生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

カウンセラーの謙遜とは?

2011年08月31日 | 第11章:これからの勉強の方向は?
どの世界でも「謙遜」は重要ですが謙遜は傲慢の始まりとはよくいったもので、この謙遜について暫く思索していきます。ネコナデ声、目線をさげて、発言や知識の発露を控えめに、いかにも自信のなさそうな感じ、こんなものは謙遜ではありません。悩みの解決、生き甲斐探索は命をかけての営みなので、どのカウンセリングの場面でも真剣勝負の雰囲気が漂い、物凄い場面も展開していきます。カウンセラーの「謙遜」とは、平素のあるがままの姿を自然体で発露していく事ですが、中々難しいので具体的な事例で論をすすめていきます。
:<カウンセラーの謙遜とは:412-1>:

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答えはどこにあるか?

2011年08月30日 | 第11章:これからの勉強の方向は?
人類は70億に、という話があります。学者よっては地球の資源を考慮すると50億が相応しいといいますが、この人口の増加問題は見守るだけです。食料や水を巡りもう既に私達にもインターネットを通して何となく危険が近づいてきているのを感じます。地球全体の同時世界戦争は起きないとは思いますが地域戦争は多発しています。このような現実を背景にしつつ、人々は色々の環境の中で生き抜いていますが、それぞれの解決策、答えは、その人の身体と心の中に潜在しています。まして心理療法の対象となる患者さんの答えは学問側にある訳ではなく、患者さんの中からその答えを得ないと上手く対処出来ません。学問を使いながら患者さんと共にその答えを探していく方策が重要です。:<支援活動と裁判所:411-5>:

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名著「心理臨床家の手引」

2011年08月29日 | 第11章:これからの勉強の方向は?
私の愛読書の一つに誠信書房の「心理臨床家の手引」がありますが、この本を暗記しているくらい愛読していないカウンセラーとは付き合わないほうがいいでしょう。この本はどんな学派の人々でも基本中の基本として愛読しておく必要があります。盲信するのはどんな場合でもしてはなりませんし、この本といえども状況により、却って危険な場合もあります。どんな名著でも使用する人々の環境と状況は全く違いますので、その辺りの識別は平素の勉強で実力を身につけておいて下さい。法治国家で仕事をする場合は憲法、民法、精神衛生関連法を十分身につけていないと社会に迷惑をかけてしまいます。勉強していないカウンセラーが沢山いますので人柄ばかりでなく知識と体験を見極めながらお付き合い下さい。
:<支援活動と裁判所:411-4>:

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昨日の恩人が今日の敵

2011年08月28日 | 第11章:これからの勉強の方向は?
教育事業の世界でも医学会、学校の世界でも昨日の恩人が今日の敵、のような恐ろしい事件が多発しています。昨日の恋人が今日の敵、なんと恐ろしい場面でしょう。この精神現象は共通して一つの背景がありそうです。それは「自己の伝達」の領域の問題でプロセススケールという勉強をした事のある人ならば納得出来ると思います。この自己の伝達能力が欠落しているとしばしば人間関係が破綻していきます。人間は思考、感情、行動で日々が成立していますが、特に「自分の感情」を正確に把握していない人が相手の場合は要注意です。好き嫌い、怖い怖くないの4つは人類の原初感情といわれていてとても大事な感情なのに倫理道徳が邪魔をして自分にすら嫌いと言えない人がいるのです。例えば恋愛結婚をして生活が始まりますが新婚生活当初はなかなか「嫌い」と言えないものです。我慢の日々が続くとヤカンの蒸気のように小さな穴から少しづつ外へ蒸気が流れ出していれば爆発しませんが小さな穴が無いと、いつかドカーンと大爆発してしまします。ですから正直に感情だけは自己の伝達を上品にしておかないとこのような事件に発展してしまうことがあるのです。突然ということは本来あまりありません。現実吟味力が健全ですとこの自己の伝達も案外、自然な形で出来ると言われています。大爆発する前に小さな蒸気を正直に出しましょう。。:<支援活動と裁判所:411-3>:

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いくら善意でも裁判にかけたがる人々が多い世の中です!

2011年08月27日 | 第11章:これからの勉強の方向は?
無償活動のNGO,NPOでも世の中には不思議な人々が大勢いて今まで「あなたは命の恩人です」と泣いていた人が或日突然、裁判に訴える事例が時々あります。人間とは何と恐ろしいものだ、と悔しい涙で日々を送った体験が山ほどありますがこの30年は少しは生き抜く知恵が身についたのか周囲が助けてくださるせいか、この嫌な事例に巻き込まれた事はありません。学校の先生も時々、この種の「危機管理」を意識したほうがよさそうですので一緒に考えて下さい。裁判所では、どんな理論を背景にカウンセリングをしてきたかが焦点になります。ですから自分の理論を意識しつつ勉強して下さい。:<支援活動と裁判所:411-2>:

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裁判所での厳しさ

2011年08月26日 | 第11章:これからの勉強の方向は?
いよいよテキスト最終章に入りました。2005年12月10日から毎日ブログを書いてきましたが第11章が最後です。テキストでは「カウンセラーの基本とは?」という言葉になっていますがブログで大勢の人々に親しんでいただく為にこれからの勉強の方向について語り続けたいと思います。昔、国立の大学病院病棟でお手伝いした事がありますが自殺者の遺族が時々治療者または大学病院を裁判にかけることがあります。そこではどんな理論と心構えで治療したかが厳しく恐ろしい検事の前で展開していきます。ですからいくら無償で「暮らしの中のカウンセラー」として善意の支援活動をしていたとしても自殺者が出ると裁判を覚悟しておかないと支援活動も恐ろしくて萎縮してしまいNGO,NPO活動そのもすら出来なくなります。この辺の考え方を暫く思索します。:<支援活動と裁判所:411-1>:

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生きていく希望の力は自分の中から探そう!

2011年08月25日 | 第10章:どうして心を癒すか
何の為に自分は生きていこうとしているのか、生きる必要が何処にあるのか、生きていて楽しいのか、苦しいのか、この辺りの希望力は簡単には生まれてきません。人間の本能は正直なので無理して、或いは嘘を自分についたような感じで「生きているのが楽しい」と自分に言い聞かせても身体は正直なので本当に楽しいのか苦痛なのかは本人が一番分かっています。この生きる楽しみは冷静な哲学と修行から生まれてきますので生き甲斐の心理学ではきちんと勉強していただく為に数十年をかけて思索しテキストにまとめました。本の形はとっていますがワークショップでそのテキストを見ながら自分の生育史を思索し語り合いつつ自分の中からその答えを得るようにカリキュラムが作成されています。答えは自分の中にあるのですがその答えを探す為には世界的な理論を駆使しつつ探索する必要があるのです。時間がかかりますが必ず自分の中から探しましょう。:<自律神経、内分泌、免疫:410-5>:

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笑わない人々

2011年08月24日 | 第10章:どうして心を癒すか
心から笑えない人もいますが、この人を侮蔑することほど残酷な事はありません。生育史の事情を知ると普通の人はほとんどが泣いてしまいます。所が世間は案外冷たいもので笑わない人を避けたり馬鹿にしたりする人が案外多いのです。もし身近な人で笑わない人がいたら、自然な形で心を聞いてあげてください。過去の体験の解釈の間違いに気づき、新しい解釈をしだして急に明るくなる人がいます。どの人間にも哀しい出来事、辛いことが沢山ありますが、解釈が暗いと笑えなくなります。まずは解釈の仕方を色々と傾聴していくと、その解釈の仕方にも驚くでしょう。あまりにも悲観的なのですが何故、そうなったか、そうせざるを得なかったかが理解できます。:<自律神経、内分泌、免疫:410-4>:

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免疫力

2011年08月23日 | 第10章:どうして心を癒すか
免疫力があれば多少の疲れでも病気にならずに人生を乗り越えていきますがその力がないとすぐ疲労したり風邪をひいてしまいます。暑さ寒さに弱く苦労しますが、さてこの免疫力を平素から強化する方法があります。それは十分な睡眠ですがとかく多忙で時間が足りない人々はいつも睡眠不足気味です。これが自律神経を痛めていき眠剤を飲まないと眠れないような生活習慣病におちいっていきます。睡眠が不足すると内分泌の状況も何となく悪くなり体調が良くないなあ、と感じてきます。この遠因はその人の生活環境をまず考える必要があり遺伝や老化も関係がありますが、この6個の重要な関係式(環境、遺伝、老化、自律神経、免疫、内分泌)を念頭においてそれぞれが十分な睡眠を取る努力をする以外名案はありません。:
<自律神経、内分泌、免疫:410-3>:

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「笑う門には福きたる」

2011年08月22日 | 第10章:どうして心を癒すか
心底楽しく笑うと薬は不要だそうですが確かに或種の内分泌ホルモンの調査資料を見ると納得します。例えばプロラクチンという調査を昔、イギリスの大学にいた時、恩師から丁寧に教えていただきました。修道院のシスター(当然、独身です)で明るく元気の良い女性20名、更に結婚していて幸せそうな夫人・20名、総計40名のプロラクチンの調査結果は同じでした。この数値は生涯、とても参考になり、心理療法の仕事の自信を強めさせてもらいました。明るい解釈をする人と陰湿な暗い解釈をする人の自律神経、内分泌、免疫力はいづれも明るい解釈をする人のほうが高いのです。プロラクチンは幸せ度を測定する場合にしばしば対象にされるホルモンです。:<自律神経、内分泌、免疫:410-2>:

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流刑地・鬼界ケ島の俊寛僧都

2011年08月21日 | 第10章:どうして心を癒すか
吉川英治の新平家物語第6巻で描かれた鬼界ケ島での俊寛の場面は私の想像した哀しいだけの場面ではありませんでした。歌舞伎やその他の小説では俊寛だけが最後の最後まで流刑地に残され都を想いながら死んでいく場面が大半でしたが吉川文学では都に戻される二人をあざ笑い気の毒がり、のんびりとしたこの島で権力争いから離脱している自分を逆に幸せだと解釈している俊寛を描いているのです。俊寛の愛する娘は法華寺に預けられているのですが、その娘を想う気持ちも吉川文学は静かに見つめているのです。色々と俊寛僧都の思想経歴を調べるとこの吉川文学の解釈に納得出来ます。いつの時代も身辺に生起する森羅万象をどう解釈していくか、その解釈いかんで、自分の幸福度が決まりますので解釈だけは素直に明るくしていきたいものです。:<自律神経、内分泌、免疫:410-1>:

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既に「永遠の愛に生きている」と信じている人

2011年08月20日 | 第10章:どうして心を癒すか
世界を広く見渡すとマザーテレサを始めこの世に生きている時から、もう既に永遠の魂として生きていて、自分の死は単なる通過儀礼だと信じている人間も沢山います。この既に永遠に生きている、という意味ですが下記の比較宗教学の基本原理から思索を楽しんで下さい。
A=B(X+Y)と云う方程式です。Aは現在の自分のこと、Bは臨終と共に身体から離脱していく知的生命体のこと(世間では魂と呼んでいます)、Xは生育史上の独得のその人の心の有り様のこと(赤ちゃんとして誕生し今日までの、その人独自の人生から生まれてくる考え方、感じ方、行動の仕方)、Yは生物学的医学的な身体を意味しています。ミトコンドリアやDNA,遺伝子などをふくめます。ですから現在生きている自分はここからここまでがBで、ここからここまでがXだと分けられません。きちんとAを勉強する学問が人間学、Bは宗教学、Xは心理学、Yは医学です。人間とは何かと定義している一つに「人間とは魂と身体で構成されている」と信じている宗教もあります。その場合は生きている時から既に自分の所持している魂から身辺の森羅万象を見ているので、時々自分が変だなあ、と感じた時は、自分の生育史と身体の原因で見る目が濁っているんだなあ、とか、身体の影響でやはり見る目が混濁したんだ、と解釈していきます。純粋な目で見られるのは死んだ時、つまり純粋なBの状態になれば身体から解き放たれて永遠の愛である神様の世界に憩う日が、その永遠の幸福の世界に突入した瞬間だと解釈しています。生きている時から既に永遠の愛に生きていると信じている人々はとても強いです。:
<心理療法の近道:409-5>:

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心理療法家から見た宗教のありようについて

2011年08月19日 | 第10章:どうして心を癒すか
健全な信仰は、どんなに厳しい現実に遭遇しても明るく元気に爽やかに生きていけるエネルギーを与えてくれます。不健全な信仰は人を不安に陥れたりその時代の常識を無視させたり文化伝統を粗末に扱ったりして世間からの顰蹙をかいます。この宗教は本物かどうかを知りたい場合、その信徒を観察するのが一番重要で人を粗末にしたり価値観を押し付けたり人間が持つ自由意思を大事にしない宗教は本物ではありません。その国の憲法・法律を何よりも大事にしています。もし悪法があれば堂々と正面から法治国家の範囲で論戦を挑みます。精神的には心底、その個人の意思を、自由意思を尊重するのは当然ですが、何と言いましても、その信仰の結果として神様の愛を信じ、どんな厳しい現実でも明るく元気に爽やかに生き抜いていけるはずです。信仰があっても陰湿な人もいますが、その原因は宗教にあるのではなく現代の臨床心理学や心理療法を学びますとその原因はあぶりだされてくるものです。本物の信仰心を持つ人はどちらかといいますと楽天的です。:<心理療法の近道:409-4>:

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「自分の傾向と渇望」を賢く探す方法

2011年08月18日 | 第10章:どうして心を癒すか
悔いのない人生を歩む為には時々立ち止まり大自然の山、森、湖の静寂の中で自分の有り様を点検しないと無駄な時間を消耗してしまうようです。あまりにも多忙ですと鳥かごの中の回転マウスのような生活をしている自分に気づき愕然としてしまいます。さて自分を点検する場合でも無駄なエネルギーを使わぬように諸先輩が生涯をかけて研究した視点から思索したいものですが、そのポイントの一つがロジャースという学者が唱えている「自分の傾向と渇望」から探す方法です。悔いのない人生のシュミレーションを描く為に、どの傾向と渇望を探ればいいのでしょうか?一番重要な視点が「メメントモリ:自分の死を想いながらシュミレーションを描く」ことだと言われています。究極の視点です。色々の人の死に様を見ているわけですが、長い生育史の有り様が大いに影響しています。災害のような突然死の場合の本人の心中は誰にもわかりませんが、多分、ちゃんと覚悟して命を天に瞬間といえども委ねていると推察されます。あわてふためいて見苦しく死ぬのではなく、瞬時に諦め自分を天に委ねて大往生していると思われます。平和時の死にかたはその修行した人々は他者にはわかりませんが静かな息の引き取りをしているようです。自分の傾向と渇望を沢山の視点からは同時には理解できないのでまず自分の死とその後の魂の行方をきちんとした比較宗教学の視点からゆったりと研究し、自分のこれからの残された人生のシュミレーションを描くと、後の沢山の傾向と渇望の姿はそれに集約されつつ統合されていくものです。<心理療法の近道:409-3>:

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不満を持つのも自由ですが、少々心配

2011年08月17日 | 第10章:どうして心を癒すか
感謝を知らずいつも不満だらけで生きるのも人の自由です。ストレスがあっても平然と生きている逞しい人々もいますが普通の人はストレスがあると何となく元気がなくなります。人生はいつも思い通りになりませんが周囲に自分を甘やかせてくれる人がいると、平気でその人を罵倒したりわがままを平然とぶつけています。そうされるほど、だいたい、そのタイプの人は益々増長し言いたいほうだいの生活をしています。逆に有難う、すみません、といいながら上手に人を動かしている人もいます。このように本物の感謝心を持つ事は案外修行が必要なようです。心の病の発病の契機はほとんど全てがストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、欝、錯乱の5つ)ですが、このストレスを感じるか、感じないかはその人の生育史が決めていきます。どんな厳しい現実でもストレスで病気にならない人がいますが、その人を観察していると口にはしませんが何かに感謝しているようです。厳しさを「試練」として明るく素直に受け入れ、感謝しているのです。別に何かの宗教を信仰しているわけでもなく、自分を成長させてくれる教材だと思っているようです。:<心理療法の近道:409-2>:

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