生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月31日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
生き甲斐の心理学で時々問題になるのが日本人のアイデンティティーの統合、と言う問題です。生き甲斐の心理学は欧米で発達した学問なので、それぞれの世界各地で普及していくのは有難いとは思いますが、そこで、どうしても配慮しなければならないのが、それぞれの民族、人種が持つ個性、と傾向の問題です。どんな問題かといいますと、欧米では病理であつても、その文化では病理ではない事例が沢山あります。日本の場合は6つあります。汚れと禊、もののあわれ、わびさび、甘えの構造、恥の文化、幽玄美の6つです。この6つの特徴は奈良時代、平安時代に形成されていますので心理療法を勉強する日本人はこの6つの領域をキチンと理解していく必要があるのです。私たちの研究所では現代の精神病患者のケースレポート、論文はやめて、持統天皇のケースレポートを本免許の時には書かないと合格出来ません。その理由は日本人のアイデンティティーをしつかりと勉強しておいていただく為です。これを病理として扱うと日本人の個性の美が喪失されていきますし、完全に病理でないとしてしまうと、また、大きな問題を生んでいきます。それぞれの人種、民族の持つ個性の美と現代心理学の境界線について思索していきます。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月30日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

現実の生活に適応出来なくなり、不安感を処理できないと、人はストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱の5つの状態)を走りだします。この心の流れ<体験過程>を健全な人は理解しつつ生き抜いていきますが、少々、心が疲れ、生き甲斐を感じられず何の為に生きているか意識化出来ないと、人は自分を粗末にする傾向があるようです。この心の流れを少々、専門的に理解出来るようになると厳しい現実を乗り越えるノウハウをそれなりに体得していくものです。現実処理のノウハウは人により違いますので自分流を確立する必要があります。


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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月29日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

 生き甲斐の心理学を勉強していくと病識があるか、ないかが大きな人生問題である事が分かります。
難しい本を読む前に、日常生活での欲求不満を冷静に意識する必要があります。どこからどこまでが健全な不満なのかをきちんと勉強していかないと、その識別は素人には困難です。そこで自分が今、不安感を感じているかどうか、その不安感は理想と現実のギャップから生まれているので、ギャップとはこの場合、何なのかを意識化していくと、答えが見えてきます。せいぜい30分程度考えたら、あとはその問題から離れ、これからの日々で何を楽しもうか、何が本当の喜びなのかを意識化してみましょう。更には感謝すべきこと、満足すべき事を意識して探してみましょう。そうすると健全な病識と不健全な病識が分かります。 

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月28日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

 <生き甲斐の心理学>を勉強していくと自分以外の人が全部、変人に見えてきますが、その内に、それは<変人>ではなく神様が与えた<個性の美>だと気付きだします。親がこの原理を知らないと子供にとんでもない無理強いをしていきます。トンビはタカを生みません。しかし天才の才能は環境いかんで発揮されるとも言われています。遺伝子は簡単に識別できませんので自由に才能がのばされる環境と出会えた子供は幸せです。職場も同じでこの原理を知っていると、その職場は幸せです。病理と診断された事例でも実は病理ではなく個性の美の場合が、余りにも多すぎます。個性の美と病理がこの世の中ではしばしば混濁されていますので自分が変人だ、と思う前に、個性の美とは何か、楽しみながら思索して欲しいものです。 

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月27日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

 <生き甲斐の心理学>の勉強仲間がどうしてこのように仲がいいのか、仲が良いばかりでなく、大事な問題を恐れずに正面から語り合う場面が増えてきました。この数年、色々と観察してきましたが、私を補佐して下さるk氏の影響が非常に大きい事、更には勉強の先輩が後輩に対して先輩ぶるわけでもなく、自然の友人としてお付き合いしておられるからだ、と認識を新たにしています。有難い事です。それと同じようテキストの勉強ばかりでなく勉強仲間を生涯の親友として心の相談をしつつ勉学を進めている人がどんどん成長し実力を身につけ自分と世の為に働きだしているようです。同志の存在は大きいとしみじみ思います。生き甲斐の心理学で一番重視されるのが(1)自分は何の為に生きているのか(2)生き甲斐は何か(3)自分は自分の魂、成育史、身体を大事にしているか、の3点ですが、この自分を大事にするという意味に気付きだすと哲学史、思想史、人類の歴史を勉強しだします。そうすると自己分析が大きな視点で出来るようになり小さな事に固執する事なく自分の不安感や欠けていた所を冷静に観察しだすようです。 

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月26日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

心理療法の世界では<病識>という考え方を大事にしています。例えば、今、自分は<病的な不安感>を感じている、、という意識があれば、その回復は早い、と判断していますが、不安感は一つもない、と言い張る患者さんには警戒します。しばしば勉強会で、自分は今まで神様に全てをお任せして生きてきたので不安感の経験が無い、という人に遭遇した経験がありますが、段々とこの勉強をして色々の理論を勉強すると、あ、あれが人間の持つ不安感というものだ、と意識化します。そして自分は子供の頃から不安感を意識化しないでイライラした感情生活をして生きてきた事に気付きます。不安感は幸せになる為の重要な指標である事に気付くには相当、勉強していく必要があります。不安感と平安感は同質のもの、つまり不安感が解消すると平安感になり、平安感が消失すると不安感となる人間の心の仕組みを理解しだします。さらに勉強をしていくと<人間の本質が不安>だという真理を悟ります。日常生活でもし幸福感が生じたらそれは恩寵であり感謝すべきものだ、と思うと感情生活が益々心落ち着いてきて平和の心境になりだします。

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月25日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

人類誰でも望んでいる事と思うのですが、案外、馬鹿にされているのが(1)自分は何の為に生きているのか(2)自分の生き甲斐は何か(3)自分は自分の魂、成育史、身体を、どれだけ大事にして生きているか、という3点なのです。何のために生きているのか、という自問自答をはなから馬鹿にしている人々が沢山います。その人々はまたいつも欲求不満型でもあります。この相関図は、どの時代でも同じようです。難しい課題なので大半の人々が諦めています。しかい、その答えは難しい学問の中にあるのではなく、本人の心に必ず存在していますが、探し出すノウハウを知らない為に、諦めているのが常なようです。ノウハウを知るには、この3点を明るく爽やかに、常日頃、意識していると必ず見えてきます。古代ギリシャ時代から、どうせ色々の問題を自問自答するなら、この3つの問題を楽しく自問自答することだと、プラトン、ソクラテスをはじめ、色々の賢人たちが示唆してくれています。答えがすぐ湧かなくても、時々この3点を思索すると、あの切ない日々のマンネリズムから心地よい活力が泉のように湧いてきます。この基本思索を賢人は人生最高の妙薬と定義しています。

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月24日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

病気はどれも厭なものですが心の病気で一番気の毒な病気が自己愛パースナリテイ障害でしょう。愛し愛される世界の話です。親子、親友、夫婦、職場での人間関係の中で、心のオアシスになるのが<優しい心、愛の世界>ですが、愛し愛されるという意識と自覚が無いと、一番不幸なのが本人であることは言うまでもありませんが、この自己愛パースナリテイ障害の人が周囲にばらまく混乱感です。この病気の特徴は(1)自分が一番重要な人物だと錯誤していること(2)限りない成功、権力、知性、美、理想的な愛、空想への没入傾向にあること(3)絶え間なく注視、称賛、自己顕示的態度をしめしていること(4)他人からの小さな批判でも激怒する傾向があること(5)権利ばかりを主張、他人を搾取、理想から他人を裁く、共感能力の欠如。この自己愛パースナリテイ障害は非常にデリケートな領域なので専門家から診断してもらう必要があります。素人には不可能です。ここでは愛の領域が人生では一番重要であること、健全な姿で、愛し愛されるとは、どういう事なのかをもう一度思索してみよう、と考えていただければ幸いです。

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月23日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

精神病棟での患者さんを時々思い出します。有名な芸術家(音楽、絵画、芸能等など)も短期間、滞在されていました。人間は思考、感情、行動の3点でのバランスが必要で、特に、その人が日々生活している環境の中での<思考、感情、行動>のバランスが人生を支配していきます。特に、芸術の世界では美意識の追求、感情の盛り上がり、五感と体感の世界での喜びも追求していきます。人は自由意志を有しているのでそれぞれが勝手に生きていけばいいのですが、精神病棟に世話になる事例では、とびぬけて、この五感と体感を優先しすぎた人々が入院してきます。現実生活に戻れないくらい、この五感と体感を優先しすぎてしまうと、頭が少々破壊していきます。厳しい現実の生活に適応出来ない自分を創造しているのです。芸事は進歩しているかもしれませんが、奇人変人の状態に自分を追い込んでいきます。この識別が出来ている人は入院してきません。特にお弟子さんにこの異常な修行を強要するコミュニテイを以前、告発したことがあります。正常な修行を要求する、指導する教室に入る必要があります。

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月22日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

一概に言えませんが恋愛妄想現象は非常に沢山、存在しています。正常であっても激しく恋をしていたり愛したりしている場合<嘘でもいいから、こうして欲しい>と叫ぶのは生身の人間として当たり前なのですが、なまじっか心理学の本などを読みあさると、自分のこの状態を恋愛妄想だ、などと悩む人がいるくらいです。どこからが異常で、どこまでなら正常の範囲なのか、人はきちんと勉強しておく必要があります。<病識>があれば、とりあえずは大丈夫でしょう。あー、自分はこの点がおかしい、これは考えすぎだ、と自分の心の真実をきちんと識別していれば大丈夫です。

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月21日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

学説上、色々の意見はありますが臨床の現場で心のありようについての便利な識別方法があります。それはクライエントを4つに取りあえず分類し、対処の方法を考えていきます。1:正常な人、2:神経症(ノイローゼ)の人、3:精神病(統合失調症、そううつ病)の人、4:人格障害(精神病質)の人、以上の4つです。神経症は相手の感情がわかりますが、精神病と人格障害は相手の感情があまり理解出来ません。この4つの心の状態について思索していきます。

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月20日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

理想を実現している人を調べると、その人の周囲に数名の愛の人々が必ず存在しています。そうすると自分を支援してくれる愛の人、親友、親族、知人、知らない人でも助けてくれる人生場面があります。期待するとうまくいきませんが、誠実に生きていると、そのような人が何となくふーっと現れては消えていきます。周囲の人を大事にしていると、しかも、人間として自然に明るく爽やかにお付き合いしていると何とも言えない美しい人間関係が樹立されています。期待していると何となく不自然になりますが、無心に自分の意見を堂々として主張し、五感と体感に正直に従い、感じた事を素直に表現して生きていくと、何となく同志がいつのまにか周囲存在していて、同志と共にいきていくと夢と理想が自然に実現しているのに驚きます。

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月19日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

現実への適応不能現象が人を一番不幸にしていきます。現実は色々の要素が複雑にからみあい、個人ではどうしようもない事です。ですからせめて現実を明るく解釈していかないと生き抜いていけません。以前、大聖堂という映画がテレビで流されていましたが、時代時代で、生き抜いていくノウハウが違いますが、共通して言えることは<現実の解釈>です。解釈を生きる希望が持てるような解釈をする必要があり、その知恵は周囲の人間関係が良ければ何とかなるようですが、周囲の人々がいつも暗い解釈をするコミュニテイの場合は不幸です。自分で気づいて明るく希望の持てる解釈にする以外、方法はありません。

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月18日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

理想と現実のギャップは本来、生きるエネルギー源であり喜びですが、そのギャップに耐えられないのが普通の人かもしれません。ギャップがあれば当然不満が残ります。一歩一歩夢を現実化する大きな喜びが生き甲斐でもあります。しかし夢や理想が実現化出来ない欲求不満から暗い感情におしやられ、生き甲斐を感じないとすると、それは馬鹿馬鹿しい精神現象となります。その不満から自分をストレスに押しやるとすれば、理想を一旦断念し、現実を素直に受容する以外、道はありません。古代から<なすべき事をすれば道は拓ける>と先人は戒めているところをみると、難しい理論を展開するもの必要ですが<今、なすべきことを為す>事が一番良い生き方かもしれません。夢と理想が自分をストレス曲線におしやり自律神経を痛めるような生き方はしたくありません。自分を不幸にする夢と理想を再点検しつつ生きていくのが人生のチェックポイントのようですし、現実の解釈方法を再点検するのもまた大事な事のようです。

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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2022年07月17日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?

私を含めて人生の変わり目を思索していくと実に往生際が悪かった生活場面が多々あるのに気付きます。例えば日本の大学に入った時ですが、案外沢山の学友が<実は何々大学を受験したが、駄目で、今は、この大学でやむを得ず在学している>とぶつぶつ言う学生がいました。現実に合格した今の大学生である自分を自嘲している学生が案外沢山いたことです。その大学を必死で目指した若者にとつて、これほどの侮辱はありません。1950年代の話ですが、司法試験を夢見た友人が10年も挑戦しつづけ遂には、どこかの旅館の亭主に納まりましたが、それをまた今でも文句を言いながら生きています。これを往生際の悪い人、と日本では表現しています。現実に適応し、その中で堂々と生き抜いていく人、気に入らない職業や部署についても、その仕事に専念して生きていくと、必ず道は拓けます。心理療法の理論に<発病のメカニズム>という領域がありますが発病の契機としては、その現実を自力で処理不能に陥り、適応不能現象を起こす場面を一番恐れます。理想は理想として大事にしますが、まずは現実を受け入れる能力が無いと厳しい現実を生き抜いていく力はありません。一旦、現実を受け入れる訓練が一番、大事なようです。

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