生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

<自分の心を大切にする>とは、どういう事か?

2011年04月30日 | 第10章:どうして心を癒すか
<人を大切にする>前に<自分の心を大事にする>という意味を教えてくれる人はあまりいないようです。子供の頃から<人さまに迷惑をかけないように>とか<人を大事にしなさい>と言われ続け<自分の心を優先して大事にしなさい>とはあまり言われた経験がありません。ここに大きな問題が潜在していました。<自分を愛するように人を愛しなさい>は欧米の基本哲学ですが、ここで忘れられている重要な事があります。それは人を愛する前に<自分を愛するように>という前提が忘れられている事でした。さて自分を大事にしないから、精神病院に入院してきた患者さんが大半でした。全てその方法を知らないで生きてきたからです。自分の身体症状が出るまで忍耐、我慢をする事を<自虐>といいます。不安感、怒りを抑えていると、どんな頑強な人でも眠れない、食欲がないなどの身体症状が出てきます。我慢、忍耐は美徳になる事例もありますが、神様が下さった身体を自虐する事ほど罪深い事はありません。まずは身体症状を出すほど忍耐と我慢をする事がいかに問題か、そこからもう一度、自分の有り様を再検討して欲しいものです。<人の悩みに対処する方法:387-3>:

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<答え>を共に探す為の傾聴方法

2011年04月29日 | 第10章:どうして心を癒すか
悩んでいる人への答えはその本人の中にあるという考え方をするか、しないかで大きな分岐点となります。その答えを本人に意識化させる方法として有名な手法があります。(1)うん、うん、と何もコメントを言わないで明るく爽やかに傾聴していく(2)相手の感情に会わせて傾聴し、偉そうな態度、一段上に居るような冷静な態度は示さず相手の感情に呼吸をあわせつつ傾聴する(3)相手の重要なつぶやきの言葉を選択し、その言葉を取り上げ確認するかのように反復する(4)来談者の感情はこのような感情ですか、と確認していく。以上の4点を意識して傾聴していくと来談者は自分で<あ、これが自分の答え、選択肢の一つだ>と気付いてきます。<人の悩みに対処する方法:387-2>:

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人の悩みに対処する方法

2011年04月28日 | 第10章:どうして心を癒すか
世間には色々の<悩みの聞き方>があり、それぞれの良さがあります。大事にしたいものですが、悩みへの答えは必ず本人の中にある、という前提が無いものが大半です。聴くほうに答えがあると信じているようですが、答えは悩んでいる人のほうに存在しているのです。これがあなたの答えですよ、と言われても殆ど納得出来るものはありません。悩んでいる本人の中に答えがある、その答えをどのようにし共同作業として一緒に探すのが本当の悩みへの対処方法です。この方法について思索していきます。:<人の悩みに対処する方法:387-1>:

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成育史と理論が結びつかない人

2011年04月27日 | 第10章:どうして心を癒すか
博士号を取得しても藪医者、と言われる人が沢山います。某大学の研究室は博士号を殆ど所持している研究生で構成されていましたが変人と言われたりお馬鹿ちゃんと患者に侮蔑されたり色々でした。患者さんに何故、お馬鹿ちゃんと思われたか、といいますと愛が不足していたからです。人を大事にしないと患者さんに馬鹿にされます。学会ではさえなくても患者さんに名医といわれる人がいます。観察していくと自分の成育史と難しい理論がぴたりと重なっていて自分の人生を難解な理論で解説出来るのです。そのような人が患者さんから名医と呼ばれているようです。自分の成育史は、どんな難解な理論に遭遇しても、あてはまるものです。当てはまらない理論はあまり役立ちません。自分の成育史の色々の事例に当てはまる理論が患者さんの成育史の類似の事例に応用出来るのです。<生き甲斐相談は役にたつ:386-5>:

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奈良時代の生き甲斐と現代の生き甲斐のどこが違うか?

2011年04月26日 | 第10章:どうして心を癒すか
現代の心理学はフロイト、ユングから急速に発達したわけですが、その第一の原因は深層心理の発見です。DNAの発見から益々、人間の遺伝子と性格、DNAと人間の運命というか生きざまの有り様との深い関係の解明、遺伝子と発病の相関図、性格についての解明は目を見張るものがあります。この視点からどの時代、奈良時代であつても、現代であつても、また、ホモサピエンスならば縄文時代であつても、生き甲斐の有り様についてシュミレーションが描けるようになりました。例えばストレス曲線と病気の関係です。同じ津波でも体験しなくてもノイローゼになる事例もあれば、津波に遭遇して生き延びても元気な人がいます。心の傷や自分のストレスへのセルフコントロールは人によりその対処が違いますので、一概に言えませんが、どの時代でも感じる<不安感>の取り扱いいかんで心の病が決まってきます。不安感(理想と現実のギャップを不安感と定義しています)を上手に利用しながら飛躍していく事例、不安感を利用しないで埋没して破滅していく事例、色々です。このようにどの時代であつても、不安感の意味を理解し、それを上手に活用して生きていく知恵が、その時代、その人の生き甲斐になつているようです。<生き甲斐相談は役にたつ:386-4>:

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生き甲斐はどんどん変化する!

2011年04月25日 | 第10章:どうして心を癒すか
私の友人で太極拳を習い始めた話を聞いて物凄く喜びましたが風の便りで数カ月で止めてしまいがっかりしました。学生時代から長続きしない友人でしたので、さもありなん、と哀しんだものです。生き甲斐は案外簡単に五感と体感で感じますが、何の為に生きているのか、という疑問ともなると、中々答えが見つかりません。自分はこれから何の為に生きていくのか、この疑問を自分の中から見つける事は可能です。<答えは必ず自分の中に存在している>という信念があるか、あえて勇気を奮い起して信じてみると答えというか何となくイメージというか、答えらしいものが見えてくるものです。<人の身体は神の神殿>と古来から言われているだけに、その答えが自分の中にある、と信じると何となくその答えた見えてきます。その答えは魂が促す領域のうづきなので伝統宗教に目を向けるほうが確実です。奈良、京都を旅しながら思索すると案外簡単に見えてきます。特に京都よりも奈良のほうにその答えがあるのは私の推測ですが古代日本人のアイデンティティーが奈良時代に形成されているので、現代の日本人の魂にDNAが語りかけるのでしょう。:<生き甲斐相談は役にたつ:386-3>:

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<答え>は全て問題意識を持った人の中にある!

2011年04月24日 | 第10章:どうして心を癒すか
生き甲斐相談をする場合、物知り顔に、こちらから色々示唆しても意味がありません。答えは問題意識を持った人の中にあるのです。この真理をしらないと支援者は失敗します。確かに知識が無ければ答えは見つかりませんが小学生にカントやプラトンの知識を教えても無駄です。むしろそれよりも童話や民話など彼らが知っている知識を利用しながら相談活動を展開します。問題意識を持つ人が子供から高齢者まで全て自分の知識と体験から悩みや疑問が生まれれてくるからです。悩みはその人の成育史の中から生まれます。この事をしらないと知ったかぶりの説教じみた嫌な相談活動となってしまいます。悩みはその人の成育史から生まれてくるので答えはその人の中から見つかります。学問の理論を駆使してその悩む人とともに共同作業として心理療法を展開させていきます。<生き甲斐相談は役にたつ:386-2>:

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<生き甲斐相談は役にたつ>か?

2011年04月23日 | 第10章:どうして心を癒すか
今日からテキスト<生き甲斐の心理学>の第10章に入ります。第10章の大テーマは<どうして治療したらいいか、その方針をカルテに書きなさい>です。昔、イギリスにいたころ、その研究室では入院患者の診断をしたあと、その患者さんの治療目標を書かせられる試験がありましたが中々難解で単位がとれませんでした。同じ患者さんを何回も他者分析は出来ず、その都度、別の患者さんを診断していきます。難しく何度泣いたことか。もう帰国しようかなあ、とも思いました、才能がないと思ったからです。しかし経験を積むうちに生身の人間への愛情と学問としての興味を感じだすと、治療目標の立て方が上手になりました。人間への興味があるかないかでこうも上手になるものかと感動したものです。日本では医師でないと治療という言葉は使用禁止ですので相談への答えの指針をどう確立するか、という視点で述べていきます。特に私は<生き甲斐>支援を45年もしていますのでその体験から分かりやすく解説していこうと思います。:<生き甲斐相談は役にたつ:386-1>:

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愛されている自分がいる!

2011年04月22日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
<自死>を選ぶ人の生涯を想うと、とても哀しくなりますが、それ以上に自分の孤独を見る事を大半の人は避けています。これは当然の精神現象で孤独な自分を意識するほど惨めな事はありません。何故、孤独感が重要視されるかと言いますと哲学の世界では孤独感から実にすばらしい思想が誕生してきているからです。神との出会いも孤独感から生まれてくるのが大半なようです。親友がいない、愛してくれる人が居ない、と気付いた人はまずは神様が自分を愛してくれているというカトリツク神学を一度覗いてみませんか?人類の歴史そのものですから非常に面白いです。学問としてのこの思想は人類史上、一番重要な思想だと私は思っています。どんなに貧しい自分、汚れた自分、罪深い自分でも、神様が誰よりもそんな自分を愛してくださっていると信じる事が出来たら<自死>という事だけは避けられます。そればかりでなく生きていく希望と勇気と知恵が自然と湧いてくる不思議さを体験として五感と体感で理解出来ます。:<何を信じたらいいのか:385-5>:

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<魂>は病む事はない!

2011年04月21日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
世界でもご高名な学者が平然として<病んでいる魂>という言葉を使用している文章に触れると、とても悲しくなります。比較宗教学の良い所は<魂は病むこともなく老いることもなく永遠不変のもので臨終とともに身体から離脱する知的生命体>であると信じる学説を提示している学問だからです。心と身体は大いに病む事も多いが神様が創造された魂が病むはずがありません。人類共通の魂はたがいに愛しあっているそうです。心と身体は戦争していますが魂は愛しあっている、と信じれば、この地上に希望が湧いてきます。魂が愛しあっているからこそ、良心の呵責が生ずるのです。日本での放射能汚染で世界が不安感に追いやられている一方、リビアでは戦闘が続いています。敵と味方の人々の魂は愛し合っていると思えばまだ終結の希望がありますが、魂も心も身体も憎悪に入り乱れていると思うと救いがありません。何を信じるか、大きな課題です。<何を信じたらいいのか:385-4>:

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考える事が面倒,と思うと、どうなるのかなあ?

2011年04月20日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
<考える楽しみ>の醍醐味は自分の選択肢が果して良かったか悪かったか、その結果を見る楽しみかな、と思うのですが考える事が面倒だ、と思うと、どんどん自分を貧しくしているようです。どっぷりと甘えの構造の中を泳いでいるからです。失敗しても成功しても自分なりに考えて選択をしていかないと悔いを残す人生を歩むようです。アイデンティティーの統合に病的な揺らめきがある、という心理療法学上の概念はこのあたりの心のうごめきをも意味しているようですが、現実をどう解釈するか、この解釈を明るい方向へと解釈していくと考える事が楽しくなるようです。現実を暗い方向へと解釈すると考える事も行動することも生きることも面倒になります。森羅万象の解釈は自分を明るくする方向へ解釈したほうがよさそうです。考えるのも面倒、と思う日は結果として自分を惨めにしているようです。今日は自分の文章が気に入らず何回も修正したのは何故だろう?:<何を信じたらいいのか:385-3>:

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治療の現場での成功者は?

2011年04月19日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
医者にしてもセラピストにしても患者さんの具体的な症状に触れたときに咄嗟にどんな概念、イメージがスーッと頭に浮かぶかで、その仕事の世界での優劣が決まります。イメージが湧かない人はどんどん職場を去る羽目になります。さてこの場合は<不安感><環境適応能力><解釈>の3つが優れた概念です。aさんはこの大震災の雰囲気の中で津波や家の喪失に遭遇したわけではありませんが放射能被害や風評に<不安感>を感じています。あるがままの現実をどう<解釈>しているか、といいますと自分をストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱の5つ)へ追い込むような解釈をしていて幸福曲線(平安感、友好的感情、健康感、幸福感、統御感の5つ)へ押しやるような解釈はしていません。この傾向に気付いたaさんは環境にとにかく適応しようと努力開始をしましたら少し平安になつたそうです。このような流れが今は大事なのです。<何を信じたらいいのか:385-2>:

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何を信じたらいいのか?

2011年04月18日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
東北関東大震災の影響で東京に住む大勢の人々も原発問題を含め心が不安定になつています。この現実は避けて通れませんので真面目に取り上げ考えてみたいと思います。長い人生の途上には次から次へと<不安感>が湧き出てきますが、この不安感の取り扱いには法則があるので、その法則を分かりやすく解説していこうと思います。発病のメカニズムという流れも大事ですが、環境不適応、という課題も飛び出してきます。ここでは同じ不適応でも現実の解釈の傾向、という課題も同時にこなしていかねばなりません。不安感、環境不適応、解釈、この3つを同時に学ぶ必要があります。この3つの課題を同時に勉強していく必要がありので、まずはこの3つの言葉を意識しておいて下さい。:<何を信じたらいいのか:385-1>:

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幸福のシュミレーションを描く!

2011年04月17日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
子供の頃は王子様になつたり剣豪になったり自由でしたが大人になると馬鹿馬鹿しくて夢のようなシュミレーションは描かなくなりました。しかし人生体験を積むと何故か、幸福のシュミレーションを描こうと努力する割には壮大なものが描けないのです。そこで美し小説や音楽、絵を鑑賞しだす必要に迫られます。感情を抑圧する生活をするとこの美しい想像力がどんどん委縮しだし、その委縮にさえ気付きません。実現不可能な夢を描く楽しみ方を大人になればなるほど、下手になります。心理療法の現場で委縮しないようにこれから益々幸福のシュミレーションを描いていきましょう。最悪のシュミレーションは何故か人は上手に描けますが、この両極端なシュミレーションをどうしたら楽しく出来るかを思索すると生き甲斐の道も見えてくるようです。<意思あるところ道あり:384-5>:

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意思あるところに道あり

2011年04月16日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
<意思あるところに道あり>とは名言です。意思のないところには成功もなく喜びも低く棚からぼたもち、という怠惰のような哲学もあり、不思議なことに、意思もないのに欲求不満な人々が沢山います。これでは神様もお困りでしょう。人事を尽くして天命を待つ、それでも旨くいかない人生ですが私の知人に不思議な人がいます。自然の流れを大事にしていてその流れの中から自分の好きな選択をして幸せを掴み生活しています。夢は沢山あるのですが無理な選択はせず淡々とチャンスを待っているのです。努力もしているし勉強もしている、しかし<その時>を上手に待つています。意思もあるのですが自然体でその意思を貫いていくようです。
<意思あるところ道あり:384-4>:

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