生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

好き、嫌いは誰が決めるのか?

2013年08月15日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
好き、嫌いと言う感情は、その人の何が決めるのか、これは非常に難しい問題です。理性はこの好き嫌いの感情に対して、少々モノ申す、という立場ですが、普通の人はいちいち自分の感情は誰が決めるか、何が決めるのか、などという哲学的な自問自答はしません。好きなものは好きなんだ、嫌いなものは、とにかく嫌いなのであって、いちいち自己分析する意味は無いと普通の人は考えています。ところがどっこい、入院してくる人の大半は世の中、嫌いなものだらけ、好きなもの、愛すべきものはあまり意識化出来ていません。好きなものに囲まれて満足し、感謝していると自律神経も健全になることは誰が考えても当然だろう、と思います。好き嫌いを決めるのはその人の生育史なのです。さて本当にそうでしょうか、この誰が決めるか、という研究課題で学位論文が書けます。ゲーテが好き、シェークスピアは嫌い、モーツアルトは好き、バッハは嫌い、この理由を分析する場合、生育史からの視点で分析すると、とても楽しいのです。a子ちゃんは大好き、b子ちゃんは嫌い、その理由は何?好き嫌いの感情を決めるのは何でしょう?退院していく時の心の状態と入院してくる前の心の状態は一概に言えませんが、自分の嫌う理由、好きになる理由は絶対の真理からくるものでなく、小さな自分の生育史上の好き嫌いの原型が大きく左右している背景を理解して退院していきます。好き嫌いな原型とは何でしょう?次回説明します。
<自分は何処へ旅しているのだろうか?:8>


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その第1章「愛の領域」から11章(カリタス カウンセラーの基本とは)を見ながら思索すると楽しみながら勉強することが出来ます。

(3)この記事は6年間にわたり私が全力投球して系統的に理論を分かりやすく解説した2275回分の記事です。第1章から11章までを日常の言葉を使用ながら書いたものです。


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