生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月31日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
西村誠「平家公達の歌」の中に、何と頼朝の和歌が掲載されていた。「道すがら富士のけぶりも分かざりき 晴るる間もなき空のけしきに」(せっかく楽しみにしていた、富士山から吹き上がる噴煙も見ることはできなかった。天気が悪くて、まったく晴れ間もない天候だったのは非常に残念なことだった)。私は意識して初めてこの頼朝の和歌を再三読みましたが、すこし嫌いなものが消滅しました。後白河天皇と頼朝が和歌をめぐり語り合ったという歴史談義を聞いた事がありますが、え、ホントかなあと思った事があります。今回のこの和歌を静かに味わい頼朝の立場にたって人生を解釈したからでしょう。和歌は本当に貴重な文化だとしみじみ想い改めて万葉集をきちんと読みたいと思いました。日本人のアイデンティティを思索し生き甲斐の心理学を深める為にも真面目に万葉集に挑戦していこうと思います。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月30日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
中臣鎌足、藤原不比等をスタートとする藤原氏の活躍は良くても悪くても日本の歴史に欠かせません。飛鳥、奈良を経て平安の時代、源氏物語の華やかな時も過ぎていよいよ末期。思想、習慣も貴族文化が横行し、そこの登場する清盛、慣例化されたもの、倫理道徳、そんな流れの中でも清盛は面白いのですが、もっと面白い刺激剤が、この海賊の親分・兎丸。何とも楽しい人物です。武士が面目、儀礼、恥、儀礼に叶うやり方で、もたもたしていると、この兎丸が子分を引き連れて、いちいち名乗りをあげることもなく巨大な丸太ん棒で門をぶち破り侵入するシーンは爽快豪快で拍手喝采、少年時代鞍馬天狗が現れると映画館でも拍手して隣の叔父さんにウルサイと怒鳴られた少年時代を思い出させる人物です。マンネリズムを打破し新鮮な感情を湧き出させるこの人物は生き甲斐の心理学でいうトリックスター(ユング)。人生を輝かせる笑いの心、ユーモアの神様みたいな存在です。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月29日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
DVDの大河ドラマも保元の乱も終わり、いよいよ戦後処理に移行しますが、崇徳上皇をこのドラマはどう描くか楽しみでした。また美福門院得子は女の嫉妬を上手に演じてきましたが、この美福門院は案外、政治家で、腐敗した朝廷を改革するような動きもする女性で興味津々。檀れいさんは待賢門院璋子を気品豊かに演じておられましたが、この美福門院得子を演じる松雪さんも中々お上手で役者さんというものは大したものだ、と感激しています。感情移入をしながら他者を演じる仕事も難しいものでしょう。本気でその人物になりきらないと見ているほうはシラケテしまうものですが、改めて女優業を見直しています。美福門院得子はどんな人生を送るのでしょう?
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月28日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
大部前の、大河ドラマのビデオを楽しんでいます。さて、皆様は頼朝がお好きですか、それとも清盛ですか?どちらがお好きですか?さて、友達の中に、好きか嫌いかを明確に出来る人と出来ない人がいます。人類の原初感情と言われるものに「好き嫌い、怖い怖くない」の4つがあります。さて、大昔、人類誕生の地・アフリカで、どんな人間関係が展開していたのでしょう?いつの時代でも、人間は、この「好き嫌い、怖い怖くないの4つの感情」を巡り歴史が展開していきます。或人は、この道を行くと、あの恐ろしい毒蛇に会いそう、あの道を行くと食べ物は多いけれどもライオンがでそう、そう感じつつ選択して、死んでいく人、生き残る人がいたわけです。湧き出す感情に正直に生きていくと悔いのない人生ですが、湧き出す感情を病的に抑圧して生きていくと、多分、心の健全さに大きな問題がでてくるでしょう。理性も大事ですが、湧き出す感情を無視せず、このえたいのしれない感情は何故、今、湧き出したのか、その意味を思索しつつ生きていきましょう。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月27日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
昔の人は「生き甲斐の心理学」を知りませんので、心に湧き出した何とも言えない不気味な気分や感情に耐えられずに、ついつい怨霊のたたりを防ぐ為の神社仏閣、ほこら、お墓を造り、その感情を整理しています。現代社会でも幻聴、幻覚を体験する人もいますが、もし、その現象を何らかの方法で封じようとすると精神的にもっと大きな障害が出てきます。ホモサピエンスが誕生して以来、感情が豊かになり、益々、自分の感情の取り扱いを知らない人は生き甲斐を喪失するばかりでなく生きている事が耐え難くなります。本来、どんな湧き出す感情も宝物なのですが、その湧き出す感情の処理を知らないと大きな損害を受けてしまいます。「見たくない感情」が「問題」なのです。湧き出した以上、その意味を冷静に解釈すると、人は明るく元気になっていきます。世界中にオバケ、幽霊、怨霊等色々の概念がありますが、それはまとめて平安感を得たい人類が創造した智恵なのです。大分前のNHK大河ドラマ「平清盛」の保元の乱ですが、ここに登場する崇徳天皇を思い出していますが、まさに、この事例でした。懐かしい大河ドラマでした。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月26日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
大部前でしたが、NHK大河ドラマ「平清盛」は実に面白かったです。さて私達の生き甲斐の心理学を学ぶグループでは日本人のアイデンティティを学び現代の臨床心理学や精神医学が病人扱いにしている或事例は病理ではなく個性の美であることを意識化していただくために、必死で病理と個性の美の違いを勉強しています。その為に日本人の性格形成に一役かっている古事記、日本書紀にも触れているのですが、その中で藤原不比等と持統天皇が組んで日本書紀の編集をしていく歴史的過程を勉強したり、その中での日本神話の内容を研究をしたりしつつ現代日本人の性格形成に迫っていきます。実に巧みに古代豪族(物部氏、蘇我氏)を抹消していく藤原一族の智恵は凄まじいものです。その生き延び残っている平清盛時代の藤原一族の現実吟味力も勉強になります。武士の世の中となり貴族文化の象徴・頼長の死を大河ドラマは上手に演出しました。この頼長の死に方も哀れでしたが、これを契機に、あの藤原氏は段々と消滅していきます。しかし藤原の名を変えて(近衛等に)明治時代まで宮廷で勢力を保持します。さて藤原頼長が可愛がっていたオウムが死にかかりながらも父親・忠実の庭に飛んでいき「父上、父上」とオウムに言わせながらオウムが死んでいく場面設定は「もののあわれ」を感じさせる場面でした。この大河ドラマは生き甲斐の心理学を示唆してくれる面白い教材ですので是非、どこぞでDVDを手にいれて楽しんで下さい。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月25日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
人は或日は充実感にみちあふれ、或日は虚しい日をすごし、喜怒哀楽で人生を飾りながら生きています。この生き甲斐の心理学は明るく元気に逞しく生き抜いていく為の智恵が第1章から11章まで2275回に分けて書きつづられていますので、私のブログの左側の章を見ながら或日は愛のページを、ある日は正常か異常かのページをご自分で選択しつつ、日々の生き甲斐創造に役立てていただけると幸いです。1章から11章で全部、書き終わりましたので、今後はそのようにして愛読下さい。これからは私は平家物語、源氏物語、日本書紀、ギリシャ神話等の物語、神話、伝説、小説、音楽など、その時の私の気分で自由に心の世界を飛び回りながら生き甲斐の心理学の視点で語り続けます。整合性がないように見えるかもしれませんが、視点は同じ「生き甲斐の心理学」で語りつづけますので、理論的な事を知りたい方は左側の第1章から11章をクリックして既に書き終えた理論を学んでください。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月24日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
はかりしれないほどの奥深い味わいがある世界は人それぞれですが、この世界を五感と体感で経験した人は幸せです。幽玄美、この美しい世界は人を狂わせる事もありますので要注意ですが日本人は本当に素晴らし民族です。お能の世界の理想の一つとして存在していますが、いままでお話してきた日本人の6つの精神文化の最後として登場したこの幽玄美は魔力に近いものがあり現代に生きる私達は大事にすると同時に警戒したい領域でもあります。耽美とは違い正に幽霊の玄義に近い魅力的世界です。6つの確認をしておきますと「汚れと禊、もののあわれ、侘びと寂、甘えの構造、恥の文化、幽玄美}です。どの民族も美しい根本精神を所持していますが現代の日本人も自分の民族の所持するアイデンティティを時々再確認して欲しいいなあ、と思います。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月23日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
「恥の文化」はホモサピエンスのどこの文明にもあるようですが、日本の伝統的な美しい文化です。恥ををかくよりは死を選ぶ話は平家物語を引き合いにだすまでもなく室町時代の混乱した戦国時代にも沢山あります。「恥ずかしげもなく」とはしばしば現代でも語り合いますが人間の美しい心を保持する為の大事な文化でもあります。おてんとう様に顔が向けられない、天に顔向けが出来ないと言う若い現代人もいますが、それくらい古来から馴染んだ概念です。大企業に折角入社して数箇月で辞職し生活保護を受ける若者もいれば、生活保護は自分の恥として餓死した高齢者もいます。この恥の文化は美しい日本人のアイデンティティではありますが自己否定の限界を超えて自死を選ぶ生き方はやはり問題だなあ、と思います。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月22日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
俳句や茶道でもしばしば言われる「侘びと寂」はこれまた日本では大事な概念ですが何故か「物静かで静かな趣のある心」である自分を許せない人がいるのです。多分、その背景には色々の複雑な自己否定が潜在しているのですが、この美しいやまとの文化を改めて学ぶ内に、自分の嫌う根本精神が実は素晴らしい日本人のDNAであることを認識すると平安感が湧き出すようです。湧き出す感情を自己伝達出来ないおとなしく静かな自分を嫌い自己否定していた自分に気づくと、じわじわと個性の美に自信と安心を見出すようです。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月21日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
日本列島に何時頃からホモサピエンスが住み出したかは面白い研究課題ですが、この大和も当然、親族が単位の村社会を作り上げていきました。肉親の厳しさもありますが甘えの構造は異民族への想いに比べれば相当違います。甘え甘えられる幸福感は村社会の美徳でもあります。この甘えの構造は悲劇を生む場合もありますが、日本人のアイデンティティの一つであることを意識化しておくと案外、事は簡単に解決していきます。人に甘える事を知らないと愛されませんし、甘え過ぎると嫌われます。その程度は、その人が所属するコミュニテイで相当違ってきます。我々の中に潜在しているこのアイデンティティを上手に駆使して明るく元気に生き抜いていきたいものです。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月20日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
汚れと禊:ケガレとミソギ」も古代から現代へと伝承されている日本人の大切な意識の一つです。現代の若いお嬢さん達でも信じられないほど、自分が汚れたと自殺願望にまで自分をおいつめていく事例もありますが、本当に汚れたのでしょうか?私が学んだ人間論では「人間とは魂と生育史と身体で構成されていて、魂は病むこともなく老いることもなく愛そのものであり、感性と自由意思を所持し、臨終と共に身体から離脱していく知的生命体である」と教えられました。生育史の自意識の一部に「汚れた」意識があるのは理解できますが、魂と身体はどんな病気になっても汚れたとは言いません。ここで自虐的に自殺願望する女性、男性はいづれも魂が汚れたと嘆いています。生物学的な細胞はどんどん入れ替わり増殖していきます。生育史の汚れの解釈を変えると逞しい人間に変身していきます。死ぬまで難問が迫る人生ですから逞しく生き抜く智恵を身に付けたいものです。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月19日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
日本人の意識・無意識の中に「もののあわれ」と云うとても大事な感覚があります。この感覚というか美意識を意識してくださると日々のマンネリズムの生活が何となく刺激的になり、新鮮な生き甲斐を生む場合があります。以前の体験ですが、吉川英治の新平家物語16巻を読み終えて、この意識が現代人に誤解されているなあ、と思いました。幸福曲線(平安感、友好的感情、健康感、幸福感、統御感)に繋がる場合は良いのですがストレス曲線(不安感、怒り、身体症状、欝、錯乱)に繋がる場合は少々残念なのです。もののあわれとは何だろうと事典をひくのもいいのですが、この言葉をどう思って生きてきたかを一度、思索の対象に入れていただくと思わぬ発見をします。日本人のアイデンティティの一つで、この「もののあわれ」を是非、人生を楽しむ為の刺激剤にすると、この意識を数百年かけて作り上げたやまとびとの先輩も草葉のかげで喜ぶのでは!
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月18日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
「湧き出す感情の意味には全て深い意味がある」という考え方は人を幸せに導きます。この考え方は心理療法では大事な理論でプロセススケールとも言われています。私はこの理論のお陰で仕事をスムーズにこなせましたし、この理論はどれだけ大勢の人が病人扱いされずにすんだことでしょう。病気でないのに病名をつけられて苦しんでいる現代社会をこのプロセススケールを意識する事で、病気でなくそれは個性の美であることを知らしめる理論ですので、この勉強をして欲しいものです。病理でなく個性の美だと理解出来ると新しい素晴らしい世界が拓けてきます。
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自分は何処へ旅しているのだろう?幸福な日々の為の自問自答

2023年10月17日 | 第15章自分は何処へ旅してるのか?
毎日が退屈、同じ事の繰り返しと嘆く人は案外大勢います。仕事も順調、経済生活も不足はない、しかし何となく日々がマンネリズムで楽しくないと言う場合、どうしたらいいのでしょう、と質問が多いのです。この時の欲求不満の感情を人は何と表現しているのでしょうか?倦怠感、新鮮な感情が無い、退屈感、意欲喪失、色々です。このもやもや感を、正確に意識化出来た人は案外、この心の環境からいち早く脱出出来るかもしれません。何といってもマンネリズムは恐ろしい感覚で、人生の大きな喜びを奪います。感動的な映画、古典小説、名曲、絵画、この倦怠感を語り合える親友を持つ人は幸せです。森の散歩、小さな旅、老人ホームを訪問したり病人を慰問するのも大事な手法かもしれません。湧き出す感情が倦怠感なら、その倦怠感は生育史上の理想(こうありたい、こうあらねばならないという願い)と現実のギャップが、この倦怠感ですので自分の理想と現実をきちんと洞察する必要があります。更には自分は何の為に生きているのかを深く思索するのが、この倦怠感を乗り越える最大の刺激剤です。
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