、マーメイドステークスを勝ったマキシマムドパリ、トーセンビクトリー、クインズミラーグロ、シャルール、パールコード、フローラステークス2着・ヤマカツグレースも出走予定です。






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