生き甲斐の心理学

自分は何の為に生きているのか? 生き甲斐とは何か、自分の魂と成育史と身体を大事にしているか、を思索していきます。

現実をどう解釈するのが健全か?

2011年03月31日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
現実をどう解釈するのが健全なのでしょうか?分かりやすい例がコップの例えです。水が半分ある現実をAさんは、もう半分しかない駄目だと哀しむ、Bさんはまだ半分もあると元気を出す、この二つの解釈のように自分をストレスに追い込む解釈が良くない事例、まだ十分だ、と解釈するのが良い事例と言えるでしょう。解釈は世界を変えていきます。更に良い事例として自分が生きている目的が明確な人は、その目的を達成しやすいような解釈をしながら歩む事でしょう。困難を試練としてとらえ自分を逞しく強くしてくれる試練だ、と解釈する人と、もう駄目だ、と解釈する人は、人生がどんどん違ってきます。現実は見方を変えると希望の源となります。<現実とは何か?:381-3>:

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理想とは何か?

2011年03月30日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
福島原発事件がもし無ければ私は非常に幸せです。こんな事件はあべきではない、と考えています。しかし現実にはあるのです。このギャップを心理療法の世界ではストレス曲線(不安、怒り、身体症状、鬱、錯乱の5つ)と言います。ストレスは無限にあるのですが、その無限のストレスをたった5つに分類しています。もともと人間の本質は平安感ではなく不安感だと言われています。宇宙誕生のビックバン以来、宇宙そのものも安定しているわけではなく、何とか秩序を保つているかのようですが、絶対の安定はありえません。まして地球の運命は先がすでに見えています。地球の運命は信頼のおける科学者の書いた無数の名作に書かれています。心理療法の原理によると人間がまず感じた感情の第一段階が<不安>、その不安を解決しないで放置しておくと<怒り>になり、更に放置しておくと身体症状が出てきます。それをまた放置すると鬱状態になり、最後は錯乱状態になる、と段階説を唱えているのです。ですからストレス曲線とは理想と現実のギャップと定義されます。この理想にも健全な理想と病的な理想像があり、現実の解釈にも病的な解釈と健全な解釈があります。何が病的か、と言いますと69億の人類がいるとすると、その健全さはその人の成育史が決めていきます。精神病理学が色々と定義していますが、親切に治療する時は解釈の仕方をその人の成育史に合わせて解釈していかないと不安から解放されません。どう成育史に合わせて解釈すべきか、その為には、その人がストレスを感じない方法を探り当てる必要があります。どうして探り当てるか、それは面談の中で探し出します。ストレスを感じないようにアイデンティティーの統合を図らせます。例えば臨終の終末治療の患者が解釈を変えることで安心して死んでいくよな治療をしていくわけです。簡単にはいきませんが、時間をかければ成功します。<現実とは何か?:381-2>:

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現実とは何?

2011年03月29日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
福島原発をめぐる人々の不安は益々カオスの世界に突入してきているようです。放射能汚染は恐怖ですが、そうかと言って東京を直ちに脱出出来ない私ですが、さて今、どんな心構えが必要なのでしょうか?耐えられない試練は無い、と書きましたが、本当にそうだろうか、とも思います。そこで現実とは何か、を暫く思索していきます。現実を直視する、と言いましてもその現実の解釈がもし病的であれば天国も地獄に見えますし、地獄も天国に見える場合もありますから、そのあたりの病理論をここでキチンと考えていきます。<現実とは何か?:381-1>:

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<耐えられない試練は無い>は本当か?

2011年03月28日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
高校生の頃、ドイツの神父さんが生きる意欲をなくしていた私に<神様は耐えられない試練は与えない>と断言してくれました。その神父は戦前の中国で迫害され牢獄にも入れられ虐待された傷もあります。まだカトリツクの勉強をしていない頃で、新潟県の長岡にいた私は初めて会った外国人でもあり赤鬼のように見えた記憶がありますが、その神父さんに聞いた事もない哲学<耐えられない試練は無い>を聴かされたわけです。もし、そうなら大丈夫、死ぬ必要はない、と思ったものです。それ以来数十年が流れ、海外での暴動や胴体着陸の経験、アイルランドの爆弾現場、色々体験しましたが、何とか今日まで生き延びています。<自由意思:380-5>:

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何を信じるか、で人生が決まる!

2011年03月27日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
信じると見えてくるもがあります。例えば愛ですが、昔、兄弟喧嘩をした時、すぐ上の姉が<あなたは橋の下から拾われてきた子よ>と意地悪されました。幼稚園時代の話ですが、その時、両親が青鬼のように見えました。誤解が解けた時は、いままでのように優し人に激変した記憶があります。神の愛を信じるとこの世が例え戦争や事件の渦中にいてもその試練に耐えて生き抜けます。試練、という概念を理解すると、そこに哲学が生まれます。哲学がないとこの世を理解することは不可能です。どんな哲学を信じるかはその人の知恵と自由意思と努力の賜物。<自由意思:380-4>:

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その人の愛を信じているか?

2011年03月26日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
難しいとは思いますが、この世を生き抜く為には、どうしても誰かの愛を信じていないと人間は生き抜いていくのが困難です。患者さんの中に恋人が暴力をふるうがゆえに心を痛み入院してきました。周囲はさっさと別れなさい、と進言しますが、その人(暴力をふるう人)の儚い愛を信じて生きていた女性を思い出します。何とも切ない話でした。人はこのように変な愛から美しく素晴らしい愛の中に生きています。愛し愛される関係がないと仕事も趣味も意味がありません。他者の愛に生きられない場合は自己愛に生きていく羽目になります。自己愛が健全であればいいのですが、自己愛パースナリテイ障害になりやすいので、どんなに小さな友情でも大切にしていないと寂しい日々を送る事になります。美しい友情、ちょっとした微笑みから心が暖かくなりますのでせめて微笑みが生まれるような余裕ある日常生活をしたいものです。その点、辛い人生に追い込まれても神様の愛を信じて生き抜いた旧約聖書のヨブの物語はどんな小説よりも面白い。<自由意思:380-3>:

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神の摂理と人間の自由意思の相関図

2011年03月25日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
宗教嫌いの人々にも色々の種類がありますが、死にかかった体験があると何となく自分の死について思索をしますので以前のようにバシッと拒否しなくなります。人類がアフリカで誕生しこの地球に拡がっていくわけですが、その比較文化や比較宗教学を少し真面目に勉強すると正面きって神や仏を馬鹿にしなくなります。正面から神の摂理を否定する人に遭遇した場合、静かにその場を去ったほうが賢明です。不可知論を長々とお付き合う羽目になるからです。神の存在を証明する事は不可能でもしその分野に興味が出てきましたら存在論ではなく比較宗教学を欧米の一流の大学で勉強することをお勧めします。日本では無理なようです。存在論からの証明は将来の科学者に一任して、その時間を比較宗教学から考察したほうが納得出来るようです。比較宗教学は<信じて見えてくるもの、信じてみえなくなるもの>を宗教心理学として厳しく学習させます。信じたから見えてくるものが沢山あります。神の摂理はこの信仰がないと見えてきません。:<自由意思:380-2>:

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自由意思って何だろう?

2011年03月24日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
今更聞けない重要課題の中に<自由意思って何だろう?>と言う課題があります。例えば避難ルートの選択があります。どの道を逃げれば安全だろうか?と悩み苦しみながら自由意思で選択する場面です。海外ではしばしば遭遇しましたが、大衆が逃げていく道を選択して命拾いした事例もあれば、大衆が逃げていく道に危険を感じた私はあえて逆の道を選択して生き延びた事例もあります。第6感ですが、これも専門教育を少し受けたせいかもしれません。磁石と自分の位置が分かる機材のおかげでもありますが、それだけでは駄目なようで、やはり空のどこかから響く戦車の音とか風の中の或種の香りとか、逃げていく人々の表情とか、角に立っている政府系の人や扇動者を見抜く力とか色々です。自由意思は職業選択、恋人の選択、思想の選択、価値観世界観の選択、どんな場合でもそこに存在する選択肢を自分の意思で選らぶ内容で人生が決まります。この自由意思について思索します。:<自由意思:380-1>:

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今、自分は天国に居る!

2011年03月23日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
昔から思索の手法として有名な修行方法の一つに<今、自分は天国にいる>という瞑想法があります。ギリシャの或哲学者はあえて砂漠に出かけて岩の上に座り、サソリがうろうろしているにも関わらずこの瞑想法を楽しんだ話があります。サソリは足から這い上がり頭を乗り越ええまた何処かにいつてしまったそうです。今、自分は天国に居る、という瞑想法を一度挑戦してみませんか?その結果、どんな想いが去来したか、その想いをノートに書いていくのです。全てを正直にノートに書いていく、その数日後、そのノートを再読する、また気が向いたら、同じテーマで座禅をする、そしてその想いをノートに書いていくのです。この記録そのものが重要で、疑問、喜び、悟り、嘲笑、卑下、不安、感謝、色々の雑念が実に面白いです。:<今日一日の意味:379-5>:

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今日一日がわが人生

2011年03月22日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
<昨日はもう過去のこと、明日はどうなうか分からない>と言う言葉は何となく投げやりのような感じを与えますが、この今日一日が我が人生そのもの、と考えて生きていくと夜、寝るときは心から満足し感謝し熟睡出来るようです。無駄な時間も必要ですが今日という一日はまさにダイヤモンドのような貴重な時間です。そうかといつてばたばたしているのも見苦しいのですが静かな心と有り様ではあるけれどもいつも感謝しつつ時間を使っています。本棚を仰ぎみれば自分を豊かにしてくれた名作の数々がいつも微笑みながら私を見ていますし外を見れば雑木林の木々が四季折々の表情で私を見てくれています、こんな感じなのですが、心臓と呼吸の意識もあり、生きている自分に感謝しつつ仕事をしたり読書をしたりしている自分の人生に感謝しています。<今日一日の意味:379-4>:

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心を鬼にして!

2011年03月21日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
周囲に不幸な現象を見ている時、人は自分の幸せを追求するエネルギーを抑制するようですが、この抑制にも健全な抑制と不健全な抑制があることを認識しておきましょう。<愛の誤解>と言う領域の問題ですが、自分の問題なのか、他人の問題なのかをきちんと区別しておく必要があります。他人の問題なのにノイローゼになる人々が沢山いますが、御邪魔虫にならない為にも、他人に迷惑をかけない為にも、他人の問題で自分がノイローゼになるような弱い人間であつてはならないのです。心を鬼にして自分の問題なのか、他人の問題なのか、自分の理想の問題なのか、現実の解釈の問題なのかをキチンと区別する生き方が幸福の基本のようです。:<今日一日の意味:379-3>:

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今日こそ!

2011年03月20日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
<考えてみると今日は何をしようか、する事がないなあ>という状態が一番不幸なようです。貴重な人生を無駄にしています。案外、この悩みは世界中の大問題なのです。一度しかない人生、目が覚めたら、あれもしたい、これもしたい、と言うのが普通の健康人の感覚ですが、今日一日で何を思索し、行動するかが人生の有り様を左右します。<自分は何の為に生きているのか>を思索しても、分からない、という人の為に、古来から賢人たちのアドヴァイスがあります。その場合どう自分を取り扱ったらいいのでしょうか?その答えは<私は誰?>という課題だ、と言われています。私は誰だろう?という自問自答が一番の早道だ、というわけです。その答えをつかむ時間は人により違うようですが、結論は<私は私でいい>という結論だそうです。ここで問題になるのが劣等感と敗北感、更にはこんな自分が許せない、という自己否定の考え方ですが、欠陥だらけの自分を<私は私>と居直って欠陥だらけの自分を自己肯定するには哲学が必要です。一生をかけて<私は私でいい>と自己肯定する哲学形成が自分の人生の目的だ、と悟るのです。<今日一日の意味:379-2>:

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過去の成育史、明日の未来も重要ですが、今日を生きよう!

2011年03月19日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
病気の時、災害の渦中にある時、海外での暴動に巻き込まれた時、私は何とか生き抜いてきました。他の人々も必死で生き抜いています。今回の東北関東大震災のテレビでの映像は恐怖そのものでしたが、あの厳しい状況を乗り越えておられる人々の幸せを心から祈ります。出来るだけの事をしつつも祈りの重要性を感じます。さて生き甲斐の心理学では過去の成育史を一番重要な教材としています。この成育史が嫌いで自己嫌悪に陥っていると将来のチャンスをも喪失していく心理過程を分析していきますが、一番恐ろしいのが<今日という一日に起きてくる森羅万象の解釈>が過去の成育史を嫌悪している事で、益々暗い絶望的な解釈をする傾向のある人がいることです。今日、という一日を考える時、その今日をどう解釈していくかを思索します。<今日一日の意味:379-1>:

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私は今、永遠に生きている!

2011年03月18日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
生き甲斐の心理学の勉強会で、時々、こんなテーマで楽しみながら思索し議論します。<今、自分は既に永遠の生命に生きいる>と言う言葉に触れた場合、どんな思考、感情が湧いてきますか?というテーマです。一度挑戦してみて下さい。この挑戦は古代ギリシャからプラトンやソクラテスも思索していますし、もつと遠いギルガメッシュの叙事詩にも思索されています。現代でも一流の哲学者が楽しんでいるテーマです。この考え方を真面目にすると、そこで必ず意識化されてくるのが自分の死の問題です。まさにメメントモリの世界が始まり、そこには大きな喜びが生まれます。キザでもなんでもありません、このメメントモリを経ずして知恵が生まれてきません。メメントモリとは明るく自然に自分の死を意識して楽しく充実して生き抜いていくことです。不安感は3つあります。過去への不安感、現在の不安感、将来への不安感です。この3つの不安感を意識化していないと人の心は整合性を失い神経症的になります。成育史という過去の問題にいまだ自分は振り回されているのか、現在の問題を避けているから、いつまでも不安定なのか、あるいは将来の問題を気にしすぎているせいなのか、この3分類は精神安定に重要な指標です。<過去、現在、未来:378-5>:

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形式美

2011年03月17日 | 第9章:人は何故、心を病むのか
お茶にしてもお能にしてもカトリツクのミサ祭典にしても形式があり、その形式の中に含蓄があり、深い美しさがあり、原型の背景にある深い思想があります。柔道にしても合気道にしても基本形をマスターしないと実力が付きません。水泳でも美しい形の選手はスピートがあります。ユングの原型論もそうです。苦しい臨床事例の研究から原型論が生まれました。数千年、数百年の歴史を持つ宗教にしても人の心をとらえる形式美を持つています。形式美を深く味わいながら、その意味を考えると人は素朴に美しくなり健康になります。<過去、現在、未来:378-4>:

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