生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

「停滞感」から生まれる美しいもの

2013年08月19日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
30代も半ばを過ぎますと人間は生理的に何となく「停滞感」を感じだすそうです。いきいきとしていた10代から20代の体験から、変だなあ、とは思うものの、その実体が何かは専門の心理学を勉強しなければその分析は難しいものです。この停滞感を無視して生きていると、60代に入り、これまた心理学が言うところの「絶望感」がぶつぶつと湧きだしてきているのに気付きません。高齢者の鬱症状はこのように根が深いのです。ここで登場するのが「自己実現への道」という概念で、本物の「自己実現の道」を歩いている人は、この分析をする必要もなく、いきいきと明るく生きているのです。しかし、人間の大半はこの自己実現への道、などは考えませんので、人々は日々のストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱の5つ)に苦しみます。湧き出す感情には生育史上、深い意味があると言われています。もし今、停滞感を感じていましたら、そのシグナルはそろそろ周囲の人々を「世話」する時代に来たのかなあ、と意識化すると道が拓けると言われています。周囲の人々を世話する、おせっかいではなく、その人の求めている領域をさりげなく世話する年代に突入したようです。人生に絶望感を感じたら、そろそろ自分の正中線となる考え方を整理統合する時代に突入した、とも言われています。考え方を整理する際は、自分はこれからどう生きるか、という自己実現への道が明確でないと、整理のしようがありません。知恵があっても、これからの悔いの無い人生の映像が無ければ、どう整理し自分を統合するか、見えてきません。悔いの無い人生という映像、ヴィジョンを何とか明確にしておきたいものです。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:12>


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その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。

(3)この記事は6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。

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