高校野球の春の王者を決める第84回選抜高校野球大会が21日、阪神甲子園球場で開幕しました。春のセンバツを皮切りに、メジャーリーグ、さらには日本のプロ野球のシーズン開幕を迎え、本格的に球春が到来します。大会初日の21日は、埼玉から出場する浦和学院が登場し、大阪桐蔭VS花巻東の「長身右腕エース対決」がありました。
第1試合:三重6-5鳥取城北
開会式直後の開幕戦は、センバツ初出場となる鳥取城北と、43年ぶりの優勝を目指す三重高校が対戦。試合は1回裏、三重は1死から石崎翔紀が左中間を破る3塁打でチャンスを作り、岡本拓朗がセンターへの犠牲フライで1点を先制します。3回、鳥取城北が反撃を仕掛け、死球と内野安打で1死1,2塁と一打同点のチャンス。ここで木村達也がライト線を破る痛烈なタイムリー2塁打で同点に追いつくと、なおも1死2,3塁で川野翔が3塁ゴロ。しかし、この間に3塁走者が生還して2-1と勝ち越します。しかし三重はその裏、2死3塁で岡本がピッチャー強襲のタイムリー内野安打で2-2の同点に。
三重は5回、先頭の北出和摩が2塁打を放つと、1死3塁で岡本がセンターオーバーのタイムリー2塁打を放ち、3-2と勝ち越し。岡本はこの試合3打点目。対する鳥取城北は7回、相手のエラーと犠打、平田祥真のレフト前ヒットで1死1,3塁の場面で、佐藤晃司がセンターへの犠牲フライで3-3。試合は三度振り出しに。
迎えた8回裏、三重は先頭の岡本がヒットで出塁し、2死2塁で三浦浩太郎の遊撃ゴロを鳥取遊撃手・平山拓磨がエラー。2塁走者生還で勝ち越し。なおも2死1,3塁で小田駿がライトへのタイムリー2塁打で1点を追加すると、鳥取2番手・西坂凌の暴投があり、この回3得点。6-3と三重が3点リードのまま9回へ。
9回、鳥取は先頭打者が四球で出塁するも、2者連続三振で2アウトとなりますが、佐藤晃がライトスタンドへの2ラン本塁打を放ち1点差に詰め寄ります。この後、ヒットと四球で1,2塁と同点&サヨナラのチャンスで4番・川野に打席が回ります。しかし、三重先発・平田のスライダーの前に空振り三振に倒れゲームセット。三重高校が鳥取城北の反撃を凌ぎ、辛くも開幕戦を制しました。
第2試合:浦和学院10―2敦賀気比(福井)
昨秋の関東大会を制し、2年連続の出場となる浦和学院。初戦の相手は北信越王者の敦賀気比。ここ数年遠ざかっている甲子園での勝利を掴めるか。
0-0で迎えた2回、浦学は四球と相手の悪送球で1死2,3塁の場面で、竹村春樹のレフトへの犠牲フライで1点を先制すると、林崎龍也の四球で1,3塁とチャンスを拡げ、佐藤拓也が初球ストレートを左中間へ弾き返すタイムリー2塁打。3塁走者と1塁走者が一気に生還して2点追加で3-0とします。3回には山根佑太のライト前タイムリーで4点目。1点返された後の4回、緑川皐太朗が3塁打を放ち、1死後に林崎がライトへの犠牲フライ→緑川生還で5点目。
浦学先発・佐藤は、後半に調子を上げ、6回から8回まで敦賀打線を3イニング続けて3者凡退に抑える好投を披露。3点リードのまま迎えた9回、連続四球で無死1,2塁とすると、笹川晃平がセンター前に弾き返すタイムリーヒットで6点目を奪うと、1死2,3塁で明石飛真がセンターへの2点タイムリーで8点目。さらに2死2塁で山根の2塁打で9点目、緑川2塁盗塁→相手の守備がもたつく間に3塁走者が本塁突入してセーフ。浦学は9回に5得点を奪い、10-2で敦賀気比に快勝しました。
第3試合:大阪桐蔭9‐2花巻東(岩手)
1回戦屈指の好カードであるこの試合、身長197cmで「浪速のダルビッシュ」こと藤浪晋太郎と、193cm「みちのくのダルビッシュ」大谷翔平の長身右腕対決に注目が集まりました。
試合は2回、花巻東の4番を務める大谷が、桐蔭先発・藤浪のスライダーを振り抜き、ライトへの大きな打球はぐんぐん伸びてスタンドイン!エース・大谷の一発で花巻東が1点を先制します。4回には大谷四球、後藤湧大の内野安打で1,2塁と藤浪を攻め立て、田中大樹がストレートを叩きつけてライト前ヒット。2塁から大谷が生還し2点目。なおも1死1,3塁と追加点のチャンスでしたが、田中大樹のスクイズ失敗などで追加点を奪えず。
大阪桐蔭は5回まで再三に渡りランナーを出しながらも大谷の前に抑えられていましたが、6回に先頭打者が四球で出塁、続く田端良基のラッキーなヒット、さらに犠打で1死2,3塁と反撃のチャンス。安井洸貴の2塁ゴロの間に1点を返し、なおも四球のランナーが出て、笠松悠哉が大谷の変化球を捉え、レフトオーバーのタイムリー2塁打。2人のランナーが一気にホームインし、3-2と逆転に成功。
逆転して勢いに乗る桐蔭は7回、2死3塁で田端がスライダーを狙い撃ちし、レフトスタンドへの2ラン本塁打で2点を追加。9回には花巻東の守備が乱れ、そのミスに乗じて4点を追加。前半に2点を失った桐蔭エース・藤浪は、花巻東の反撃を許さず。12奪三振の好投で完投勝利。大阪桐蔭が9-2で花巻東を破り2回戦進出です。
大会初日は三重高校、浦和学院、大阪桐蔭の3チームが勝ち上がりました。三重高校はキャプテンの岡本選手が3打数3安打3打点と大活躍。浦和学院はエースの佐藤投手が投打でいい所を見せ、バッティング面では3回の第2打席で2点タイムリーを放ち、投げては9回2失点。初戦敗退が続いていた浦学ですが、2004年の夏大会以来となる初戦突破。ようやく壁を超える事ができました。地元・埼玉県民の私もホッとしております。
長身右腕の投げ合いは明暗が分かれました。大阪桐蔭の藤浪投手は4回まで2失点しながらも6つの三振を奪い、味方が逆転してからは花巻東打線を抑え、最終的には12個の三振を奪いました。対する大谷投手は、藤浪投手から先制ホームランを打って見せ場を作りましたが、序盤から制球に苦しみ、後半になって崩れ、6回に3失点を喫すると、7回にはホームランを浴びてしまいました。9回途中まで11奪三振とこちらも2ケタ奪三振を記録したけど、11四死球・9失点とボロボロ。夏に向けての大きな課題を残して甲子園を去る事になりました。
大会2日目は九州学院(熊本)VS 女満別(北海道)、天理(奈良)VS 健大高崎(群馬)、石巻工(宮城)VS 神村学園(鹿児島)の3試合が予定されています。順調に消化すれば、4月1日に決勝が行われます。32校の頂点に立つ高校は一体どこだ?


第1試合:三重6-5鳥取城北
開会式直後の開幕戦は、センバツ初出場となる鳥取城北と、43年ぶりの優勝を目指す三重高校が対戦。試合は1回裏、三重は1死から石崎翔紀が左中間を破る3塁打でチャンスを作り、岡本拓朗がセンターへの犠牲フライで1点を先制します。3回、鳥取城北が反撃を仕掛け、死球と内野安打で1死1,2塁と一打同点のチャンス。ここで木村達也がライト線を破る痛烈なタイムリー2塁打で同点に追いつくと、なおも1死2,3塁で川野翔が3塁ゴロ。しかし、この間に3塁走者が生還して2-1と勝ち越します。しかし三重はその裏、2死3塁で岡本がピッチャー強襲のタイムリー内野安打で2-2の同点に。
三重は5回、先頭の北出和摩が2塁打を放つと、1死3塁で岡本がセンターオーバーのタイムリー2塁打を放ち、3-2と勝ち越し。岡本はこの試合3打点目。対する鳥取城北は7回、相手のエラーと犠打、平田祥真のレフト前ヒットで1死1,3塁の場面で、佐藤晃司がセンターへの犠牲フライで3-3。試合は三度振り出しに。
迎えた8回裏、三重は先頭の岡本がヒットで出塁し、2死2塁で三浦浩太郎の遊撃ゴロを鳥取遊撃手・平山拓磨がエラー。2塁走者生還で勝ち越し。なおも2死1,3塁で小田駿がライトへのタイムリー2塁打で1点を追加すると、鳥取2番手・西坂凌の暴投があり、この回3得点。6-3と三重が3点リードのまま9回へ。
9回、鳥取は先頭打者が四球で出塁するも、2者連続三振で2アウトとなりますが、佐藤晃がライトスタンドへの2ラン本塁打を放ち1点差に詰め寄ります。この後、ヒットと四球で1,2塁と同点&サヨナラのチャンスで4番・川野に打席が回ります。しかし、三重先発・平田のスライダーの前に空振り三振に倒れゲームセット。三重高校が鳥取城北の反撃を凌ぎ、辛くも開幕戦を制しました。
第2試合:浦和学院10―2敦賀気比(福井)
昨秋の関東大会を制し、2年連続の出場となる浦和学院。初戦の相手は北信越王者の敦賀気比。ここ数年遠ざかっている甲子園での勝利を掴めるか。
0-0で迎えた2回、浦学は四球と相手の悪送球で1死2,3塁の場面で、竹村春樹のレフトへの犠牲フライで1点を先制すると、林崎龍也の四球で1,3塁とチャンスを拡げ、佐藤拓也が初球ストレートを左中間へ弾き返すタイムリー2塁打。3塁走者と1塁走者が一気に生還して2点追加で3-0とします。3回には山根佑太のライト前タイムリーで4点目。1点返された後の4回、緑川皐太朗が3塁打を放ち、1死後に林崎がライトへの犠牲フライ→緑川生還で5点目。
浦学先発・佐藤は、後半に調子を上げ、6回から8回まで敦賀打線を3イニング続けて3者凡退に抑える好投を披露。3点リードのまま迎えた9回、連続四球で無死1,2塁とすると、笹川晃平がセンター前に弾き返すタイムリーヒットで6点目を奪うと、1死2,3塁で明石飛真がセンターへの2点タイムリーで8点目。さらに2死2塁で山根の2塁打で9点目、緑川2塁盗塁→相手の守備がもたつく間に3塁走者が本塁突入してセーフ。浦学は9回に5得点を奪い、10-2で敦賀気比に快勝しました。
第3試合:大阪桐蔭9‐2花巻東(岩手)
1回戦屈指の好カードであるこの試合、身長197cmで「浪速のダルビッシュ」こと藤浪晋太郎と、193cm「みちのくのダルビッシュ」大谷翔平の長身右腕対決に注目が集まりました。
試合は2回、花巻東の4番を務める大谷が、桐蔭先発・藤浪のスライダーを振り抜き、ライトへの大きな打球はぐんぐん伸びてスタンドイン!エース・大谷の一発で花巻東が1点を先制します。4回には大谷四球、後藤湧大の内野安打で1,2塁と藤浪を攻め立て、田中大樹がストレートを叩きつけてライト前ヒット。2塁から大谷が生還し2点目。なおも1死1,3塁と追加点のチャンスでしたが、田中大樹のスクイズ失敗などで追加点を奪えず。
大阪桐蔭は5回まで再三に渡りランナーを出しながらも大谷の前に抑えられていましたが、6回に先頭打者が四球で出塁、続く田端良基のラッキーなヒット、さらに犠打で1死2,3塁と反撃のチャンス。安井洸貴の2塁ゴロの間に1点を返し、なおも四球のランナーが出て、笠松悠哉が大谷の変化球を捉え、レフトオーバーのタイムリー2塁打。2人のランナーが一気にホームインし、3-2と逆転に成功。
逆転して勢いに乗る桐蔭は7回、2死3塁で田端がスライダーを狙い撃ちし、レフトスタンドへの2ラン本塁打で2点を追加。9回には花巻東の守備が乱れ、そのミスに乗じて4点を追加。前半に2点を失った桐蔭エース・藤浪は、花巻東の反撃を許さず。12奪三振の好投で完投勝利。大阪桐蔭が9-2で花巻東を破り2回戦進出です。
大会初日は三重高校、浦和学院、大阪桐蔭の3チームが勝ち上がりました。三重高校はキャプテンの岡本選手が3打数3安打3打点と大活躍。浦和学院はエースの佐藤投手が投打でいい所を見せ、バッティング面では3回の第2打席で2点タイムリーを放ち、投げては9回2失点。初戦敗退が続いていた浦学ですが、2004年の夏大会以来となる初戦突破。ようやく壁を超える事ができました。地元・埼玉県民の私もホッとしております。
長身右腕の投げ合いは明暗が分かれました。大阪桐蔭の藤浪投手は4回まで2失点しながらも6つの三振を奪い、味方が逆転してからは花巻東打線を抑え、最終的には12個の三振を奪いました。対する大谷投手は、藤浪投手から先制ホームランを打って見せ場を作りましたが、序盤から制球に苦しみ、後半になって崩れ、6回に3失点を喫すると、7回にはホームランを浴びてしまいました。9回途中まで11奪三振とこちらも2ケタ奪三振を記録したけど、11四死球・9失点とボロボロ。夏に向けての大きな課題を残して甲子園を去る事になりました。
大会2日目は九州学院(熊本)VS 女満別(北海道)、天理(奈良)VS 健大高崎(群馬)、石巻工(宮城)VS 神村学園(鹿児島)の3試合が予定されています。順調に消化すれば、4月1日に決勝が行われます。32校の頂点に立つ高校は一体どこだ?




