サッカー日本代表が来年から着用する新しいユニフォームの記者発表会が26日、さいたまスーパーアリーナで行われました。「結束式」と称された発表会には、男子代表から長谷部誠主将、香川真司選手、内田篤人選手など10人、なでしこJAPAN（女子代表）からは鮫島彩選手、永里優李選手、安藤梢選手などが参加しました。
「japan is all in 日本結束。」をコンセプトに作られた新ユニフォームは、お馴染みの青から濃紺（ディープブルー）に変更。中央には「結束」を示す縦の一本線が入っていて（男子代表は赤、女子代表はピンク、フットサル代表は黄色）、なでしこ用ユニの胸部分には、女子ワールドカップの優勝エンブレムと「１つ星」（W杯の優勝回数）が縫い付けられています。また、襟元には「all win for japan」、レプリカユニには「all support for japan」のメッセージが記されています。
新ユニフォームを着た選手たちに感想を聞くと、長谷部選手は「応援してくれる人々、選手みんながひとつになって団結していけるように頑張りたい」、鮫島選手は「強い絆を感じる。結束の力でオリンピックも戦っていきたい」と語りました。ユニフォームには南アフリカW杯より乾燥力が25％も向上したらしい高機能素材が使われており、内田選手は「汗を良く吸ってくれて軽い。素材がいいプレーをアシストしてくれるんじゃないか」、槙野智章選手は「バンドをつける事で猫背になりにくい」と素材の効果をアピールしていました。
サッカー日本代表のユニフォームは、青く輝いていたんだけど、今回の新しいユニフォームはこれまで以上に地味な印象を受けます。男子代表のチーム愛称「SAMURAI BLUE」が「SAMURAI NAVY」になりそうだわ。紺色は好きな色だけど、慣れるまで時間がかかるかもなあ。「結束ユニフォーム」は来年の２月24日の国際親善試合・日本VSアイスランド戦で使用開始するとのことです。ロンドン五輪やブラジルW杯予選もこれで戦います。
2011年のサッカー日本代表を振り返って、日本サッカー界にとって最高の１年になったと思います。男子代表は１月のアジアカップで優勝を果たし、９月から始まったW杯アジア３次予選を突破して最終予選に進出しました。ザッケローニ監督が就任して以降16戦無敗でしたが、11月15日の北朝鮮戦で記録が途絶えてしまいました。
そして、なでしこJAPANはドイツ女子W杯で初優勝。グループリーグから快進撃が続き、準々決勝で開催国のドイツに勝てば、準決勝でスウェーデンを撃破。そして決勝ではアメリカにPK戦の末に勝利。キャプテンの澤選手はこの大会で得点女王＆MVPの個人２冠を獲得。アメリカ戦での延長後半に同点ゴールを決めたシーンは本当に感動しました。日本のサッカーが男女を通じて初めて世界の頂点に立ったという出来事は一生忘れられない事でしょう。
その後はなでしこフィーバーが続き、国民栄誉賞や流行語大賞、日本プロスポーツ大賞なども受賞。９月のロンドン五輪予選では無敗＆首位で通過し、ロンドンの切符をつかみました。FIFAの最新ランキングでは３位に浮上、来年もなでしこの勢いは続きそうです。
来年は世界への戦いが本格的に始まり、男子フル代表（ザックJAPAN）は２月29日に３次予選の最終戦でウズベキスタンと戦い、６月からブラジルW杯の最終予選がスタート。秋には海外遠征が行われる事も決定しています。女子では五輪前に強化試合が続き、４月にはアメリカ戦とブラジル戦の２試合が行われます。
U-23代表（関塚JAPAN）は３月にアウェー２連戦が控えています。現在３戦３勝・勝ち点３でC組首位をキープ、最終戦を待たずしてロンドン行きが決まるかもしれません。現在行われている強化合宿では、宇佐美貴史選手が参加しています。ロンドン五輪本番では、香川真司選手も招集するという情報もあるそうです。宇佐美選手と香川選手が同時に呼ばれる可能性はあるのかな？五輪本大会では女子代表が金メダル、男子は決勝トーナメント進出の期待がかかっています。男女とも「結束の力」で好成績を挙げられるよう頑張ってほしいですね。
