生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

ラジオの原稿書きと朗読の女優さんと古い学友との出会い

2013年08月30日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
1991年3月からハヤット神父様に声をかけていただき毎月ラジオ「心のともしび」の原稿を書かせていただいています。その頃は河内桃子さんが朗読をされ、現在は坪井木の実さんが、とても上手に朗読してくださっています。いずれも俳優座の女優さんです。この毎月の原稿書きは私の生き甲斐ですが、どうしてこんなにも大きな生き甲斐と生きるエネルギーになったか、と言いますと、放送されると、時々、想像を超えた現象が身辺に起きてきます。そして、その現象が私の生命に大きな力を与えてくれるのです。例えば、或日、幼い頃のクラスメートから電話がありました。電話は「もしもし、高雄君ですか?あのおー、なになに小学校にいた、なんとかですが、同じクラスに居た、あの高雄君ですか?」、から始まりました。何か物凄い機械音がしていて、よく聞こえないのです。「僕は今、東京から福岡に向かって大型トラックを運転しているので、うるさいでしょう?ごめんね、高雄君ならば、直ぐ停車して話したいので」と。この時のラジオ放送は早朝の番組でした。ですから朝早い電話なので、故郷の親戚に不幸でもあったか、と飛び起きて電話を取ったのです。こうして何十年振りの再会がありました。その頃は河内桃子さんの朗読でしたが、美しい声の女優さんが私の拙い原稿を読むと、実に良い内容に聞こえてくるのです。小学生のクラスメートが質問します。あの高雄君が、どうして心理療法家になったのか、と静岡辺りの東名高速道路の休憩所からの電話のようです。「いやー、色々あつてね」、その内、逢いましょう、と言う事で彼はまた福岡に向かいました。それ以来、会う機会もなく、また何十年の歳月が流れました。彼はもう、この世にいませんが、終戦後の混乱時代の、しかも、疎開先の小学校でしたので私は一度もクラス会に参加した事はありません。人生で出会う人々、一期一会を言いますが、現在でもさりげなくお会いする人々とは必ず正面から相手の目を見る習慣が出来たのは、このような電話を体験すればするほど、ラジオの原稿の内容について心を込めて書くようになります。相手の目を誠実に見つめると、その眼差しの内側に何とも言えない慈しみを感じる事あります。瞬時にして互いの人生の喜怒哀楽を感じ合うというか、生きていく上での色々の想いを無言で感じ合う場合があるのですが、この瞬時の交流は何とも言えない生きる喜びです。俳優座の女優さん坪井木の実さんが相変わらず美しい声と上手な朗読をしてくださるので、私のかたぐるしい内容の原稿がとても柔らかくなり、時々このような驚きの出会いが今でも誕生しています。俳優座の若い女優さんや男優さんの生きざまを時々そのホームページから垣間見ながら、それぞれの人生がうまく流れるように祈っています。俳優座に感謝です。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:23>


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(2)気楽に広く理論だけを学習したい方は、この私のブログの左記の「カテゴリー」欄をご覧下さい。
その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。

(3)この記事は6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。

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