生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

何故、患者を愛せないのか?

2007年11月30日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
患者を愛せない苦しみを訴える医師が沢山います。原因を調べると、人間とは何か、という哲学・思索に修行が足りないのが分かります。人間は3つで構成されています。魂、心、身体です。魂の悩みは優れた宗教学や宗教、心は現代の心理学、身体は現代医学が担当すると、ふさわしい答えが見つかります。患者を愛せない理由は沢山ありますが、医師と患者が両方とも互いに心と身体からの発想からのみの
の考え方で相対していたら決して愛し合うことは不可能でしょう。患者は弱者の立場なので、医師の立場が魂の視点で対処する必要があります。人間の魂はどんな相手であつても愛し合つているという人間観を持たぬ限り、医師は本当の意味で患者を愛することは不可能でしょう。:<(愛の原型)と(正常と異常>の関係:103-1>:

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怒ると可愛い人、憎たらしい人!

2007年11月29日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
<わたしとあなた>の関係で考えます。怒ると可愛いと感じる場合の人と、なんと憎たらしいと感じる場合の人との違いは何でしょうか?<真善美の愛情>と<利害得失の愛情>の違いです。受け止める側の人物の器の問題もあるでしょうが、きりがないので、真善美の愛情とは何かを考えて見ます。優しい母親からの命がけの忠告や恋人、友人、上司などが自分を母親の愛情に近い心境で怒るのですが、涙が出るほど嬉しい場合が<真善美の場合>です。<人間の魂>は<真善美の塊>、心と身体はそうでない場合が多いので、愛しあう<わたしとあなた>の関係では相手の魂をじーつと見つめながら愛し合いたいものです。:<愛への怒り:102-5>:
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<男の意地、女の意地>と<愛>の違いは?

2007年11月28日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
過去を反省すると、どうしてあんな意地を通したのか、と悔やまれます。見栄、プライド、複雑な心理を経過しつつ人生が過ぎていきます。愛には、やはり、正常の愛と異常の愛があるようですが、意地を通した事例は、どうみても異常な愛の領域なようです。愛の正常と異常は、自己愛の領域ですが、<人>と言う字がまさに異常と正常の違いを教えてくれているようです。二人の<人>がこの世の価値関係でバランスを保つ象形文字ではありますが、真善美のバランスを欠落した途端、<人>のバランスも崩れます。更には<利害得失のバランス>と<真善美のバランス>のバランス、このかねあいが人生では難しい。:<愛への怒り:102-4>:

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素直な愛の表現が幸福への近道

2007年11月27日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
<わたしとあなた>と言う具体的な関係で愛を考えないと、愛の世界は混沌としていきます。二人の関係に於いて具体的に考えれば直ぐ解決する事なのに抽象的、哲学的、神学的思考に入ると不可知論に陥る悲劇が多いようです。感情を抑圧して生きている現代人は、深層心理で<憎悪>を感じていても、意識の上で<愛している>と感じてしまう愛の錯誤、倒錯患者が激増しています。感情を倫理道徳に関係なく、素直に意識の上に上げる訓練をしていないからです。口にするか、しないかの訓練さえしていれば、世間で嫌われません。深層心理の世界での感情を素直に意識していかないと、本当の幸福感は感じません。まして愛している人に素直に愛しています、と言えなくなります。愛し,愛される二人の世界では、素直な愛の表現が益々二人を幸せにしていきます。この訓練をしていると神仏からの愛を素直に感受できるようです。:<愛への怒り:102-3>:

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幼児時代の兄姉の一言が苦悩の一因だった!

2007年11月26日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
心ならずも人を苦しめる羽目になることが人生で時々あります。そんなとき、兄姉に言われた一言の思い出が、さもありなん、自分はもともと意地悪なんだなあ、と自己嫌悪、やぶれかぶれ、のような気分となり、とても哀しくなります。直ぐ上の姉から聞いた話ですが、幼稚園時代に田舎から来た祖母に対して<早く帰れ>と言ったそうです。何十年もその自分を気にしていましたが、最近の父母の法事のとき、その話を兄姉達の前で話しましたら、あら、それは一番上の兄だわ、と長女の姉が言いました。私を苛めた直ぐ上の姉が、あらそうだったんだ、悪かったわね、と一言。それで全て解決したのですが、そのように兄弟親子の一言が私の長年の悩みの遠因だつたのです。自分の嫌な性格をあまり深刻に考えたくないものです。:<愛への怒り:102-2>:

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愛が怖い人

2007年11月25日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
青春時代は色々の愛の歴史があります。思い出しても嫌な愛の歴史がある場合とか、幸福だった子供時代に突然両親が交通事故で死亡した思い出がある場合は、今、幸福感を感じだしたとき、その幸福感が突然、喪失した過去ゆえに、今の幸福感を自然と避ける習性を人間は持っています。これを防衛機制、といいます。この<今の幸福感を避ける習性>は病的な傾向といえるものなので、是非、克服しておきましょう。この領域を5回にわたり思索していきます。:<愛への怒り:1-2-1>:

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愛し愛される不安

2007年11月24日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
愛の不安感は人生で一番大切な感情かもしれません。首相であつても愛の孤独感には弱いものですし、宗教界、患者、医者、看護師、夫婦、恋人、全てこの愛の孤独感に苦しみます。愛し愛される関係での不安感は何とか解消しておく必要があります。一番まずい思索方法は愛を抽象的に考えてしまうこと、つまり<あなたとわたし>という具体的な関係式で考えないことです。愛とは何か、と考えてしまうとあり地獄になります。絞り込んで、更に絞り込んで、<あなたとわたし>に焦点をあて、自分の直感とインスピレーションを信じて<わたしとあなた>の愛が本物かどうか、大きさ、深さに不満を持たず、浅くても軽くても、小さくても愛が確実に存在していることを信じると必ず答えが見えてきます。:<感情の意味:101-5>:

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<不安感>は<平安感>への登竜門

2007年11月23日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
数学に方程式があるように生き甲斐の心理学にも方程式があります。人々は平安感・心の安らぎを求めますが<その必要条件>が<不安感>であることを案外知りません。宇宙や大自然を冷静に観察すれば、すぐ分かる事ですが、宇宙も大自然も、まして人間は安定しているようで安定していません。永遠普遍なものは一つもありません。<人間の本質>はもともと<不安>なものなのです。平安は恩寵・恵みである事をまずは意識し知覚すると不安感の意味がだんだん、わかつてきます。不安におののく前に、人間の本質がもともと不安感があたりまえ、平安感、心のやすらぎは恩寵であることをしばらく思索していきます。:<感情の意味:101-4>:

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<求愛の地獄>からの脱却方法

2007年11月22日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
<あなたの愛が欲しい>と言う叫びは古来からの人類の願いです。対象が男女であっても、神仏であっても、深層心理の世界では同じ精神作用です。生涯,得られなくても身体症状(眠れない、食欲がないなどの)が出ない人もいれば、1週間で心の病になる人もいます。神仏の場合は森羅万象の現象を上手に解釈できれば、呼吸や心臓の音にも神仏の愛を感じ取ることが出来ますが、男女間の場合はなかなか難しいのは何故でしょう?美しい詩心で生き抜けるならいいのですが、切羽詰まった愛欲は人を狂わせていきます。略奪等の強引な求愛は悲劇のもとになるので、この求愛方式を成功させる秘訣は求愛を逆転させて、まずは誠実に相手を愛していく方法に切り替えられるない限り、この蟻地獄は解決できません。:<感情の意味:101-3>:

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感情の流れを楽しめますか?

2007年11月21日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
愛と言う問題を思索する場合は、人生でも恐ろしい瞬間だ、と思う事があります。学問として愛を思索する場合と、<私とあなた>の関係で思索する場合はまったく異なるからです。この違いがわかっていないと、大切な人との幸福感は確立出来ないでしょう。<私とあなた>の感情の流れを楽しむには、心の余裕が必要なので、もし、喜怒哀楽に直接のめりこみ、相手が今、怒っている事に余裕をもつて、二呼吸の間合いを図る余裕のない恋人は激しい争いに巻き込まれていきます。自他の感情の意味を推察するほどの余裕は訓練で獲得できますし、獲得できると日々、とても楽しい人生となります。:<感情の意味:101-2>:

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<怒りの感情>に支配される人

2007年11月20日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
いよいよ世界的に有名な<プロセススケール>を学びます。心理療法の専門家にならなくても、この勉強をした人と、しない人は大きな違いが出てきます。どんな違いかといいますと、感情のセルフコントロールが上手に出来るか、出来ないかの違いが一番大きいでしょう。感情を意味無く爆発させた為に、どれだけの男女が悲劇に見舞われていったことでしょう。感情を抑圧すると病気になりがちですので、生涯、感情を一番大切に取り扱う必要があります。また、見たくない感情を五感と体感で感じてしまう人間、自分に限ってそんなにまで見苦しい憎悪の感情を感じてしまうとは、とショックを受ける人は沢山います。生身の人間が感じてしまう感情の世界について暫く勉強していきます。:<感情の意味:1001-1>:

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元気に生き抜いた子供たち

2007年11月19日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
私が終戦のすぐ後に疎開した村の子供時達は、その後、集団就職で都会に出てきた人々が沢山いました。おもちゃやさんの社長さんになつたり区会議員になつたり、大学教授になつたりの色々人生ですが、共通した点は忍耐と努力と夢を持ち続けた人たちでもありました。子供時代の夢を最後まであきらめずに生き抜いた人々です。当時牛小屋のような家に住んでいたB君は国連事務局で大活躍しアフリカの飢餓問題に取り組んでいました。美しい夢を持つ子供たちを大切にしたいなあ、としみじみ思います。:<子供時代:100-5>:

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雲の流れている風景

2007年11月18日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
苦しんでいる人との会話での<話題>いかんで、難問が解決した事例は沢山あります。心理療法を色々試みるのですが、上手くいきません。そんな時は話題を変えて子供時代に戻しキッカケを掴む事にしています。空を流れる雲の話しは患者の心を明るくする効果があります。その理由は誰でも子供の頃、一人寝転んで空を流れていく雲の形を楽しんでいました。雲の流れて、澄み切った青空の思い出は必ず人の心を爽やかにします。言語よりイメージの力のほうが遥かに大脳を動かせるからです。子供時代の思い出は人間を動かすエネルギーの源泉です。<子供時代:100-4>:

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子供時代の心の傷

2007年11月17日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
自分の嫌な性格を修正努力しているのに、中々直らない、と悩んでいる方が沢山います。生みの母の介護をしながら、時々意地悪をする自分に悩んでいるAさんの話しを聴きますと、子供時代に物凄い意地悪を母から受けていました。立場が逆転した今、気がつくと復讐をしている自分に嫌気をさしていたのです。心理療法をしている内に、Aさんはそんな自分を許せるようになりました。このように現在の自分の性格を嫌悪する前に必ず子供時代を考えてみましよう。性格が悪いのではなく子供時代の心の傷を自然治癒力が作動しているのです。無意識の内に体が自然な形で治療していた事に気付いたのです。今の自分が悪いのではなく、人間の仕組み、深層心理の傷を体の営みが子供時代の傷を回復しているんだと解釈出来たらAさんは母を暖かく介護出来るようになりました。<子供時代:100-3>:

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初恋の影響は大きい!

2007年11月16日 | 第3章:心を健全にする目のつけどころ
初恋といっても幼稚園の頃なのか、小学生の頃なのか、幸か不幸か、ぐーんと遅れて30代の初恋もあるかもしれません。ここでは自分が思う初恋の思い出について考えてみましょう。初恋の思い出は生涯出会う色々の人との愛に深い影響を与えています。初恋と言う愛の世界には、更に父母の愛の思い出が混在してきます。もともと深層心理学で言う<愛の原型:愛を感じたり、愛する仕方の原型のこと>は父母からの愛で構成されています。その父母の愛のありようが、子供たちが大人になり人を愛したり,愛を感じたりする有り様を支配しています。父母の愛と初恋の愛の混在から現在の愛の原型が構成されていますから、真剣に自分を愛してくれている人に出会って、もし、愛を感じなかったら、大切な愛を見失う危険があります。愛することも大切ですが、人の親切とか愛を敏感に感知する訓練を平素爽やかに訓練しておきたいものです。愛を最初に感知しないと愛する力は湧いてきません。:<子供時代:100-2>:

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