プロ野球大学・社会人ドラフト会議が19日、東京・グランドプリンスホテル高輪で行われました。今回のドラフトは、東都大学野球リーグ歴代最多の410奪三振、大学33勝を挙げ、先日の明治神宮野球大会で優勝に大きく貢献した東洋大学の大場翔太投手、星野ジャパン唯一のアマチュア選手・愛知工業大学の長谷部康平投手、慶応大学のエース・加藤幹典投手に注目が集まりました。
まず1巡目の指名で、大場投手には巨人、日本ハム、阪神、ソフトバンク、横浜、オリックスの6球団が指名しました。抽選の結果、福岡ソフトバンクが交渉権を獲得しました。長谷部投手には、中日、ロッテ、楽天、広島、西武の5球団が指名し、楽天が交渉権獲得。加藤投手はヤクルトが単独指名となりました。
交渉権を獲得できなかった残り9球団は、2巡目以降の指名に回りました。トヨタ自動車の服部泰卓投手には3球団(日本ハム、千葉ロッテ、西武)、日本大学の篠田純平投手にも3球団(巨人、広島、オリックス)から指名が入りました。抽選の結果、服部投手にはロッテ、篠田投手には広島がそれぞれ交渉権獲得。
その後、日本ハムは元メジャーリーガーの多田野数人投手を指名しました。日本一の中日は3度目の指名で名城大の山内壮馬投手を指名しました。
全12球団の1巡目指名選手は次の通りです。
中日 山内壮馬 日本ハム 多田野数人
巨人 村田透 ロッテ 服部泰卓
阪神 白仁田寛和 ソフトバンク 大場翔太
横浜 小林太志 楽天 長谷部康平
広島 篠田純平 西武 平野将光
ヤクルト 加藤幹典 オリックス 小林賢司
2巡目以降の選択で、大場を引き当てたソフトバンクは明治大学の久米勇紀投手を指名、長谷部を当てた楽天は東京情報大学の伊志嶺忠捕手を指名しました。
今年の大学・社会人ドラフトは、大学生22名・社会人12名の34名が指名されました。(その後行われた育成ドラフトの15名を含めると49名)
ドラフト会議終了後、ソフトバンクの王監督は大場投手のいる東洋大学を訪問。記者会見ではユニフォームと帽子を着用し、まるで入団会見をやっているような感じでした。あえて言っておきますが、仮契約はまだしておりません!これでソフトバンクの来季の先発ローテーションはほぼ決定的かもしれませんが、7人は多いな…。とにかく、大場投手にはルーキーイヤーで2ケタ勝利&新人王を獲得、斉藤カズミ・和田・杉内・新垣を脅かす存在になってくれ!