現在パリーグ首位ながら泥沼の5連敗に苦しむ福岡ソフトバンクホークス。優勝目前で急激な失速、2位・オリックスにゲーム差無しで並ばれた状態で、10月2日のレギュラーシーズン最終戦を迎えることになりました。福岡ヤフオクドームで行われた福岡ソフトバンクホークスVSオリックスバファローズの「パリーグ最後の天王山」、この試合でホークスが勝てば優勝決定、逆にオリックスが勝つと「優勝マジック1」、引き分けでも「マジック2」が点灯します。運命の「10.2パリーグ最終決戦」は、劇的な幕切れとなりました!
両チームのスタメン
ソフトバンク オリックス
1(中)柳田悠岐 (三)ヘルマン
2(遊)今宮健太 (遊)安達了一
3(左)内川聖一 (右)糸井嘉男
4(指)李 大浩 (指)ペーニャ
5(三)松田宣浩 (左)竹原直隆
6(右)中村 晃 (一)T-岡田
7(一)吉村裕基 (中)川端崇義
8(捕)細川 亨 (二)縞田拓弥
9(二)明石健志 (捕)山崎勝己
(投)大隣憲司 (投)ディクソン
優勝を懸けた大一番の先発を任された大隣は、初回にヘルマン・安達・糸井のオリックス上位打線をわずか8球で打ち取る上々の立ち上がり。2回は竹原にレフトフェンス直撃の2塁打を浴びると、川端にもヒットを許し、2死1,3塁のピンチを背負います。しかし、縞田を空振り三振にしとめ、オリックスに先制点を与えません。
1点が欲しいホークスは、1回に今宮が内野安打で出塁するも、内川とイデホが凡退。2回、1死から中村がレフト前ヒットを放つと、続く吉村が初球を叩き付け、ライト線を破る2塁打。1死2,3塁と先制のチャンスで、細川がオリックス先発・ディクソンの低めのカープを掬い上げてセンター犠牲フライ。3塁走者・中村がホームインし、ホークスが1点を先制します。この後、明石のヒット&盗塁で2死2,3塁と追加点のチャンスでしたが、柳田が三振に倒れて2者残塁・・・。
1点の援護を貰った大隣は、3回にこの日2度目の3者凡退に抑えると、4回には糸井にヒットと盗塁を許して無死2塁とされますが、ペーニャを空振り三振に斬って取ると、さらに竹原とT-岡田を打ち取り0点で切り抜けます。5回には1死から2者連続三振を奪い、5回までオリックス打線を寄付けません。
追加点が欲しいホークスは、5回に2死から柳田のヒット、今宮の四球で1,2塁のチャンス。バッター内川の場面で、オリックスは先発のディクソンに代えて、2番手・岸田護を送り込む。内川VS岸田の勝負は、内川が岸田の変化球を引っ掛けて投手ゴロ。2者残塁に終わりました。
6回、大隣がヘルマンと安達を抑えた後、糸井にライト線への2塁打を浴びる。2死2塁と一発浴びれば逆転の場面でしたが、ペーニャをストレートで見逃し三振!大隣は6回まで投げぬき、無失点と素晴らしい快投。勝ち投手の権利を持ってマウンドを降りました。
1点リードで迎えた7回、ルーキーの森唯斗が2番手で登板。しかし、竹原の代打・坂口智隆にレフト前ヒットを打たれ、先頭打者に出塁を許す。2死2塁で、縞田の代打・原拓也に6球目のフォークを打ち返され、打球は1,2塁間を破ってライト前へ。右翼手・中村のバックホームも届かず。原拓也にタイムリーを浴びてしまい、試合も1-1の振り出しに…。
追いつかれたホークスは7回裏、1死2塁と得点圏にランナーを置き、明石の場面で長谷川勇也が代打で登場するが、オリックス4番手・佐藤達也の前に空振り三振。柳田敬遠で2死1,2塁となり、今宮が佐藤のスライダーを弾き返すも、ショートゴロに倒れて勝ち越しならず。
その後、8回に五十嵐亮太が2死1,2塁のピンチを招くも、ペーニャを打ち取って無失点。9回は守護神・サファテが3者凡退。打線も8回、9回はチャンスらしいチャンスもなく、1-1のまま勝負は延長戦へ。
延長10回、サファテが原拓也に四球を与えると、2死2塁から安達のヒット、糸井の死球で満塁の大ピンチ。迎えるはオリックス4番・ペーニャ。サファテVSペーニャの対決は、ペーニャが初球ストレートを高く打ち上げてショートファウルフライ。サファテが自らが作ったピンチを0点で凌ぎきりました。
そして10回裏、ホークスは先頭の柳田が四球を選んで出塁。つづく今宮が送りバントでつなぐ。1死2塁とサヨナラのチャンスを迎え、内川とイデホが敬遠で歩かされて満塁となる。一打サヨナラの場面で、松田がオリックス7番手・比嘉幹貴の4球目のスライダーを狙い撃ち!打球は左中間を深々と破り、ランナーが生還して勝負あり!松田のサヨナラタイムリーヒットで、ホークスが2-1でオリックスを下しました!
パ・リーグ ソフトバンク-オリックス最終戦 2014年10月2日 (木)
(ソフトバンク12勝11敗1分、ヤフオクドーム、試合時間 4時間23分 / 観客数 38,561人)
Bs 000 000 100 0 1
Sh 010 000 000 1x 2
(延長十回)
勝利投手 [ソ] サファテ (7勝1敗37S)
敗戦投手 [オ] マエストリ(2勝1敗)
【バッテリー】
[オ] ディクソン、岸田、馬原、佐藤達、平野佳、マエストリ、比嘉-山崎勝、伊藤
[ソ] 大隣、森、五十嵐、サファテ-細川
ホークスとオリックスの今季最後の天王山「10.2決戦」は、総力戦の末、ホークスが延長10回の死闘を制してサヨナラ勝ち。この結果、福岡ソフトバンクホークスが、2011年以来3シーズンぶりのパリーグ優勝を果たしました!!!前身の南海・ダイエーを含めて16度目、ソフトバンクとしては3回目、福岡に移転してからは6度目の優勝です。秋山監督も優勝決定の瞬間、嬉し涙を流されていましたね。優勝目前で悪夢のような5連敗、今季144試合目、しかもマジックなしでの優勝決定。ホークスの優勝を半ば諦めてましたが、無事に達成できてもう本当に嬉しいというより、安堵感でいっぱいです。こんなに難産になるとは思わなかったなあ。とても苦しいシーズンだったけど、最後の最後に優勝できてよかったー!
パリーグ王者となった福岡ソフトバンクホークスは、今季は144試合で78勝60敗6引き分け、勝率.565という成績でレギュラーシーズンを終えました。10月11日からはパリーグのクライマックスシリーズが開幕し、ホークスは15日からのファイナルステージで「オリックスVS日本ハム」の勝者と対戦します。CSも勝ち抜いて、日本シリーズに出場できることを期待しています!最後に、ホークス、パリーグ優勝おめでとう~!