
IFHA(国際競馬統括機関連盟)の「ロンジンワールドベストレースホースランキング」の最新ランキングが11日に発表され、先日の「ドバイデューティーフリー」で圧勝したジャスタウェイが130ポンドで1位に立ちました。日本馬が競走馬の世界ランキングで1位になったのは、2006年7月に1位タイとなったディープインパクト(125ポンド)以来ですが、単独世界一は史上初の快挙となります。
今回は2014年1月1日~4月7日まで施行された世界の主要レースを対象にランキングを制定。1位になったジャスタウェイは、ドバイDFで当時デビュー6連勝と勢いに乗っていたウェルキンゲトリクス(南アフリカ)に6馬身以上の大差&レコード勝ちが大きく評価されました。前回のランキング(3月9日付け?)では123ポンドで3位タイでしたが、それより7ポンドもアップ。さらに2位のゲームオンデュード(125ポンド)に5ポイント差をつけました。報道によると、シーズン序盤での130ポンド以上の評価を得るのは極めて稀だそうです。
ランキング上位には、ドバイワールドカップを制したアフリカンストーリー(UAE)が123ポンドで4位タイ、産経大阪杯を快勝したキズナが121ポンドで8位タイに入りました。その他の日本勢では、阪神大賞典を勝ったゴールドシップが120ポンドで11位、ドバイシーマクラシック覇者・ジェンティルドンナが118ポンドで14位タイ。高松宮記念の勝ち馬・コパノリチャードが117ポンドで27位タイ。そのほか、日経賞を勝ったウインバリアシオンが117ポンド、フェブラリーステークスを制したコパノリッキー、トーセンラー、エピファネイアが115ポンドで並びました。(詳細はこちら)
ジャスタウェイが名実ともに世界一に君臨しました。このニュースを知ったとき、「おおっ、すげえなー」と驚き、嬉しい気持ちになりました。ドバイでの凄いパフォーマンスを見て、IFHA側も130ポンドの高い数値を出さざるを得なかったんでしょうなあ。130ポンドは、オルフェーヴルの129ポンド、ロードカナロアの128ポンドを上回り、凱旋門賞馬・トレヴと「世界的名スプリンター」と言われたブラックキャビア(豪州)と同じ数字。1年前の今頃は重賞競走で善戦続きで、詰めの甘い馬のイメージしかなかったけど、秋の天皇賞を皮切りに中山記念、ドバイGⅠと重賞3連勝を果たし、世界的名馬まで上り詰めました。一つの勝利をきっかけに人生が大きく変わりましたなあ。
「世界のジャスタウェイ」は今月5日にジェンティルドンナらドバイ遠征組と共に帰国。今後は安田記念→宝塚記念に向かう予定。宝塚にジャスタ、キズナ、ジェンティル、ゴルシ、エピファが一斉に出たら、凄いレースになるかもしれません。宝塚以降は、オーストラリアの「コックスプレート」、「アイリッシュチャンピオンステークス」、「英チャンピオンS」といった海外のビッグレースに挑戦して、世界一がフロックではないことを証明してほしいと思います。




