生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

ボウルビー理論

2010年09月09日 | 第8章:心をのびやかにする方法
イギリスの学者ボウルビー先生は面白い実験をした人として有名です。この理論を覚えて上手に応用すると幸せになれます。もともとはターミナルケアーの現場で使用されていますが、私は日常の相談でも応用しています。さて臨終のときに、どんな人も下記のような心理現象を起こします。最初は誰でも<抵抗する>そして<反抗する>、徐々に<あきらめる>、そして<解放感に襲われ>、最後は<希望を持って>死んでいく、という理論です。この理論は臨終の時ばかりでなく日常生活でも応用できます。
:<人は考えた通りの人間になる:340-5>:

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不幸な人

2010年09月08日 | 第8章:心をのびやかにする方法
自分は不幸だ、と思っている人もいれば、お金があってもなくても、どんな環境にいても、なんと幸せなんだろう、と本気に感謝している人もいます。この違いは全て解釈です。不幸と思うと人には、他者はよりつきませんので、ますます孤独感に苛まれ不幸になります。何と幸せなんだろうと感謝していると、その人のもとに、他者が集まりだします。森羅万象を解釈する訓練をしてみましょう。明るく解釈できるようになると段々と幸福曲線(平安感、友好的な感情、健康感、幸福感、統御感)が増えてきます。
:<人は考えた通りの人間になる:340-4>:

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自分史年表

2010年09月07日 | 第8章:心をのびやかにする方法
世の中には面白い本があるもので2005年4月の発売されていらい地味なようですが愛読されているようです。自分が生まれた年の世界の事件、日本の事件が色々と書いてあります。この本をみながらしみじみ思います。自分の性格形成に重要な影響を与えているのが手に取るようにわかります。<自分の人間が出来てないいから><努力が足りなかったから>こんな自分が出来たのだろう、と自己否定的な解釈をしていたものがこの本から時代背景を知るにつけ自分が歴史に翻弄されていた事に気付きます。自己肯定、他者肯定の思想を持たぬ限り人は幸せにはなれません。この本は何となく安心感を与えてくれる本です。どの国に生まれたのか、どんな時代に生まれたのか、この歴史環境を考えずして幸福は語れません。
:<人は考えた通りの人間になる:340-3>:

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自分の運命を信じている人、信じていない人

2010年09月06日 | 第8章:心をのびやかにする方法
マーフィーの法則(例えば、買いたての絹の絨毯の上に、朝食の時、厚厚とぬったジャムが落ちないといいが、と思っていたら、見事にジャムの面がその絨毯の上に落ちてしまった、という例があります)がどこまで正しいかは、それぞれの人生体験から考えればいいことで、どの学問もそうですが盲信はいけません。ただ自分の運命は将来、どう考えても悪くなるだろうなあ、と信じていると、そうなるようです。逆に、必ず神様は自分を不幸にするわけがないと信じている人は、幸せになるようです。色々観察していると、将来は必ず良くなると信じる根拠は哲学よりも、宗教の信仰心が一番強いようです。将来、自分が幸福になるかどうか、という基本的な信頼を人間よりも神仏に置いたほうが良さそうです。何故将来が良くなるかという根拠がないと迫力がありません。私たちがどの世界観を採用するかで運命が決まります。:<人は考えた通りの人間になる:340-2>:

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疑い深い人、基本的信頼感を持つ人、どちらが幸せ?

2010年09月05日 | 第8章:心をのびやかにする方法
エリクソンという人は0-2歳時代に、人間への基本的信頼感と不信感が形成され、それが何となく生涯を支配する、と主張した学者として有名です。日本ではもっと簡単に<三つ子の魂、百までも>という諺で有名ですが、バランスの問題はありますが、どちらかというと基本的信頼感を持つ人のほうが幸せなようです。これから数回にわけて、人は考えた通りの人間になる、という考え方について思索していきます。人はどの歳になっても、問題意識を持てば、割と簡単に解決しますので、何を、どう望むと、ますます平安感を持つ事が出来るか、楽しみながら進めます。病的にあまりにも疑い深いと、人は幸せを永久につかめません。:<人は考えた通りの人間になる:340-1>:

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心のバランスを考える必要がなくなる時とは?

2010年09月04日 | 第8章:心をのびやかにする方法
職場、家庭、どんな人間関係においても、のびのびと明るく自由に生きている人がいます。しかも爽やかなのです。学歴、職歴、成育史に関係なく、のびのびと生きています。この人は本当の心の自由な世界を大事にしているのでしょう。仕事でへまをして暫くは落ち込みますが、すぐ回復します。自分の心が何かに束縛されるのを嫌っていますし、人の心に厭な思いをさせる事も嫌っていますので、いつも静かに自分の仕事に専念しています。自分の権利を主張するよりは義務を喜んで遂行しているようなところがあるようです。自分の夢を追求してはいますが、成果にこだわりません。何かの信念があるようです。どんな考え方をすると、このように生きていけるのでしょう?心が安定している人は本当に羨ましいです。その人はいつも胸に何かお守りのようなものを入れているようで、時々厭な事とか、哀しい場面に合うと、そっと胸に手を入れていますが、心の安定を図る為に、安心できる何かを心の不安の補償剤として胸に入れているのでしょう。:<心の安定化:339-5>:

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心のバランスは人により全部違う!

2010年09月03日 | 第8章:心をのびやかにする方法
私から見ると、あの人はバランスがとれているなあ、と感心しますが、或人はとんでもない、と批判します。その人が所属する業界で違うのでしょう。宗教界でバランスが良い人と言われた人が運命のいたずらで実業界に入り失墜していく、教育界でバランスが良いと言われた人が政治の世界に入り失笑をかう言動をする、難しい領域です。食事のバランスは共通ですが、それぞれの業界での<思考、感情、行動>のバランスは微妙に変化していきます。その世界に属した後の識別は本人の五感と体感から感じとれるストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、鬱、錯乱の5つ)をどう上手に処理出来るかの問題でしょう。自分の五感と体感に感じるストレス曲線を意識し知覚しないとバランスはとれません。思考、感情、行動のバランスを保持するといいましても感情の抑圧だけは危険ですので、感情の安定化だけは大事にしましょう。:<心の安定化:339-4>:

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<私は美人ではない>と何故、悩むのか?

2010年09月02日 | 第8章:心をのびやかにする方法
美しい人が<何故、こんなにも醜いのか!>と悩んだり、心が綺麗なのに、何故こんなにも自分は醜い心を持っているんだろうか、と悩んでいます。私からみたら大金持ちなのに、何故こんなにも貧しいのか、と悩む人もいます。この珍現象の原因はどこからくるとおもいますか?答えは成育史です。それぞれの成育史の中で構築された<理想と現実>のギャップからこの珍現象が生まれます。:<心の安定化:339-3>:

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<お馬鹿ちゃん>は死ぬまでお馬鹿ちゃんか?

2010年09月01日 | 第8章:心をのびやかにする方法
人は陰口を叩かれながら生きていかねばなりません。あいつはお馬鹿ちゃん、私も長い人生の中で言われ続けました。さて68億の人間が現在地球には存在しているそうですが、価値観が違い、成育史が違うので、自分以外は全部、驚きの対象です。もっといえば自分以外は全部変人だ、と深層心理学は教えています。精神病患者さんからも治療の最中に<あんたのようなお馬鹿ちゃんに会った事がない>と言われてきました。つまりその人の心には私はお馬鹿ちゃんに見られていたわけです。これで良いと私は思います。その患者さんは本当に私が馬鹿に見えたのですから今更否定してもはじまりません。私は相手が患者さんでも、どんな人でも二人きりでの会話の場合に、それでは何処がお馬鹿ちゃんなのですか、と冷静に静かに聞く事にしています。瞬間、相手は驚き、私の目をじーっと見ますが、私が本当に誠実に聞いているのが分かると照れながら色々と教えてくれます。なるほどなあ、と感心する事があります。こうして私は少しましになります。:<心の安定化:339-2>:

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心のバランスをどう考えるか?

2010年08月31日 | 第8章:心をのびやかにする方法
心のバランス(思考、感情、行動)を健全に保持する方法は成育史が違うので対処の方法は全部、人により違います。さて人は糧を得る為に働く必要がありますし生きていく必要もありますが、そこで出会う人に時々驚く事が沢山あります。言う事とやることがあまりにも違う人、感情が激しく日々違う言動なので、どうお付き合いしたらいいか、戸惑います。心が安定していないので、言動がつかめません。すぐ怒り出したり泣いたりします。心のバランスがとれていない人、この心のバランスについて思索していきます。自分の成育史を考えながら自己分析してみましょう。:<心の安定化:339-1>:

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最高の補償行為

2010年08月30日 | 第8章:心をのびやかにする方法
心の不安を補償行為で解消する最高の方法は祈りです。間違いありません。宇宙を創造し維持しているサムシンググレートに向かい祈り求める事。結果が出ようとでまいと、とにかく希望をもってサムシンググレートに向かい<この不安は何でしょう、この不安を取り除く努力をしますので、その方法を教えて下さい>と祈り続ける人としない人の人生は大きな違いが歴然と生まれています。10年単位でこの祈りの効果を思索してみましょう。10年単位です。神経症、心の病を持つ人の共通点は瞬間に全てが癒される事、幾つもの問題が同時に解決することを期待している事、これが病気なのですが、10年単位で物事を思索する事も必要。10年前の自分よりも今の自分は想像を超えた幸せに生きています。これは祈りの効果です。:<何を補償するかで人生が決まる:338-5>:

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八つ当たり

2010年08月29日 | 第8章:心をのびやかにする方法
自分の不安を八つ当たりで解消する傾向の人が身近にいませんか?意識して八つ当たりすれば、その人は本当に厭な人です。無意識で八つ当たりしている人は可愛そうな人なので何故、八つ当たりするのか機会があれば教えてあげないと人生が破壊していきます。心の不安感はいつも意識し知覚していないと八つ当たりで生涯が終ります。<八つ当たりが補償行為>の人間にだけはなりたくありません。心の不安を補う営みが14ありますがその内容は<抑圧、抑制、昇華、合理化、感情転移、置き換え、知性化、退行、逃避、同一化、摂取、投影、反動形成、補償>の14です。この14の防衛機制を375回にわたって身近な例を書きながら2009年8月29日から語り続けてきましたがそろそろ終わります。理解していただいているといいのですが。:<何を補償するかで人生が決まる:338-4>:

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苦々しい過去の思い出

2010年08月28日 | 第8章:心をのびやかにする方法
誰にでも苦々しい過去の思い出があります。思い出しただけで腹がにえかえり復讐に燃える不幸な自分がいます。生涯忘れられないもの、解釈いかんでは幸福感に変身するもの、色々です。小学生、中学生、高校時代の楽しい思い出もあれば、その頃の苦々しい思い出もあります。長い人生の中で青春時代、心に傷ついた過程は、社会に入っても傷ついていく過程が何となく似ているのに気づいた人は幸いです。傷つく過程は成育史の関係で似ていますので自分の傾向を見つけましょう。そうすると逞しく生き抜けるようです。傷つく傾向に気づかない場合は同じ繰り返しとなり悔いを残します。虐められたらその場で逆襲すること、泣きねいりは禁物。虐めたら謝る事。自分のプライド、かちんとくる内容を時々検討しないと愚かな傷だらけとなりそうです。:<何を補償するかで人生が決まる:338-3>:

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理想の異性像

2010年08月27日 | 第8章:心をのびやかにする方法
異性に憧れる精神作用は重要でどの時代でもこの作用が人類社会を動かしてきたようなところがあります。魅力という作用も非常に面白いし、この魅力がまた人生に生き甲斐を与えてくれています。どんな理想像かはその男女の成育史で違いますので、他者には理解不能。多数の男女の結婚式で参加者は何故、と色々考えさせられます。そこが面白いところで、他者には本当に理解できない領域でもあります。この理想の異性像の内容で人々は生涯、仲良く連れ添ったり早々離婚したりして生きています。同じ信仰に生きる男女が確立的に案外幸せなのは魂の追求があるからでしょう。異性の同志を決めるときは、何のために生きているのか、生き甲斐は何か、自分を大事にするとはどんな事か、を話合える異性が大事なようです。:<何を補償するかで人生が決まる:338-2>:

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私を不幸にした<理想像>

2010年08月26日 | 第8章:心をのびやかにする方法
理想は人を幸せにするはずですが、どっこい逆な場合があることを、若者は体験していくようです。自分の実力をいまだ知らない若者が、それなりの理想と志をかかげて社会に突入していきます。私のその一人で理想を追求して<清水の舞台から飛び降りた>経験は案外沢山ありました。自分も挫折し周囲にも迷惑をかけました。今、そのころを回想すると冷や汗が流れます。皆様、申し訳ありませんでした。何を補償するかで人生が決まります。心の不安を補う補償、という精神作用は防衛機制の一つですが、その補償として理想、志、という領域もあり、一見素晴らしく見えますが、理想の追求、志の追求は、ときどき、立ち止まり、点検する必要があるようです。:<何を補償するかで人生が決まる:338-1>:

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